創世記 20章
隣町での聖書を読む会。開催の場所から少し遠くに駐車したのですが、帰り道に道を間違えてなかなか駐車場所にたどり着けませんでした。もう一本手前の道で無事発見。見つけてみたら「そうだったね」と言えるのですが、あるはずの場所にないと、もしかしたら…と思います。
聖書は、登場人物の「善い面」だけを描くようなことをしません。「みことばの光』では創世記を読み進めていますが、ここでの登場人物はアブラハムとサラです。この章には、アブラハムの過ちが記されます。
具体的には、アブラハムたちが移り住んだゲラルの王アビメレクがサラを召し入れたことです。原因は、アブラハムが妻のサラを妹だと言ったこと。全くのうそではなかったのですが、妻を妹だと言ったのは、自分たちを守るためのことでした。
エジプトでの時もそうでしたが、ここでも神はアブラハムに対してではなくて、異邦人の王にことばをかけて、サラをアブラハムのもとに戻されます。
5節の「全き心で」ということばを目に留めました。これはアブラハムではなく、アビメレク王のことばです。今回の出来事に何らやましいことはないとアビメレクは言います。そしてそれを聞いた主も、そのことをよく知っていると答えておられるのです。そのうえで、サラをアブラハムに返すようにと主は言われます。
アビメレクが主に従ったことは、アビメレクを守ったばかりでなく、アブラハムとサラを守ることになり、さらには神の約束が実現するために大きな意味がありました。
自分が神に信頼しているからだいじょうぶだとは、だれも言い切れないということをアブラハムの行動から考えます。それとともに、神のあわれみ深さについても…。