今日は中秋十五夜のあとに巡ってくる十三夜で、旧暦9月13日のお月見という。十三夜は「栗名月」や「豆名月」とも呼び、栗や枝豆を備えることからの由来という。中秋の名月の後なので「後(のち)の月」ともいわれる、また、最後の名月なので「名残の月」と呼ぶともある。昔の人は心から自然を敬い風情を味わったことが分る。
十三夜といえば「青い月夜の十三夜」という歌の一節が思い浮かぶ。1番だけは覚えている。発表されたのは私の生まれた翌年、第二次世界大戦戦争開戦の年で、戦時機運の高まるなか、下町情緒あふれる歌などヒットしなかったという。ヒットしたのは戦後で、NHK素人のど自慢で盛んに歌われたという。ラジオからの聞き覚えで耳の奥に残っている。
♪ 河岸の柳の行きずりに/ふと見合わせる顔と顔/立ち止まり 懐かしいやら嬉しやら/青い月夜の十三夜/
これが1番の歌詞。ラジオから聞こえてきた歌の意味など分からぬままに聞き覚えている気がする。聞くだけで覚え活かされるという英語教材のCMを見ながら「やってみるか」とたまに思うのは、遠い昔の記憶からだろうが、開始はいつになるのか予定は無し。
38万㌔彼方の月面に着陸したのは1969年7月というからまもなく半世紀になる。月の謎は次々解明され夢の話は押し込められる。直近では月には巨大な地下空洞がある。これを活用すれば安全に長期滞在も可能という。月に兎の話は今も伝わっているのだろうか。