新聞誤配でちょっと思うこと

2011-11-14 00:00:16 | 市民A
11月11日に読売グループで発生した企業内クーデターだが、泥仕合の体をなしているようだ。

そして、もちろん野球の話は、日本シリーズが終わってから行うのが野球人の最低のマナーのような気がするが、とはいってもクーデター成功のカギは「タイミング」なのだからしょうがないかもだ。

ところで、事態を詳しく知るべく12日の朝刊を読もうと、投函された新聞を読んでいるうちに、若干の違和感を感じた。まず、ちょっと紙の色が黒っぽいこと。そして、将棋の欄が竜王戦を掲載していること。さらに裏返すとテレビ欄の配置が違うこと。

つまり、読売新聞が入っていたわけだ。

新聞販売店は、大型販売店で、各新聞のほとんどを取り扱う地域独占経営の左うちわなのだが、今まで、そんなことは、一度もなかった。

もちろん、一回だけ間違えただけで、あまりクレームを言う顧客もいないだろう。

気がつかない顧客もいるだろうし、元々新聞店との付き合いで読まずに捨てている場合だってあるだろう。もちろん連載小説を読んでいる人にとっては大問題だが。

もしかしたら、全国で他紙のナベツネ批判記事を読売にすり替えようとしたのではないか、と思ったのだが、まさか、そんなことをするわけもないのだろう。

それで、読売の意見としては、「ナベツネ氏がオーナーに復帰すればいい」という論調のように思えた。結構、奇抜な意見だが、要するに間接的に現場に命令を流すのが、評判が悪いなら、直接言える立場に戻れば文句ないだろう、という論理なのだが、要するに、読売新聞として、何か書かないわけにはいかないが、最高権力に反抗的なことも書けないし、とりあえず帳尻合わせの意見を書いておくか・・ということなのだろう。


ところで、こういう奇妙な意見を公表しなければいけない時というのは、たまにはあるもので、新潮社から少し先に出版されるはずの、蓮池薫著『拉致と決断』の中で、911テロの直後に北朝鮮が発した見解に見られるような気がする。

当時の北朝鮮は、国内の飢餓状況からアメリカとの関係改善を密かに期待していたのだが、テロのあと、北朝鮮が極めて恐れていたのは、アメリカ軍による濡れ衣攻撃だった。事実、イラクのフセイン元大統領はその後、イラク人の手で死刑になる。オサマ・ビン・ラディンが隠れていたのはパキスタンだったのにだ。

そして、北朝鮮が選んだ見解は、「テロは悪いが、事件の背景にはアメリカの覇権主義がある」と、売れない評論家みたいに腐心したものだった。そして、自国への直接攻撃がなさそうだと判断すると、そこからアメリカ非難の声をあげる。しかし、結局はブッシュ大統領からは、「悪の枢軸」と決め打ちされてしまったのだ。


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