日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

踏み外し

2013年06月13日 | 地域
           

 古希を過ぎると市から敬老優待券が届く。市営バスの乗車賃が乗車距離に関係なく1乗車100円、さらに嬉しいのいは錦帯橋の入橋料、往復300円が無料になる。散歩のとき、たまに錦帯橋を渡ることがある。優待券は散歩の必携品の一つにしている。

 梅雨の晴れ間ではなく空梅雨に合わせて真夏日が続く。農家の人は田の水、野菜の立ち枯れが心配、しっかりしたひと雨が欲しいという。今日の市内の最高気温は33.3度。こんな日でも、錦帯橋で感じる川面からの風は涼しくここちよい。そんな風を受けながら、欄干に身を寄せて橋下でのアユ掛けを眺めていた。突然、女性の驚いたような大声がした。観光客の人が仲間らしい人に支えられている。聞こえてくる話から様子が分かった。

 錦帯橋は五連の木造アーチの橋。中ほどの三連には段差5~6センチほどの階段が弧の両側に設けら、中央部分は緩やかな円弧になっている。大声の女性は、円弧のとこから下り階段に差し掛かったところで段差に気付かず踏みどころをあやまった、という。下りの1段目は慣れていても見分けにくい。自分も渡る時、下りの1段目は注意して踏み出している。

 錦帯橋からの眺めを楽しみながらの渡る観光客に、潜んでいるかもしれない段差の危険、これを周知することはできない相談だろう。そう思いながら、再び楽しそうな会話をしながら写真を撮りあっている女性仲間に何事もなかってよかった、と見送る。現役時代に実践した安全対策のひとつ「危険予知」という4文字、年をとった今もその必要性は同じだと、乾燥しきった橋版を踏みながら最後の階段を下りた。
コメント (2)
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