ある作家の書斎

2019-03-27 00:00:18 | 書評
3月号の新潮社書評誌『波』の表紙は、警察小説などの作家で高名な横山秀夫氏の書斎(仕事場)の画像である。

今月号では、最新作『ノースライト』についての特集があり、インタビュー記事もある。主人公は従来作のように「新聞記者」や「警察関係者」ではなく、一級建築士。施主のたっての希望をうけて設計した豪華な家に、その家族の誰もが引っ越してこない上、家には一脚の古びた椅子があるだけ。もちろん、設計士は家の設計を行い、住宅が完成して引き渡しが行われ、設計料の支払いを受ければ、施主がその家をどのようにしたところで文句をつける権利はないのだが、いかに考えてもミステリーだ。

yokoyama


ということで、「横山ミステリー史上最も美しい謎」だそうだ。その本の内容は、読んでいないので書きようもないのだが、表紙の書斎の画像から、考えてみる。

まず、雑然としている。書棚は、体系的にはなっていない。パソコンはノート型と一体型があり、原稿はワープロ機で書いているようだ。縦書きになっている。パソコンの前の資料は鉛筆で書いているようだ筆立てや鉛筆削りがある。

机の上にはハチミツと綿棒、ミネラルウォーターなど。床はカーペット状になっていて、変わったスリッパを愛用している。着ているシャツには胸にポケットがない。日本製ではないだろう。


ヤフオクに出品して、お金になりそうなものは、ほぼなさそうである。といって、おそらく本人の中では、あるルールに従って合理的な配置と思っているのだろう。

大地震があった時は、何かに埋もれたり、感電してしまいそうだ。ヘルメットと乾電池と非常用の食料が必要だろうか。というか、ハチミツはそのための用意かもしれない。


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