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渡辺京二『さらば、政治よ 旅の仲間へ』

2017年02月11日 23時27分09秒 | 文学
渡辺京二『さらば、政治よ 旅の仲間へ』(晶文社)を図書館で借りて読んだ。
最近の政治は戦時中に近づいているのではないかという危惧に対して、それは左翼的な思い過ごしで、どこがそんなに似ているのだ、そんなことないじゃないか、という話をして、僕がよく読むものとは少し立ち位置の違う本だった。
同じ話をずっと聞いていると息が詰まる感じがするのでたまには別の話を聞くことも大切だと思った。
同じようなことで、最近仕事が少し忙しいので、休みの日には何もせずにいたいと思うこともあるのだが、本を読んで江戸時時代や明治時代について考えることもリフレッシュできていいものだとこの本を読んでいて感じた。
何もせずにいるよりはぜんぜん別のことをしたほうが気が晴れる。

前半はとてもおもしろい本だった。
後半の読書日記で少し飽きてきて、最後のカール・ポランニーについての講義は興味が持てなくて読まなかった。
しかし、渡辺京二はちょっといまを生きていない感じの人なので、ちょっといまの、今いまという感じに疲れたときに読むといい。これからも読んでいきたい。
かつては内田樹が僕にとってそういう感じの存在だったが、流行りの思想家で政治にも文句を言う(というか、最近は政治についての話しかしない)という立ち位置になってしまった。
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