
泥が付き露に濡れたままのとりたての野菜が、道そばの小屋で売られ始めてどのくらい経つだろうか。新鮮さと安さは口コミで広まり、休日の朝、農家の集落附近の道沿いには野菜を買い求める人らの車が並んだ。
あっという間にこの販売方法が広まり小屋は大きくなり、品数も増え、のぼりが立つところもあった。朝市と呼ばれいつの間にか商店を脅かす姿にと成長した。野菜が高騰の折には品薄になったという。
曲がったキュウリやナスビや大根、あれは「スーパーに出せない品を売っている」そんな話は聞いた。が、買う側は承知で求めているのだから問題はない。味が同じなら新鮮なほうがいい、顔をあわせるから安心だ。もったいないからと農家のお年寄りが思いついたという販売方法、無駄を省くことにも連なった。
最近はスーパーでも「規格外」とか「わけあり野菜」などと表示して曲がったキュウリなどを並べている。時には小山のように積まれている。道沿いの小屋が品薄になっていないかと心配する。
規格外という規格が幅を利かすのは野菜の世界だけにとどめてほしい。きな臭い規格外は規格にそうよう世界中の為政者は知恵を出し力を合わせて欲しい。
(写真:子どものころには見たことのないカボチャ)