大統領の手土産が4人?

2023-02-08 00:00:08 | 市民A
フィリピンのマルコス大統領の訪日に合わせ、重大事案の容疑者4人が日本に引き渡されるようだ。まるで、手土産だ。日本の前前総理大臣が米国大統領に会いに行った時は50万円の金色のゴルフクラブだったが、見返りは米国からの買物だった。

マルコス大統領が得るものは、毎年2000億円超のODA資金で数年間続くようだ。もっともODAも無償と有償があるので、その2000億円が無償なら大問題だが有償(つまり貸付)であるなら問題ないというよりも有望な投資といったところだろう。人口が増加し、今の治安が悪いということは今後は改善されるだろうし、国民の多くは英語をつかえる、円ではなくドルで貸せば、返済時の円安で返済時の確実に儲かるだろう。

人間を土産にするといえば、かつて邪馬台国が魏(今の中国)に朝貢したのが生口と呼ばれる奴隷。239年には女王卑弥呼が10人(男4人、女6人)を送っているし、後に卑弥呼の後継者である台与は男女30人を貢いでいる。手に入れたものは日本国の代表という地位だ。

フィリピンに話を戻すと、4人のうち2人は2月7日の引き渡しで、2人は裁判中だったようだが、裁判は終了し8日に引き渡されるようだ。大統領の来日と同日だ。

主犯格とも言われる男は、妻に暴力をふるったと妻から訴えられて収容所にいたようだが、とかくDV裁判は長引くはずで、殴った、殴ってないという不毛な事実関係に判断を示さないといけないが、有罪でも無罪でも上級審にいくのだろうから時間はかなり経つはず。一応、2人ずつ別の日になったのは、フィリピン政府が三権分立の法治国家であることを示したかったということだろうと想像する。彼らの政府の立場も十分に尊重すべきだ。

日本でも、1891年に日本訪問中のロシア皇太子の暗殺未遂事件(頭部負傷)の犯人を死刑ではなく無期懲役にした(大津事件)ことがある。教科書的には日本が主権を世界に発信したということになっているが、服役した釧路刑務所ですぐさま肺炎で死亡している。


ところで、日本人の知人がマニラのホテル長期滞在し、日系企業で仕事をしている。職場との行き来は運転手付きの車で、外は怖いので歩かないということらしい。万歩計では120歩と言っている。元々中国にあった工場をタイに移し、さらにフィリピンに移しているそうだ。原因は、日本人の長期滞在者がたくさんいて、現地の人を雇う前に日本語のわかる労働力が存在するからだそうだ。その後、フィリピン人をたくさん採用するようになり、その管理のため多くの日本人社員が現地に行ったそうだが、コロナ禍で日本人の多くが日本に帰った後も滞りなく業務が進んでいて、日本からの長期滞在者の必要もないということになっているらしい。

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