最近、泡坂妻夫氏の「生者と死者」というミステリを読んだ。新潮文庫への書下ろしミステリだが、本には特徴があって、何ページかずつまとまって袋とじになっていて、袋とじのまま読むと短編ミステリだが、袋を切り開いてから読むと長編ミステリになって、しかも別の結論に至るという手の込みようだ。

その中で、天童市に関係のある人物が、仲間とある方法で公開の場で秘密のコミュニケーションを行う場面があり、それが将棋の棋譜の速記法を用いるわけだ。
棋譜の速記法とは、王将=「O」、飛車=「ヒ」、角行=「ク」、金=「ヘ」、銀=「ヨ」、桂馬=「土」といったもので、「きょう金子氏は銀雲寺に行く」というようなことを、将棋棋譜速記法を利用して伝えるわけだ。いわゆるダイイングメッセージ的な発想だ。
ところが、本の中では、王将=「O」ではなく、主将=「O」とミスプリントされているわけだ。実際には本文中に「O」は登場しないので何も問題はないが、少し気がかりだ。そもそも王将の王というのは「おおきみ」ということで天皇のこと。ゲームの趣旨からいって大げさすぎるような気がしていた。天皇が討ち取られるとなると、「もう一丁」というわけにはいかない。主将ぐらいがピタリの気がする。あるいは、今では封じられた記憶になっているだけで、本当は王家の交代というのが起きていたのだろうか。
さて、6月22日出題作の解答。


初手に金打ちが最終手につながっている。なお、攻め方の5八金は不要駒だった。攻め方の7九歩が玉型の7八歩に変われば必要になる。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

その中で、天童市に関係のある人物が、仲間とある方法で公開の場で秘密のコミュニケーションを行う場面があり、それが将棋の棋譜の速記法を用いるわけだ。
棋譜の速記法とは、王将=「O」、飛車=「ヒ」、角行=「ク」、金=「ヘ」、銀=「ヨ」、桂馬=「土」といったもので、「きょう金子氏は銀雲寺に行く」というようなことを、将棋棋譜速記法を利用して伝えるわけだ。いわゆるダイイングメッセージ的な発想だ。
ところが、本の中では、王将=「O」ではなく、主将=「O」とミスプリントされているわけだ。実際には本文中に「O」は登場しないので何も問題はないが、少し気がかりだ。そもそも王将の王というのは「おおきみ」ということで天皇のこと。ゲームの趣旨からいって大げさすぎるような気がしていた。天皇が討ち取られるとなると、「もう一丁」というわけにはいかない。主将ぐらいがピタリの気がする。あるいは、今では封じられた記憶になっているだけで、本当は王家の交代というのが起きていたのだろうか。
さて、6月22日出題作の解答。


初手に金打ちが最終手につながっている。なお、攻め方の5八金は不要駒だった。攻め方の7九歩が玉型の7八歩に変われば必要になる。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
前回に比べ非常にスンナリした流れ。
正解です。そうですね、紛れが少ないので試行錯誤的な考えで正解できます。