所用で出かけ徒歩で帰宅途中、JR岩徳線の踏切で上りのジーゼル車の通過を待った。いつもの癖で、ブログに使えるかも、思いもしないことが写るかもなど思いながら踏切通過を1枚撮った。踏切手前で立っていた男性が、写真を撮った私を見て「客は一人だった」と話しかけてこられた。毎日この時間中は散歩で、通過するジーゼル車の窓越しに見える乗客を、いつのころからか数えているという。
帰宅してパソコンで窓越しに見える客を確認すると、確かに3番目の窓に一人の姿が確認できる。ワンマンカーだから運転手とあわせ2人の乗り合わせしかない。通勤通学の時間は過ぎているが、かつては駅前への買い物に向かうにはいい時間帯にあたる。コロナや沿線の高齢化で利用は減少している。また、便数減はローカル線の仕方ない合理化のすがただろう。
新幹線も利用者減が続くのか、交通情報でコロナ禍のため間引き運転の状況が入って来る。関東圏の感染者数下げ止まり、緊急事態宣言の延長、複数の変異ウイルスの確認とその感染者の増加など都市部の状況は地方人としては気を抜けないでいる。尾身会長も今年末までには終息しない、複数年続くという見解を国会で述べられた。
求人広告を見ると「車通勤可、通勤手当支給」など就業者の利便性を誘う宣伝文句を載せた企業が結構ある。自宅や勤務地に最寄りの駅が無ければ現在は車になる。インフラも整っており、鉄道には厳しい厳しい状況にある。しかし、廃線計画が表に出ると反対の声が上がる。乗客一人、そんな様子を見ながらいろいろと思う。