帰宅を待っていたかのようなタイミングで電話のベル。掛けてこられた人は私との出会いを簡単に話された。すぐに思い出した。私より10歳くらい年長の女性。何の用事かと思いながら、季節の挨拶をした。
話の大筋はこうだった。昨年、小学校の恩師からの賀状に、これが終わりになるかもしれない、入院先の病院から届き心配をしていた。そのとおり今年はその達筆を見ることができなかった。昨日、掲載された投稿「年賀状読み…」を読み、恩師を懐かしく思いだした。
恩師との出会いは偶然で、離れたところに住む者どうしなので、ずっと書面のみの交流だった。そしていくつかの思い出を話された。話すうちに、思い出が高ぶってくるのが話し方から伝わる。いい恩師だったのだろう。
この女性の住まいは我が家からそう遠くない。暖かくなったら話に行きたい、という言葉で長電話は終わった。
投稿が掲載されると電話やメールで、読まれた感想が届く。ありがたい、といつも思う。照れながら聞いたり読んだりする。嬉しいものだが、今日のような話は初めて。電話の女性は主人を亡くされて長い。話し相手がほしかったのか、小さな投稿にその役目があったとしたら、思いがけない喜びになる。
(写真:きのう掲載された投稿)