日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ゴンドラに学ぶ

2011年01月24日 | 生活・ニュース
                 

昨年の暮れ、城山ロープウエーのゴンドラが更新された。24年間吉香公園から城山山頂へどれだけの人を運んだのだろう。桜がデザインされたそれは「山頂と山麓を「結ぶ」、観光客(人)と岩国(場所)との縁を「結ぶ」という意味から、「蝶結び」の飾り紐が描かれた、と説明されている。

乾いた冬日に照らされるゴンドラは少しまばゆい。青と赤の2両が交互に登り降りする。乗客の皆さんの笑顔が新しいそれを祝しているようの見える。

標高200メートルの展望台までおよそ3分。そこからは吉香公園、錦川と錦帯橋、旧城下町から、遠く岩国基地、瀬戸内海の島々までの眺望が楽しめる。元日の日の出を迎える時は、老若男女が身を寄せ合ってその時をまつ。

昇れば降りる赤と青のゴンドラ、途中でのすれ違いの一瞬を除いて2台が並ぶことはない。それでも息の合った連れあいのように昇り降りしている。当たり前のことだが無縁社会とは無縁の営みのように働き続ける。

眺めてみると単調だが真っ直ぐな働き、疑うことも疑問も持たないその姿勢が何十年も続く、真摯に学ぶことがあるようにも見えるが、多情な世情ではどこまで通用するものだろう。

(写真:今日も大勢の観光客を乗せて昇っていく)
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