みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

沈黙を続けないでください

2015年12月01日 | 詩篇

詩篇 83篇

 写真は、市の中心部にある教会の内部です。月曜日と木曜日夕方4時半から「30分オルガン音楽」というプログラムをしています。きのうは、ちょうどアドベントにふさわしい「来たれ異邦人の救い主」をはじめとするバッハ作品3曲。すぐ外のクリスマスマーケットの賑わいが嘘のような静かな30分を持つことができました。

 きのうも書きましたが、詩篇83篇も82篇とともに、出だしのことばが特異です。いきなり「神よ。沈黙を続けないでください」との訴えから始まります。「みことばの光」が書くように、私も主イエスの十字架上のことば「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか」を思いました。

 いくら祈っても叫んでも、神が黙っておられるように思えるときが,世の中を見ても、また自分の周りを見てもあります。アサフが、「敵は騒いで押し寄せてこようとしているのに、どうしてじっとしているのですか」とじりじりとしているのです。「じっとしていなさい!」とは,よく大人が子どもに言う台詞ですが、この場合アサフは、神に「じっとしていないでください!」と願うのです。

 神は何にも語ってくれないではないか、何もしてくれないではないかと思うときは、こちらもまた沈黙する必要を覚えるときなのではないかと思うのです。

 「やめよ。わたしこそ神であることを知れ。」詩篇46篇10節


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