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高倉健と山田洋次のドキュメンタリー

2015年11月16日 23時25分35秒 | テレビ
NHKで高倉健の番組を見たら、高倉健のことが好きになった(「ハイビジョン特集 高倉健 千里を走る」)。
もともと好きなのだが、やはり高倉健っていいなと思った。
中国にたったひとりで行って撮影に臨むところ、映画の話と同じようにだんだんと子どもと親しくなろうとするところ、など、昔の役者さんはなんかいいねと思う。
映画『単騎、千里を走る』は僕の見た高倉健の出ている映画のなかで、もっとも好きな映画なのだが、いつかまた見たい。

山田洋次の新作についてのドキュメンタリー番組も見た(「BS1スペシャル 戦争を継ぐ ~山田洋次・84歳の挑戦~」)。
新作の『母と暮せば』に興味を持った。ちょうどいま加藤典洋の『戦後入門』を読んでいて、原爆について読んでいたのでさらに興味が持てたのだと思う。
番組のなかで二宮和也が語っていたように、戦争(や平和)についての考え方は確定していてもう私たちの世代には入る隙がない、という印象がある。入る隙のないところに入る気はしない。自分たちの感覚で、好きな感想を語れるような、そんな映画になっていたらいいと思う。が、そうはなっていないのかもしれない。戦争映画というのは難しい。入る隙がない。入ったら道徳の授業につき合わされるのかもと恐れる気持ちがある。
しかしこの前『小さいおうち』を見たときに、山田洋次は案外したたかだなと思ったので、ただの反戦映画ではないのかもしれない。そうであることを期待する。
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