アラビアの道(サウジアラビア王国の至宝)

2018-04-08 00:00:53 | 美術館・博物館・工芸品
東京国立博物館で3月18日までの予定が、どういう理由かはわからないが5月まで期間延長となった。東京の次の展覧会の開催予定地で突如なにか起きたのだろうか。

もっとも今回の展示品のうちいくつかは、日サ協力事業で日本側の大学の考古学研究として土中から出土した物も含まれている。

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なにしろ、今は大部分が砂漠なのだが、人類が東アフリカに誕生した後、出アフリカは何波にわたり行われたのだがその出口がアラビア半島だった。実は、その詳しいシチュエーションはわかっていない。なぜ、アフリカを出たのかがわからない。まあ食糧問題か、戦争か。古くて新しい問題だ。

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今も、その石器時代の石器が多数サウジから出土している。そして日本でいえば埴輪のような人形がある。ギリシア彫刻に結び付きそうな顔面彫刻もある。

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実は、サウジアラビア王国の至宝ということばで予想していたのは、王族たちがカネにあかさず世界中から買い集めた芸術界の巨匠作品なのだが、まったく方向違いだった。金色に輝くものは、一部の装飾品。そして、超大型工芸品が展示されていた。

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カーバ宮殿の扉、だ。

現在の宮殿の扉の取り換え前の古い扉だ。捨てずに保管しているわけだ。それにしても大きい。

展示品の中には、各種表装の異なるイスラム教の聖典である『コーラン』が並んでいた。展示はすべて写真撮影可能なのだが、コーランの写真を撮ったあと、映りが悪いからといって、画像処理を行うと、それはコーランの破壊行為とみなされるかもしれないので、重罪が怖いので撮影は遠慮する。

仮に、写真をプリントしたあと、燃やしてしまえば、火炙りの刑になるかもしれない。またゴミと一緒に袋に詰めたとしたら、袋詰めにされそのまま焼却炉行きだろう。破いて捨てたら八つ裂きにされるだろう。では、シュレッダーに入れてしまったことが暴露されたらどうなるのだろう。「目に目を歯には歯を原則」で処分が決まるであろう。


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