日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ゑびす祭でこぬか踊

2017年11月23日 | 地域

 昼前に帰宅したら「13時からゑびす祭で『こぬか踊』を披露することになりました」とこぬか踊り保存会長からの留守電が入っている。こういう時は手伝人不足なのか、写真を撮ってという合図だ。祭りには午後から出かける予定にしていたのでカメラを抱えて出かけた。

 一歩先を祭りに行く親子3代らしい中の一人、私と同年配くらいに見えるからおばあさんだろう人が連れの若い人に話している。聞こえてくる話は子ども時代のゑびす祭の様子。通りの両側に切れ間なく並んだ屋台、お参りの人は押し合いへし合いなど懐かしそうに話す。今年もプロの屋台姿は無く、出かけたときは人出もちらほら地域の盛り上がりは感じない。

 こぬか踊りは保存会と子ども連の皆さんが通り一杯になって踊る。「神か仏か岩国様は扇子一つで槍の中」で始まる甚句調の音頭、三味線と太鼓、そして笛の音に合わせて踊る、ややスローテンポの踊りは400年前から伝わる続土芸能として知られている。最近は大型客船が寄港すると、歓迎の催しに招待されるなど少し知られ始めた。

 「こぬか」とは何か、問われたことがある。保存会の人に聞いた話をメモしている。いろいろな言い伝えはあるが「人待ちする気持ち表す」という。そういえば甚句の中に「こぬかこぬかと浜に出てみれば磯は松風波の音」という一句がある。祭り初登場、太鼓や三味線の音にゑびす様もちょっと驚かれたのでは、そう思いながら富くじを引いた。
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