エペソ人への手紙 4章17−32節
木金と「みことばの光」を発行している聖書同盟に行きました。金曜日の行きは朝の通勤時間帯と重なるので、電車も駅の乗り換え通路もたくさんの人。特に乗り換えの駅では人の多さに圧倒され、歩く速さにびっくり。年齢的なものもあるとは思いますが、もう少しゆっくり歩く流れならいいのに…と自分を基準に考えたりするのでした。
パウロがエペソの人々に福音を伝えた時のことが使徒の働き(使徒言行録)19章に記されています。それによると、パウロはここに2年以上滞在して福音を宣べ伝え、神はパウロによって奇蹟も行なわれたとあります。
魔術を行っていた者たちが悔い改める一方で、アルテミス神殿ゆえに儲けていた者たちが起こした騒ぎに巻き込まれるということもありました。エペソでは当時、アルテミスが豊饒多産の女神としてあがめられていましたが、パウロが携えてきた福音は、この宗教都市エペソを激しく揺さぶったと言うことができます。
このようにして誕生したエペソの教会ですから、周囲の影響と無関係ではありえません。4章後半でパウロは、異邦人のようなむなしい心で歩まないようにと厳かに命じています。ここには、好色、人を欺く情欲、偽り、盗み、怠惰、悪いことば、ののしりなどのことばを見つけることができます。周りの人々が追い求めているもの、夢中になっていることをどのように捉えるかは、キリストが何を教えられたかがいつも基準となります。
エペソのキリスト者たちが直面していたことと、人のことばに一喜一憂して大きな時代の流れによく考えもせずに引きずられて行きやすい今の教会の姿とが重なります。「キリストを学ぶ」ということばに心に留めたいと思います。