詩篇 86篇
きょう26日は、ドイツでは「クリスマス第二日」という祝日です。ですから、日曜日までの三連休ということになります。街は静かでした。きのうの「クリスマス第一日」には、午後からシュテーデル美術館に行きました。クリスマスにちなんだ受胎告知やキリスト降誕についての14ー16世紀前後の作品をたくさん観ることができました。
この一枚は、いわゆる古典絵画であるのに、子どもたち(翼があるので御使いでしょう)の表情が豊かだと思いました。赤ちゃんを見ている表情から、好奇心と喜びが伝わってきます。
きょうの聖書は詩篇86篇。
「みことばの光」は、この詩篇の作者ダビデが意識した悩みと苦しみとが二つあったと書いています。一つは自分自身についてのものであり、もう一つは敵の存在でした。悩まない人がうらやましいと思うこともあるでしょうが、人は生きているならば悩みます。悩み続けるのだと思います。
キリスト者も、悩む者であるのは変わりありません。ダビデは自分の悩みを神に訴えます。それでは、祈ることで悩みがなくなったのかというと、そのようには歌っていないように思えます。
「心が千々乱れる」という表現がありますが、悩みは心を乱します。そのような中で、自分にはわからないことばかりでありながら、すべてを知る神に「私の心を一つにしてください」と祈ることのできるさいわいを、覚えるのです。