村上春樹『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(下)』(新潮文庫)を読む。
村上春樹的な展開、村上春樹的な結末だった。
ほんとうを言えばこんなふうに子どもを産んで育てることってできるかなと思うけれど、それを言ってしまえばすべてがこんなふうに物事は進まないよなと思う。秋川まりえの失踪事件もいったい何が目的だったのかよくわからない。すべて語り手に都合のいいように出来事が進む。
この第2部の下巻に限って言えば、物語を終わらせようという(しかもいつもの感じで)気持ちが見えてしまって少し退屈に思えた。
でも『1Q84』よりも『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』よりもおもしろかった。クラシック音楽が聴きたくなるし、料理を作って運動をしてきちんとした生活がしたくなる。
そしていつものことだが、『ノルウェイの森』ほどの感動はなかった。
それにしても、秋川笙子の読んでいた文庫は何だったんだ! と思う。
村上春樹的な展開、村上春樹的な結末だった。
ほんとうを言えばこんなふうに子どもを産んで育てることってできるかなと思うけれど、それを言ってしまえばすべてがこんなふうに物事は進まないよなと思う。秋川まりえの失踪事件もいったい何が目的だったのかよくわからない。すべて語り手に都合のいいように出来事が進む。
この第2部の下巻に限って言えば、物語を終わらせようという(しかもいつもの感じで)気持ちが見えてしまって少し退屈に思えた。
でも『1Q84』よりも『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』よりもおもしろかった。クラシック音楽が聴きたくなるし、料理を作って運動をしてきちんとした生活がしたくなる。
そしていつものことだが、『ノルウェイの森』ほどの感動はなかった。
それにしても、秋川笙子の読んでいた文庫は何だったんだ! と思う。