青天の霹靂(2014年 映画)

2016-09-07 00:00:38 | 映画・演劇・Video
劇団ひとり氏の書いた原作を劇団ひとり氏が監督し映画化。さらに劇団ひとり氏は助演である。主演は大泉洋。もう一人の助演は柴崎コウ、悲劇のヒロインだ。

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ほとんどこの3人以外は画面に現れないのだが、大泉洋はマジックバーで売れないマジシャンを20年近く続けている。父子家庭に育つが、長く父の消息は途絶えたまま。そして、突然に父の死の報が警察より届く。

骨壺を抱えた大泉が、父がホームレスとして亡くなった河原に立って感傷に耽っていると、まさに空から青天の霹靂というべく稲妻が、彼に命中する。そして目が覚めると、昭和48年だった。自分が生まれるほんの少し前だ。

そして、彼は意に反してタイムスリップしたため、所持金の500円硬貨を使うことができず、浅草のマジシャンとして、スプーン曲げマジックで売り出す。そして、相方の劇団ひとりとその妻である柴崎コウと出会うのだが、大泉はその夫妻が、まもなく生まれる自分の両親であることに気付く。

そして、すべての真実を知った後、彼は再び青天の霹靂の稲妻を食らってしまう。よほど電気抵抗の少ない体なのだろう。

再び現代に戻った彼は、死んだはずの父親が生きていることを知り、そして二人は対決する。

というような話なのだが、大泉はこの撮影の前、4か月間、マジックの特訓を受けたそうだ。

タイムスリップ映画というのは、だいたい喜劇か悲劇かわからないことが多く、本人が未来からきたことを隠し通すのが一つのテーマだが、本作では巨人軍V9を知っていると言ったり、スプーンを曲げてからユリゲラーのことを聞いたり、結構無警戒である。

最後の場面は父子の対決だが、その結末は観客の解釈に任されるのだが、少し任せ過ぎなのかもしれない。


映画には関係ないが4か月の特訓でマジシャンになれるのなら、誰かに弟子入りしてもいいような気がするが、なんとなく正しくない方向に進みそうなのでやめておく。


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