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磯﨑憲一郎『日本蒙昧前史』

2024年01月05日 01時36分47秒 | 文学
磯﨑憲一郎『日本蒙昧前史』(文春文庫)を読んだ。
まったくこれまで読んだことのない感じの小説で、たいへんおもしろく読んだ気がする。「気がする」などと書くのは、なんだか素直におもしろかったとも言えない感覚が残るから。まあこれまで読んだ何に似ているかといえば、村上春樹の『アフターダーク』ってこんな感じだったかもしれないな、一回しか読んでないからはっきりしないけど、という感じです。
昭和のある時期の出来事を、視点が飛んでさまざまな人物に焦点が当てられて語られる。
改行はあまりなく、登場人物の名前は固有名詞が出てこないので、これは田中角栄だな、三島由紀夫だな、岡本太郎だな、というふうに有名な人物であればわかるのだが、グアムで発見された元日本兵など私などは年代が少し若いのでわからないことも多い。小野田さんかなあ、という程度。(調べたら小野田寛郎さんではなく、横井庄一さんだった。)
大阪万博の「目玉男」のことは知らなかった。

不思議な小説だったので磯﨑憲一郎に興味を惹かれた。
他の作品もおもしろいものがあるのであれば読んでみたい。
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「100分de宗教論」

2024年01月04日 14時37分50秒 | テレビ
NHKの番組『100分de宗教論』を見た。
フェスティンガー他著の『予言がはずれるとき』はおもしろそうだけど高い、
『ニコライの日記』は長い、
杉本五郎の『大義』は入手ができない(できても読まない)、
遠藤周作の『深い河』は読んだことあるし、ちょっと浅いんじゃないのと思うから読む気がしない(それにしてもNHKはこの本をよく薦める)、
ということで読むものはなかった。でもおもしろい番組だった。
ついでのように紹介された、城山三郎の『大義の末』に自分が読む本としてはもっとも興味を惹かれた。
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ダニー・ボイル監督『イエスタデイ』

2024年01月01日 09時25分15秒 | 映画
ダニー・ボイル監督『イエスタデイ』を見た。
突然ビートルズが存在しない世界になって、たったひとりビートルズの記憶が残っていた男が、ビートルズの歌を歌って有名になっていく話だった。とてもおもしろかった。
ビートルズが消えて、それに影響を受けた、オアシス(バンド)やコカ・コーラやシガレット(煙草)も消える。もっといろいろなことを知っていたらおもしろい映画なのだろうなと思った。
エド・シーランをほとんど知らず、曲もあまり聴いたことはないが、彼はビートルズに一切影響を受けなかったという設定なのだな。ちょっと聴いてみたい。
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