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☆司馬遼太郎「最後の将軍 徳川慶喜」を読んだ

2006年07月07日 01時36分23秒 | 文学
最後の将軍 徳川慶喜司馬遼太郎の「最後の将軍 徳川慶喜」を図書館で借りて読んだ。
手塚治虫の漫画にスター・システムというのがあって、例えば昔「24時間テレビ」内で放送していたアニメにはブラックジャックやお茶の水博士が一緒に登場していて子供のころとっても嬉しかった。
「銀河鉄道999」にもキャプテンハーロックが出てきてた気がする。たぶん。
歴史小説のおもしろさはここにあると気付いた。
「竜馬がゆく」に出てきた坂本竜馬や勝海舟や、悪の枢軸とも呼びたくなる西郷隆盛、大久保利通が、今回の「最後の将軍 徳川慶喜」に登場して、嬉しくなった。登場するのは当たり前ではあるのだが、嬉しくなった。
うーん、これは楽しい。
知ってることを言われるのは実は楽しい。繰り返すのは快楽だ。
しばらく歴史小説にはまるもよう。

徳川慶喜はいろいろと伝説のある人のようで、豚肉が好きとか、写真が好きとか、洋風のものが好きとか、女がとっても好きとか、晩年は自転車に乗っていたとか、とにかく変人だ。多趣味で、だから長生きしても退屈せずに生きていけたんだと思う。
将軍を辞めさせられたのが三十歳で、そのあとどこからもなんのオファーも受けずにただただ趣味に生きて、七十七歳で死んでいる。(中田英寿はどうするのかなあ。)
なんか凄い。
慶喜が大正二年まで生きていたことも知らなかった。なんにも知らん。
人間の一生は短いようで結構長い。終わったようでそっからが長い。などという阿呆みたいな事を感じたのでした。

司馬遼太郎の本は、いっぱい調べてから書くからだろうけれど、出だしがすごく好調でいろんな伝説が出てきて興味を惹くけれど、あとになるとだんだん失速するという感じがいつもする。(読むこちら側の問題かなあ。)
次は最後まで駆け抜けて欲しいものだ。
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