ソーラーパネル1年間の収支

2012-04-09 00:00:23 | 市民A
1年1ヶ月前に横浜の自宅の屋根にソーラーパネルを設置したのだが、1年間の実績をとりまとめてみた。

まず、パネル代および設置費は、消費税込みで、202万円。補助金が22万円あるので、投資額は180万円になる。

実際に設置完了し、発電を開始したのは、去年2011年の3月3日からである。

ということは、・・・

その8日後に、東日本大震災が発生する。東京都内や横浜も震度5強の揺れを体感。その時間、オフィスビルにいたのだが、立っているのがやっとの状況の中で(というか、オフィスの中で立っている人間はほとんどいなかったが)、まず考えていたのが、ソーラーパネルの安否だったのだが・・

しかし、その後、テレビに映し出される津波被害を見るにつれ、「無常感」や「世界終末感」に襲われるようになり、次々に津波に飲み込まれる住宅や自動車を見ながら、「200万円のパネルが落下して粉々になっていても、しかたないな」と思うようになってきた。終戦後、満州、半島方面からすべての資産を失いながら逃げ帰った同胞たちは、もっと無常感を感じていたのだろう。

そして、深夜に40キロ歩いて家に着いた時は、停電中でもあり、とりあえずパネルのことは気にしないことにする。それに、余震が次々に起きているのに屋根の上の確認なんかできやしない。

でも、結局、無事だったわけだ。

ということで、昨年の3月から今年2月までの1年間の発電量は、3,795 KWHということになった。最大月が4月で427 KWH。最小月は11月で233 KWHである。秋口からずっと天候が悪いので、ちょっと低迷感がある。

で、3,795 KWHのうち、自分で使ったもの(つまり、購入電力を減少させた効果)が1,604 KWHで、売電したものが、2,191 KWHである。

メリット額を概算すると、自分で使った電力量に購入単価24円/KWHを掛け、売った電力量に売電単価48円/KWHを掛けた金額の合計になり、約14.4万円のメリットとなる。単純に投資額180 万円を割ると、12年半で元金回収となる。

これが、全量買取制度であるなら、単に発電量に48円を掛けた18.2万円がメリットになり10年弱で元金回収となる。

もっとも、大震災の前の状況では、買取価格は当初48 円だが、徐々に下がっていくという話だった。ところが、実際には将来の買取価格はすべて不明ということになっている。何しろ、電力料金が値上げになるなら買取価格だって値上げしないとバランスが悪い。さらに大口事業者に対して、全量買取を認めるなら、個人に対しても認めなければ大企業優遇ということになる。

実際には、投資してしまった金額について、後から考えてもしかたないということでもあるが、次の総選挙の折には買取単価を優遇する政党に投票するかもしれない。


もっとも、地震に対して何とか持ちこたえたパネルであるが、実はもっとまずい天敵とも言うべき災害がある。天敵のことばの通り、空から降ってくる厄介である。

火山爆発。

仮に富士山が爆発して、火山弾が飛びだしてパネルに命中すれば、ガラス製のパネルは砕けてしまう。さらに火山灰が降り積もると、これが雨では流れないので、太陽光を遮ることになる。さらに空を噴煙が覆うため、長期間にわたって太陽光全体を引き下げることになるかもしれない。

地震で破損したらあきらめようと思うが、火山であきらめる気になれないのは、微妙な気持ちの差なのだろうか。


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