崖の上が好きなヤギ

2022-04-13 00:00:37 | おさんぽ
自宅近くには、大きな空き地がいくつかある。もともと丘陵地を造成して作ったニュータウンなので、元々の山林地主は換地を持っていたり、あるいは周辺地の山林を切り崩して、とりあえず農地にしておいて、売却時期を模索しているような方々が多い。

といっても斜面地をあてもなく整地するわけにはいかないので、そのまま一部の土地で野菜や果樹を育てている方々が多い。そうなると耕作地以外の土地の雑草が問題になる。

斜面なので機械作業は難しい。住宅街が近くなので農薬を散布するわけにはいかない。そこで登場したのが、「やぎさん」だ。斜面は得意だ。京成電鉄の敷地内の崖で草を食べ続けたヤギがいたほど、崖が好きな動物と思われている。



春になり、あたたかくなり、地面に雑草が生えてきて、幸せな季節がきたわけだ。勝手な想像だが、夏草よりも春の草の方が柔らかなのではないだろうか。

思わず崖の上から見下ろされていることに気が付いた。

もう10年ほど前から、いるように思うが、ヤギの頭脳レベルはよくわからないが、草を根まで食べ尽くしたら、仕事がなくなったり、食べられる草の量が減ってしまうとか考えないだろうか。ヤギの顔はあごひげがあることで、思慮深い印象を与えるのだがどうなのだろう。

ある例を思い出したのだが、ベルサイユ宮殿の絨毯掃除の話がある。宮殿内に敷かれた毛足の長い絨毯にはノミが大量に住んでいて、毎年、絨毯を清掃業者が外でたたいてノミとノミの卵を落とすのだが、完全には落とさないようにしているという話だ。ノミがいなくなると仕事がなくなるわけだ。

そういうのは消防署とか警察とかもそうだ。火事や事件がなければ必要のない職種のわけだ。スポーツだって野球のコーチとかゴルフのレッスンプロなども、人間が不完全な生き物だから職業として成り立つのだろう。

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