日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

マイペースで

2013年06月10日 | エッセイサロン
           

 薬局の受付を済ませ、順番待ちで椅子に座ろうとしたとき、突然、「失礼ですが」と私の名前を口にして椅子から立ち上がられた人がいた。それは私より高齢に見える初対面の女性。私は不思議そうに「そうですが」と応えたが、いぶかしそうな顔をしたと思う。呼びかけの訳をこう話された。

 病院の待合室で看護師から呼ばれた私の名前に覚えがあった。それは「新聞投稿欄で見ている名前と同じ」だと分かった。掲載の投稿を読むとき市内の人だがどこに住まいだろう、と思っていたそうだ。投稿には氏名と住所が明示されているが、そこからでは詳しい住所は分からない。それにしても名前を覚えていてもらうとは光栄の至りだ。

 いつ書くのか、どんなときに書くのかなど、これまで繰り返し問われていた事から話が始まった。薬局のベンチ椅子で知らない人からのちょっとくすぐったい感じの感想をありがたく胸におさめる。

 また、「背伸びしていない文章に好感がもてます」という感想を貰った。投稿は思いついたり経験した題材に、思ったまま感じたままを普通の会話調で書くことがいつの間にか自分流になった。書くことののろさは自覚しているが、そうかといって抜きんでた文を書くことは無理と思っており、その気安さが無理せずに書けるのかもしれない。しかし、なにか見通されているような感想に驚いたが、気持ちのいい一日になった。
コメント
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