ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

村上春樹『騎士団長殺し 第2部  遷ろうメタファー編(下)』

2019年05月06日 10時21分54秒 | 文学
村上春樹『騎士団長殺し 第2部  遷ろうメタファー編(下)』(新潮文庫)を読む。
村上春樹的な展開、村上春樹的な結末だった。
ほんとうを言えばこんなふうに子どもを産んで育てることってできるかなと思うけれど、それを言ってしまえばすべてがこんなふうに物事は進まないよなと思う。秋川まりえの失踪事件もいったい何が目的だったのかよくわからない。すべて語り手に都合のいいように出来事が進む。
この第2部の下巻に限って言えば、物語を終わらせようという(しかもいつもの感じで)気持ちが見えてしまって少し退屈に思えた。
でも『1Q84』よりも『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』よりもおもしろかった。クラシック音楽が聴きたくなるし、料理を作って運動をしてきちんとした生活がしたくなる。
そしていつものことだが、『ノルウェイの森』ほどの感動はなかった。

それにしても、秋川笙子の読んでいた文庫は何だったんだ! と思う。
コメント

村上春樹『騎士団長殺し 第2部  遷ろうメタファー編(上)』

2019年05月04日 06時59分30秒 | 文学
村上春樹『騎士団長殺し 第2部  遷ろうメタファー編(上)』(新潮文庫)を読む。
そういえば、ウィスキーの飲み方って普通は誰も教えてくれないなと思った。どうやって人はウィスキーを飲むようになるのだろう。ウィスキーについて詳しい大人の男になりたいと少し思った。ウィスキーに限らず、ビールの飲み方もお金の使い方や増やし方も僕は誰にも教わらなかったのでいまでも上手にできない。
新興宗教とか夢の中での性交による妊娠とか、だんだんと話が『1Q84』のようになってきた。秋川まりえのしゃべり方もよく考えれば『1Q84』のふかえり(だったかな?)に似ているのだと思う。
だんだんいつもの、あのなんだかよくわからない終わり方に持って行こうとしているのだろうか。これまでたいへんおもしろかったけれど、もう終わるのだな(しかもいつもの終わり方で)と残念な気持ちになる。
いま一番気になっているのは秋川笙子の読んでいる長い文庫がなんなのかということだ。ひとが読んでいる本はとっても気になる。
コメント