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北の無人駅から

2012-02-16 00:19:59 | 北海道・道北

201202160001 今週の新刊本です。収受後、乱丁はないか検品。
 予約が入っていれば、ブックトラックに乗せ、カウンターへ。
 表紙の写真と背番号(NDC 日本図書十進分類法)をぱっと見たところ、302.11/ワタ。

 302は、確か、朝鮮半島の社会や政治に関する本が並んでいるので、チョソン(※)かと思いました。
 (※ 朝鮮 チョソン 民主主義 ミンチュチュイ 人民 インミン 共和国 ゴンワググ)あの国で「北」を冠するような言い方をすると、思想犯とし、強制労働所に連れて行かれるそうです・・・。
 

 でも、表紙の写真をよく見ると、日本のローカル線によくあるワンマンカー用のミラーが取り付けられているので、チョソンっぽくない。
 
 
 目次を開いてみると、北海道でした!!NDC(日本図書十進法)は異議あり。
 全国統一のデータを作成した図書館流通センターが「北の無人駅から」というタイトルだけで北朝鮮と勘違いしたな?
 内容からにすると、北海道の紀行文に分類される、291.1のはず。

 
 
 予約が入っているので、冒頭だけちらっと読みました。

 日本一秘境駅だとランキングされている、室蘭本線の小幌駅が詳しく取り上げられています。
 室蘭本線は通常「海線」と言われ、主に特急、ブルートレイン、急行はまなすの動脈になっています。「山線」の函館本線は本州からの貨物列車がメインルート。
 小幌駅は1日3本しか停まらず、優等列車はすべて通過。長万部(おしゃまんべ)で室蘭本線に分岐し、最初の駅は、静狩。
 「静狩」の文字は、本州から札幌市内行きの乗車券に印字されるので、目に触れる機会が多い。東京から新幹線の場合、経由欄は「東京・新幹線・新青森・奥羽・海峡・函館線・静狩・千歳線」。在来線の北斗星に乗ると、第三セクターのいわて銀河鉄道と青い森鉄道を通るため、「槻木(つきのき)・盛岡・目時(めとき)・八戸・千歳線」。
 槻木は岩沼の1つ手前、常磐線経由ではなく上野から東北本線であること、目時はいわて銀河鉄道と青い森鉄道の境界駅。

 静狩の隣は、日本一秘境駅の小幌。

 小幌駅のまわりは四方のうち三方が険しい坂、一方は内浦湾に接しているため、鉄道と船以外の交通手段ではアクセスが非常に難しい。

 東京都の青ヶ島も、「そうだ、青ヶ島へ行こう」と思いつきで行くのは、非常に難しい。
 でも、過去1回実際に実行したことがあります。
 「そうだ、青ヶ島に行こう!」と突然、その日の思いつきで勤務後、バッグに着替えなどを詰め、22時過ぎ就航の「かめりあ丸」に乗船。
 底土港の反対側の八重根漁港までタクシーで行き、青ヶ島行きのチケットを購入。
 突然の思いつきで青ヶ島に上陸できたのは、たまたま天気がよくて海上状態がよかったから。青ヶ島に着いたのはよかったけど、民宿の予約をしていなかったため、大変な思いが・・・。青ヶ島は人情が厚いので、助けられました。2001年の出来事、今から11年前の話。
 そのようなことがあったため、青ヶ島に行くことが決まったら、ちゃんと民宿の予約を取ってから。

 本書では、車で行けない、自然環境の険しいところになぜ小幌駅があるのか、設置した国鉄関係者に取材した内容が載っています。

 小幌駅だけではなく、釧網本線の茅沼駅、札沼線の新十津川駅、釧網本線の北浜駅、留萌本線の増毛駅、石北本線の奥白滝駅も収録。

 新十津川駅、北浜駅(この本の表紙写真)、奥白滝駅はすでに探訪したことがあるので、1冊まるごと興味あり!!
 今の奥白滝駅は信号場に降格してしまいましたが、駅としての現役時代は2000年に探訪。1日1本の時刻表に驚愕した記憶がよみがえります。

 おすすめ度:★★★★★
 
 
 

コメント
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