みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

北でもなく南でもなく…

2015年12月12日 | ホセア書

ホセア書 9章

 時折、スーパーの店先でケーキを買い求めます。それを分け合って食べるのですが、スーパーの店先だといって侮るなかれ。美味しいのです! 中心街のおしゃれなカフェで食べたケーキよりもずっと美味しいと感じます。値段も手頃。日替わりでいろいろなケーキが並びます。

 北王国イスラエルへの神のさばきの宣告がこの章でも続きます。

 目に留まったのは、「彼らは主の地にとどまらず」ということば。きのうも書いたように、国の存続を図るために、政治的な指導者たちは情勢を分析して、エジプトに、いやアッシリヤにと、頼るべき相手を捜し求めて、北へ南へと行き来しています。

 何事かが起こってさあ一大事! というときに、頼るべきものを持たないのは不安でたまりません。今で言うなら、警察や消防などでしょうか。昔ラジオのコマーシャルの中に「まさかのための○○火災」というコピーがありました。保険は「まさか」の時のためです。

 イスラエルにとっては、まさかの時もそうでない時も、頼るべき相手は北でも南でもなく、天におられ、また彼らとともにいると約束してくださった主です。ところが彼らは、文字通り北へ南へと頼るべき相手を捜し求めるのです。

 本章では、ご自分の民がやれアッシリヤだエジプトだと右往左往しているのを悲しみ、かつ身を乗り出して、北でも南でもなくわたしのところに来るようにと愛をもって招いておられる主のお姿が印象的です。


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