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関川夏央と水村美苗と橋本治

2011年03月06日 00時19分58秒 | 文学
英語の勉強は「VOA Special English」のPodcastをiPodに入れて聴いている。(最近の日本語は新しいことを書こうとするとどうしてもアルファベットが出てきてしまう。日本語の文章の中にアルファベットが頻出するのがどうしても違和感があるのだが、「ポッドキャスト」とか「アイポッド」とはあまり誰も書かないので仕方がない。)
で、Podcastのほかのものも探して入れていて、「ラジオの街で逢いましょう」を入れている。この番組はわりとおもしろい人をゲストに呼んで話を聞く。今回は関川夏央の話を聴いていて、興味を持った。今度出るらしい横光利一の『旅愁』についての本は気にしとこう。誰も横光利一の小説に見向きもしていない時にそれを考えているという、そういうのがインテリの本当の姿だなと感心してしまう。そういうひとがいると、世の中捨てたもんじゃないな、とまでは思わないにしても、いろいろなひとがいて好き勝手なことをしていてよいのだなと感じる。
誰もがそちらを見ているときにそちらを同じように見て同じような感想を抱くのであれば、そんなのはインテリではない。
僕のように英語をちょっとやって岡本太郎のドラマをちょこっと見て岡本太郎に興味を持っているようではまだまだだ。完全な大衆だ。
関川夏央に少し興味を持ったので、本屋で彼の本をチェックする。『女流』がおもしろそうに思い、林芙美子と有吉佐和子についてしばらく考えてみたが、思い浮かぶことがなにもないので購入を思いとどまった。そのあと『探偵小説の室内』(柏木博著)という本を立ち読みしていたら、水村美苗の『私小説』を目次に見つけ、「あれ、これは推理小説なのか?」と興味を惹かれ『私小説』を購入。水村美苗に興味があった時に読もうとしたことがあるのだが、横書きで、しかも最初のページが英語で書かれていて、そのときは諦めた。いまちょうど英語の勉強をしているので、ちょうどよい。読んでやろうじゃないの。
橋本治の『小林秀雄の恵み』も買ってあるので、そのあとか、先に読もうと思っている。
関川夏央と水村美苗と橋本治というのは、並べてみると、なんだかクセのある三人だ。
なんだかね、やっぱりね、ふつうのものって、もう読みたくないんですよね。小説が読みたいのに読みたい小説がぜんぜんないじゃん、というのが最近本屋の新刊コーナーに行ってよく感じる感想だ。
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