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桜は咲いて絵になり散って絵になる。あれほど賑わった花見の盛りが過ぎた。それでも何分かの花を残している公園の桜、遅れて花をめでる人のカメラに収まる幸運な花もある。撮る人は楽しそうだ。堀に散った桜もすっかり姿を消しいつもの落ち着いた水面に戻った。花も桜が終わればボタン、ツツジ、サツキ、アジサイなどとこれからは目まぐるしく入れ替わる。
公園の11万株といわれる菖蒲の花も観光客誘致の目玉になっており菖蒲祭りも開かれる。昨年は「手入れがされていないので花勢がない」と教えられた菖蒲池の整備が行われている。新しい株の植えつけ、水張りと工程は多く残っているだろうが、どんな菖蒲が咲くか期待させる。
昨年、県外の写真愛好家のグループと出会った。みんな大型で高価そうなるカメラ、それにふさわしい交換レンズ、手のひらサイズのデジカメやスマホでは撮れない作品を狙っている。しかし、そのマナーは池の周囲に設けられた狭い通路に三脚をいくつも並べて占拠状態、花を観賞する人らを困らせていた。この菖蒲を各地に発信して貰いたいが、観光地での撮影マナーも撮り込んで欲しい。
菖蒲池では、就労継続支援事業所の皆さんが植え付け作業中。そのすぐ側に在ったバラ園、ボランティアの手で咲き誇っていたが撤去され今は広場になっている。その詳細を知る由もないが花のシーズンに大きな穴が空いた。菖蒲池はバラ園のそれを補うように咲きほこってほしい。