プロ野球日本シリーズが始まった。広島東洋カープは地元戦で2戦とも5対1のスコアで連勝し北海道へ向かった。どうせ日本一になるのだから北の地でなく広島で決めてほしい。そのためには北海道で2勝しない戦績でマツダスタジアムに帰ってきてほしい。一方、北の地でもいいから早く決めろという思いもする。
18日に黒田博樹投手が引退表明の記者会見を行って1週間になる。入団から引退までの試合、戦績、人物、家庭、指導力など等多面に渡って報道され、選手として、先輩として、社会人としての功績など、ピッチングからだけでは見て取れない面を知った。マウンドに上がるまでの様々な大小の積み重ねが今日の姿に至っている、広島カープもフアンも一様に誇れることをありがたく思い感謝する。
その黒田は明日、第3戦の登板が言われている。カープの熱烈なフアン、タル募金のころからであることはブログから読み取れる女性が怒りを書いている。黒田を第2戦で先発させて広島のフアンに応えるべきだ、たとえ滅多打ちされてもフアンは納得するとし、監督をこっぴどく叱っている。分らぬでもないが、日本一になることがフアンの願い、その作戦の組み立ては監督にゆだねるしかない。余興的な登板は黒田に対して失礼になる。
年俸20億円のメジャーの提示を蹴って4億円の広島へ帰ってきた。金銭だけがプロの値打ち、価値ではない、私欲をぬぐってのこの2年間、その精神をチームに浸透させた、それが今のカープの力になっている。明日の登板、ひょっとしてプロ最後の登板になるかもしれない。そんな黒田投手の誉の姿を見よう。