堀江敏幸『なずな』(集英社文庫)を読んだ。
堀江敏幸に子どもがいるのかどうかわからなかったのだが、文庫のカバーのそでの部分に「イラストレーション/堀江 栞」とあり、この文庫のいかにも子どもの落書きのような表紙が堀江栞という人物によって描かれたことがわかる。たぶん娘なのだろう。
やはり子育てをしたことがないとこの小説は書けないと思う。
しかしこれまで読んだ小説に一度としてこのひとが子どもがいるというような雰囲気が、というよりも結婚しているというような雰囲気が感じられなかった。
独身男性が弟の生後三か月くらいの赤ん坊を預かって世話をする話なのだが、自分の子どもが赤ちゃんだった頃のことを思い出した。赤ん坊を連れていると見知らぬ人に話しかけられたり、その表情とか、しぐさとか、なんだか思い出せてとてもいい本だと思った。このひとの小説として珍しく、小説としてきちんと終わっているようにも思った。
また恋愛のようなものも少し描かれていた。
赤ちゃんの周りの人々もきちんと描かれていておもしろかった。
堀江敏幸に子どもがいるのかどうかわからなかったのだが、文庫のカバーのそでの部分に「イラストレーション/堀江 栞」とあり、この文庫のいかにも子どもの落書きのような表紙が堀江栞という人物によって描かれたことがわかる。たぶん娘なのだろう。
やはり子育てをしたことがないとこの小説は書けないと思う。
しかしこれまで読んだ小説に一度としてこのひとが子どもがいるというような雰囲気が、というよりも結婚しているというような雰囲気が感じられなかった。
独身男性が弟の生後三か月くらいの赤ん坊を預かって世話をする話なのだが、自分の子どもが赤ちゃんだった頃のことを思い出した。赤ん坊を連れていると見知らぬ人に話しかけられたり、その表情とか、しぐさとか、なんだか思い出せてとてもいい本だと思った。このひとの小説として珍しく、小説としてきちんと終わっているようにも思った。
また恋愛のようなものも少し描かれていた。
赤ちゃんの周りの人々もきちんと描かれていておもしろかった。
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