日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

朝の電話

2013年12月17日 | エッセイサロン
 


 固定電話には家内の出ることが多い。「Oさんから電話ですよ」と呼ぶときはほかの電話の時に比べ弾んでいるように聞こえる。それもそのはず、M紙に投稿のエッセイが掲載されるとその連絡はOさんから電話で入る。通常はメールで済むが、こればかりは「一刻も早く伝えて、喜ばせよう」という親心にも似た電話だ。投稿からしばらくは「鳴らないか」と待つ。

 今年も暮れになり、そろそろ総括の頃だ。今月の電話はまだ1回、投稿掲載ではなく、11月の掲載作品が月間賞に入った、という掲載と同じような朗報だった。月間賞は入選3編、佳作7編の計10編が3人の選者によって選ばれる。入選作は年間賞の候補作品にもなる。入選を狙って投稿するが、そうたやすくはない。今年は今日までに入選1回と今回の佳作1回の合わせて2回が月間賞になった。

 今月、掲載されないかと待っているエッセイは投稿から2週間過ぎた。今朝も電話無しということは没だろう。内容は忘年会にまつわる自分の恥を書いたもの。年末押し迫ってでは載らないよりはいいが意味が薄れる。気分を変えて、元日特集が募集されているのでこれに焦点を当てみようか。

 こうして題材や構成を思案すことは、恐れているボケや認知症の遅延対策に少しは役立つのでは、などと思いながら励んでいる。はたから見れば「何をしている」と映るだろうが、当人はいたって真剣、そのギャップも題材になるかもしれない。朝の電話、それはその日を少しハイに過ごさせる仕掛けの役目を担う。次の朝の電話はいつだろうか。
コメント
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