「なでしこジャパン」、ロンドン五輪への出場権を獲得した。苦しい試合の連続で負けなしでこれた強さの秘密、専門家はいろいろと分析し説明されている。難しいことは分からないが「選手たちの試合への自信と勝負への粘り強さ」がこうなったと思う。残る中国戦もいい試合を願いたい。欲張るなら負けなしでこの予選を終えて欲しい。
勝負への粘り強さ、それを感じたのはワールドカップでの戦い。これまで勝てなかった相手に、本番のこの試合しかないという1戦で勝ちぬいてカップを手にした。体格の差を放送で何度も聞いたが、それにめげることがなかった。心技体がそろった戦いだった。
粘り強さを、それを引き出したのは試合で勝つことへの執念もあっただろう。しかし、カップを手にしてから報道される選手たちの生活環境は恵まれたとはいえない。その下で、サッカーを続けるがために積み重ねてきた努力が、試合での粘り強さへ連なった、そんな気がする。
勝った勝ったで終わらせることなく、この感動をどうしたら自分に生かせるか考えてみるが難しい。トレニアの花が口を開けて応援している。この花言葉は温和・可憐・魅力的・控えめな美点など、なでしこジャパンにふさわしい。残る1試合に勝って少しゆっくり休んで欲しい。
(写真:真剣なトレニア応援団)