日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

超早場米か

2012年07月28日 | 地域
           

 道の両側が稲田。風に揺れる稲田は敷き詰められた緑濃い布がゆっくり波打つようで見ていると気持ちが落ち着く。太く幾十にも増え株は、これから稲穂を支える役目が分かっているかのようにたくましい。そんな株の根元は水が抜かれひび割れたり、水が張られていてもほんのわずか、真夏の生育時期を教えてくれる。

 農家のこだわりと市場のニーズにあった種類だろうが、どの田の稲もみんな同じに見え素人の自分に違いは分からない。そんな稲田が何十区画もある中で穂が実っている田がひとつだけあった。頭をた垂れるまでにもう少し時間がかかる気がしたけど、やがて黄金の実になることを思いながら見る。

 どういう米の種類か尋ねるにも、昼下がりで付近には人影は見えない。よく耳にする早場米いや超早場米か、などと勝手に思う。どの田にも雑草は見られない。子どものころの、腰を曲げ両手で草を取り、取った草を腰に下げた籠へ入れる、そんな光景が目の奥に残っている。今は除草剤や鴨の力だろうか。

 田の淵を流れている幅50センチほどの小川に出合った。かなりの水量で流れも速い。首に掛けていたタオルを濡らす。顔や首周り、腕などを拭く。自然の冷感はたまらなくきもちいい。タオルを何度も濡らし溜まっていた暑さを薄めた。だが、小川の水をすくって飲みたい衝動は抑え保冷容器のスポーツドリンクで渇きを癒した。

 梅雨明け以降も大雨・洪水注意報の発令や解除が繰り返し続く。それは暖気と寒気の折り合いが悪いからという。農業の安定のためにそれなりの夏が続いて欲しい。折り合いの悪いには永田町だけで十分だ。
コメント (2)
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