日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

小雪

2017年11月22日 | 自然 季節

 今日は暦の上では二十四節季の一つ「小雪(しょうせつ)」とある。日差しが弱まり寒さが厳しさを増す、雪がちらつくころ、北国からは雪の便りが届くころ、など寒さに向かうがそれとなく美しい風景で季節感が説明されている。しかし、今日の日本列島は雨マークがついていて雪ではなさそうだ。

 小雨の中、所用で近くまで出かけた。数百㍍あるかっての商店街、その通りをその時歩いているのは私一人、車も見えない。雨に濡れた通りを冷え冷えと感じ、手袋なしなので傘を持つ手が冷え本格的な冬の寒さを思わせる。両側のシャッターがいっそう冷たさを増す。昨日昼間の陽ざしの力と暖かさを思い浮かべる。

 紅葉した葉も少なくなった桜の木も雨に冷たそう。小枝の先に残っている数枚の葉が雨に濡れて重たそうに揺れている。人も冬になると頭髪が抜けやすくなり、木の葉の散るころなので風流に木の葉の髪というそうだ。頭髪は薄くなり頭皮を隠せる望みの無い者には寂しい表現というしかない。語呂合わせでよい夫婦の日で一句拝借「一つ櫛使う夫婦の木の葉髪(松本たかし)」。

 小があれば大はつきもの。小雪は雨が雪なって降る。すると大雪は雪が降り積もる。小寒は寒の入り、寒さが増してくる。そして大寒は寒さが最も厳しくなる。小暑は梅雨が明けて、大暑は暑さが最高になる。どれも、四季の移り変わりを短い言葉で言い表しそれを伝えてきた日本の心だろう。いつか絵文字に変わるのではと心配する。
コメント
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