指切り・・痛っ

2007-08-21 00:00:12 | 市民A
659fb1b8.jpg「指切りげんまん」というのは、主にこども同士が、口頭の約束をした時に、契約書をつくる代わりに、嘘をついたら針千本飲むことを約束することで、小指と小指とをからませる行為だ。大人になってから約束を破ると、小指そのものがなくなったりする。

そして、何の約束もしていないのに指を切り落としてしまった女性がいる。川崎市に住むAさん。27歳。8月12日の午後9時55分頃、JR川崎駅東口の地上から駅のある3階まで一気に上る長いエスカレーターの上り切ったあたりだ。Aさんの乗ったステップの向かい側の立て板の左側下部に大きな欠落部分があり、そこにサンダルばきの左足の先端が挟まれ、左足親指の先、1.5センチが切断されたそうだ。全治6週間。

全治6週間というのは、朝青龍と同じだが、こちらはサッカーは無理だろう。切断面がどういう状態かわからないが、今後、いつもソックスをはいていなければならないのだろうか。かなり同情する。そして、相当痛かっただろう。さらに、事故の4日前、私はこのエスカレーターを使っている。運が悪ければ、私のサッカー人生に終止符が打たれるところだった。


ところで、ネット上で見ていると、驚くことに、このAさんを批判する内容が圧倒的に多いわけだ。主に、

1.サンダル履きで素足なのがいけない。

2.黄色い線の中に足をいれてなかったのが悪い。

3.油断していた。

という3点のようだ。

しかし・・・、

サンダルに素足って、8月の首都圏では女性の半分くらいそうじゃないだろうか。正確に半分とは言えないけど、相当多い。確かに、靴を履いていれば、かなり違う結果になったとは思うが、サンダルを責めるのは言いすぎだろう。本当は、足の指というのは、親指と人差し指の長さが人それぞれで、私のように人差し指の方が長い人間は、あまりサンダルから指がはみ出さないが、親指の長い人は多少危険かもしれない。

次に黄色い線だが、しばらくあちこちで観察していると、黄色い線の引き方に二種類あることがわかった。一つは事故のあったエスカレーターと同じように、ステップの前側に2~3センチの黄色い線が引かれている場合。そしてもう一つは、ステップの手前側の淵にも2~3センチの黄色い線がある場合だ。

そして、普段、自分でもステップのどこに立っているのか自覚なんかしていないだろう。自覚しながら利用してみると、基本的には4種類の位置を使っている。

まず、事故と同じように上りのエレベーターに立つときは、ステップの黄色い線を踏まないような位置である。さらに、かかとに重心を置くために、かかと全体をステップの中におさめようとする方法。後ろに余裕を作ると、前のスペースが詰まって、今回の事故のようになる。

次に上りエスカレーターの右側を急いで上る時。この場合はかかとを床につけずに歩くので、ステップのかなり手前の方をつま先重心で上っていく。階段を上る時がそうで、あまりにステップを奥までとると、階段につまずく。

そして下りエスカレータに立つ時は、つま先を少しステップから外に出しておく。かかとをあまり後ろにすると、ズボンのすそが階段にすれてしまう。

さらに歩いて降りるときは、つま先もかかともステップの内側に入れるように少し注意が必要。ややガニマタが入る。


また、観察してみると、ほとんどの場合、ステップごとに人が立つのではなく、一段おきに立っていることが多い。ところが、たまに何かのタイミングが合わずに一段ずつになることがある。例えば、このAさんの後ろの人が、すぐ次の下の段に立っていたら、Aさんは、心理的に、立つ位置をステップの前の方にずらすのではないだろうか。


一方、エスカレーターの立て板側の破損なのだが、どう考えても簡単に壊れそうなものではない。金属にヒビが入っていたのだろうと思える。もしかしたら、板の一部が破損に歪んだ状態で、長く動かし続けているうちに周囲の金属とこすれあって、ヒビが拡大したのかもしれない。これだけ大きな部分が欠損していれば、一目で危ないことがわかる。当該エスカレーターはJRの所有かと思ったら川崎市の管理責任ということ。駅と、市役所などの市の設備では利用頻度がまったく異なる。実質的には駅のエスカレーターなのに市役所と同程度の点検回数になっていて、点検頻度が少なかったのではないだろうか。

659fb1b8.jpgそして、黄色い線の内側に立つことは、簡単なのか?という調査を始めた。自分の足はやや大き目(27.0~27.5センチ)だが、普通に靴は売っているから、特段のことでもない。靴は足より一周り大きく、つま先からかかとまで測ると31センチである。そして、普通のエスカレーターのステップの幅は40センチである。ステップ前側が黄色の線で3センチあるとするとアローアンスは37センチ。ここに31センチの足を乗せれば、残り6センチ。前後に3センチの余裕をとればいい。だが、実際問題、かなりの頻度で前後にずれてしまう。

本当は、川崎駅のエスカレーターを撮影してみればいいのだが、駅のエスカレーターでカメラを持ち出すのはかなりの危険行動である。東海道線で川崎より一駅東京よりは品川駅で、そこでミラーマンは逮捕された。さらに一駅先の横浜駅のエスカレーターでは日テレアナウンサーの炭谷某が、撮影中に逮捕された。地下鉄半蔵門永田町駅で人のいない瞬間に自分の足を写してみた。

そして、最大の発見は、このエスカレーターでは、立て板側ではなく、ステップ部分に欠損があるわけだ。どうも一部の欠損というのは、よくあることのようだ。たとえば、一部が曲がったりして、その後、それが金属疲労をもたらし、欠損に至るのかもしれない。

さて、どうしても足の親指は大切で、取られるわけにはいかない!と思われる方は多いだろう。絶対に指を切ることのない乗り方がある。

降りる時のように180度回転して、下を向いて使ってみてはどうなのだろうか。もちろん、エスカレーターには突然の緊急停止はつきものなのだが。

blog改善のため、再チャレンジ始めました。

↓GOODなブログと思われたら、プリーズ・クリック




↓BADなブログと思われたら、プリーズ・クリック


最新の画像もっと見る

コメントを投稿