二つの事件

2006-05-08 06:27:22 | 市民A

二つの事件


c4e1c8f0.jpg1.平塚事件
知りたくない事実が徐々に明らかになっていく過程に、報道は耐えられるのだろうか。何か、嫌な感じである。ともあれ、解明されないと成仏できないこどもたちもいるわけだ。

実は、報道の初期の段階から気付いていたが、「O」容疑者の出身地は青森県北津軽郡と言われる。昨年末の弘前から北上した旅行で、吹雪で立ち往生した芦野公園から先に進んだ地である。

彼女は集団就職で北海道へ渡り、奥尻島の男性と結婚。その後離婚(男性は大地震で死亡)。太宰の時分から、北津軽の人たちは、一旦五所川原まで陸路または鉄路で南下し、V字ターンで青森に向かう。国道339号は弘前と竜飛崎を結ぶ歩道も完備していない蛇行の多い8メートル道路に過ぎないが、江戸末期の大飢饉の折は、金木、五所川原、弘前を目指す飢えた農民たちの餓死街道であったそうだ。


c4e1c8f0.jpg2.表参道駅、クルマ突入
6日、午前9時45分。酒に酔った32歳男の乗用車が表参道駅でバイクと接触し、はずみで歩道に乗り上げ、何を考えたか、地下鉄B4入口に突っ込む。地下1階で停車。

地下鉄で逃げようとしたのだろうか。それなら、さらに一階下だし、切符を買わなければ入れない。クルマには危険なガソリンタンクがあり、それはボディの下側にあるということを忘れてはならない。地下鉄大火災だって考えられるわけだ。

そして、私が一番驚いたのは、この男が朝の9時45分に酒酔いだったことでもなければ、乗っていたクルマがシトローエンだったことでもない。それは彼が東京深川の富岡八幡宮の宮司だったことである。それはなぜかというと、当日の朝0時にアップした弊ブログの相撲博物館に書いた歴代横綱の話なのだ。

この富岡八幡宮な相撲で有名である。そして一応、由緒正しい歴代横綱一覧は明治時代にできたこの富岡八幡宮の横綱の碑に記載されたものを使っているからである。そして、この富岡八幡宮には、「横綱の称号は得なかったものの、実際にはもっとも相撲の強いと言われる「雷電」の手形が残されている。驚異的な大きさだ。ティラノザウルス級である。

そして、相撲史上で空前絶後のルールとして、「雷電だけは張り手禁止」と個人別ルールまでできたのである。

こんどの事件の「F」容疑者も、「彼だけは、宴会でも飲酒禁止」とか「彼だけは社用車運転禁止」とかなるのだろうが、神社の公式記録に書かれることはないのだろう。

   追記:行こうと思えば行けた北津軽郡や、書こうと思ってやめた富岡八幡宮のことは、ちょっと妙な気持ちになる。「筆禍」ということばは、事実について何か書いたことが災いの基点になることなのだが、書いたことが災いの基点になるのは「逆筆禍」ということになるのだろうか、と思いながらもさらに書き続ける。


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