2008年3月刊行の「秘境駅」 (カメラマン:牛山隆信・栗原景)に載っていた、飯田線の小和田駅。
静岡県、愛知県、長野県をまたぐ山間の秘境駅、しかも皇太子妃の旧姓と同じ駅名なので、ご成婚の平成5(1993)年は入場券が飛びように売れたそうです。
この駅について、ネットで調べてみたところ・・・・
2007(平成19)年、浜松市が周辺の市町村と合併し、政令都市になったそうです。
クルマでの来訪が難しいとんでもない秘境駅でも住所表示は「浜松市天竜区」に変わってしまいました。(変更前は「磐田郡水窪町」)
浜松駅から100キロ以上あっても、同じ市内にあります。
次々と市町村を合併しすぎたのか、都会的な「区」が村のような景色。
飯田線は愛知県の豊橋駅から長野県の辰野駅まで、距離はおよそ200キロのローカル線。
小和田駅は1度降り立ってみたいところだけど、1日8本しか止まらないので首都圏からの日帰りはちょっと難しい。
1日3本しか汽車が来ない押角駅(岩手県・岩泉線)は3回ほど訪ねたことはあるので、今度は小和田駅に行ってみたいです(笑)
1月28日 19:00からテレビ朝日の「ナニコレ珍百景」。
今回は全国の県境珍百景でした。
・志賀高原スキー場の山小屋(長野県下高井郡山ノ内町)
山小屋の真ん中に県境線が引かれてあり、左側の食堂は長野県、右側の喫茶店は群馬県。
住所表示は長野県なので、もちろん郵便物は長野県の須坂支店が配達。
わざと県境をまたいで建てたのではなく、後の調査で建物の中に県境線が通っているのを判明したそうです。
固定資産税は半分ずつ長野県山ノ内町と群馬県六合村に納めているとのこと。
・短距離で何回も県境をまたぐ埼玉県道9号線 (栃木県・群馬県・埼玉県)
この地図はパソコンの地図情報システム「its-mo Navi」で検索し、表示させたものです。
道路沿いの標識も「埼玉県北埼玉郡大利根町」、しばらく走ったところで「栃木県下都賀郡藤岡町」わずか150メートル先も「埼玉県」、数百メートルで「群馬県」。
わずか1.5キロで3県も入り交っている県道は全国唯一だそうです。
この番組を見て思い出したのは西武鉄道池袋線の秋津駅。
ずっと昔、そこに住んでいたころは「ここは東村山市、清瀬市、埼玉県だ!!」とかは細かく意識していなかったのですが、地図を見るとちょうどホームの真ん中あたりが東京都東村山市、清瀬市、埼玉県所沢市。線路も上り池袋方面は17メートル、下り飯能方面は13メートル所沢市になっています。
しかも北口のファミリーマートも建物の真ん中に県境が引かれていますね。
この地図情報システムで東京都の境界線を調べると、住宅の中に東京都と埼玉県の線が引かれているところもかなりありました。
建物の中に県境があると、玄関のある場所がその家の住所表示になるかな?
たとえば、玄関の位置がギリギリ東京都内にはみ出したとすると、めでたく都民。
はみ出た分の建物面積を測量し、その分の固定資産税を支払うことに・・・?
建物が両県にまたがった場合の取り扱いはそこまで検証していないのですが、私の推測ではそうなると思います。
もともと東京府は今のほぼ23区内で、多摩は神奈川縣。東京府の拡大に伴い、ここも東京のブランドが欲しいと多摩地域は県境の変更を何度か繰り返したこともあったそうだ。
1番不思議に思うところは埼玉県の中にある「東京都練馬区西大泉町」。
1周すると200メートルくらい、2軒だけが埼玉県に突き出ているところもありますね。
このあたりの電話は埼玉県の048、水道は新座市、ゴミ収集は練馬区。
なぜそのようになったのかは、いまだに不明。
新座市が西大泉町を編入したいと思っているが、全住民の同意がないとなかなか実施することはできないそうです。
たぶん、前述の都県境の変更を繰り返しているうちにせっかく東京の土地になったのに、いまさら埼玉に戻りたくないとそのままにしてしまった可能性があるかも・・・?(私の推測)
10年前の携帯電話は、主にメールのやりとりだけだったというのに、今はメールのほか、テレビが見られるワンセグ機能付き、キャッシュレスで各種の支払いができるお財布携帯機能付き、しかもパソコンをそのまま携帯電話で見られるようなブラウザ付きなど日常の便利なものが1つになってしまいました。
パケットが使い放題になる、パケホーダイに加入しているので、どこでも携帯で瞬時にインターネットのjigブラウザも利用中です。
旅行に出かけるときにわざわざノートパソコンを持ち歩かなくても携帯電話でインターネットは便利な機能なので、ここでちょっとだけ紹介したいと思います。
ジグジェイピーブラウザのバージョンが「9」になり、2年前に比べるとずいぶん性能がアップしました。
小笠原でインターネットしたいときに大変重宝するかも知れませんね。
父島、母島も以前までは音声通話のみでしたが、2006年6月8日からFOMAが使えるようになりiモードはもちろんインターネットもできるようになりました。
(auは父島のみ、ソフトバンクはどちらも圏外)
jigブラウザを最初に開いたときのページ。
パソコンと同じようなアイコンがついていましたが、私の好みでシンプルモードにしたものです。
ちょっと調べ物をしたいときに便利なショートカットもついています。
パソコンのように数分の起動時間がかからないので、とても便利です。
パソコンのインターネットエクスプローラーに登録しているお気に入りをそのまま移すこともできます。
(お気に入りの登録は、パソコンとインターネット回線を利用して共有します)
ここのブログを携帯電話のブラウザで見たときの画面。
iモードのブラウザだとレイアウトが崩れてしまいますが、そちらはきれいになっていました。
なんと携帯電話でも「PDFファイル」が見られるのです。
ここでは例として、PDFファイルで毎月発行している広報「あおがしま」を表示させてみました。
このままでは文字が小さくて見えにくいときは、
ズーム → ズームイン を選択します。
いわゆる「拡大」ですね。
PDFファイルの字だって、読める程度の大きさに拡大できます。
メインアドレスはパソコンに届いたメールをそっくり携帯電話に転送する設定をしているので、楽天市場でショッピングすると、1日数十通のメールマガジンが届くようになります。
携帯に転送しないサブアドレスは韓国ドメインのyahoo.co.krを利用中。
韓国ドメインの転送機能を止めているので、パソコンが必要になります。
パソコンがなくても、それが可能になりました。
送信(SMTP)は特に何も設定をしなくても国内のネット回線を通して相手に届くのですが、受信(POP)は韓国のサーバーに届くので、画面はそれを受け取りに行くような設定。
もちろん、携帯電話で受信しても、パソコンにも届きます。
目の前にいる人からのメールなのに、海を飛び越えてソウル、そこからまた国内に戻ってくるのも瞬時。
ジグジェイピー(jig)ブラウザの利用料は月額630円、年間利用料は6000円。
年間利用は申し込んだ日から365日、月間利用は1日から月末まで一括630円だそうです。
パソコンのブラウザと全く同じような機能を有するのではなく、JavaScript(一部除く)、動画の再生、外部プラグインを必要とするもの、銀行のネットバンクなどセキュリティを要すものなどは非対応。
パケホウダイは月末に申し込んでも、その月まるまる料金がかかってしまいますので、翌月1日からといったようにプランの変更申し込み手続きされたほうがお得かなと思います。
パソコンをそのまま携帯電話にしたものはとても便利なものですが・・・・
打ち慣れたキーボードではなく、テンキーで入力なので長い文章を打つのはちょっと大変。
特に携帯電話に打ちこんだメールだと誤変換、誤字が多いので、「送信」ボタンを押す前に読み返す必要がありそうです。
空気が非常に乾燥するこの季節、クルマのドアノブに触れようとするとパチッ!と感電ショックを受けてしまいます。
暗くなると、指先に火花が見えるほど高電圧になっているみたいです。
降りるときにドアをしめるときもパチッと来るのは不快なので、足で閉めているのですが、これはみっともない。
(フリースのポリエステルは電気を貯めやすいのか、腕で閉めてもピリッと来ます)
1個800円くらいで売られているのを見つけたので、買ってしまいました。
クルマや金属に触れる前にタッチするとオレンジ色のランプが光ります。
これは除電しましたよ、といった合図なので、安心してクルマにさわれます。
キーホルダーにつけても邪魔にならない程度の大きさなので、静電気で不快な思いをしている方々にお勧めするグッズ。
メーカーはぺんてる株式会社 商品名は ビー・ルミッシュ。
黒ボトルは 牛乳で割る。
白ボトルは ブラックコーヒーで割る。
見た目はミルクをかけたかようなコーヒーになっていますが、アルコールも入っているので、美味しいです。
ロックで飲むとどうしてもカロリーが気になるので、コップ一杯ではなく少量。
熟手(スクス)のドックおじさん(父)に試飲を勧めたら、「こりゃー、うますぎる!体に血がまわり、腰痛も少しずつ和らぐようになるかも」(本当ですかね・・??)
でも、甘すぎるので、毎日ではなく、時々少量ずつ嗜む程度にすることにしました。
ダイエット対策として無糖の牛乳ゼリーを作っているので、このスタバのお酒を少しだけ付け足してもよさそう。
いつもブラックで飲んでいるコーヒー党も賛同できるかな、と思います。
円高の影響でアメリカからの並行輸入品も安くなっているので、今が買い時かも?
宮廷内人Ristaさんのブログで見つけた、「スタバのお酒?」
スターバックスのコーヒーが大好きな私にとっては、今すぐ飲んでみたくなりました。
ここは田舎なので、最寄りの店舗まではクルマで4~50分くらい。
ネットでいろいろ検索してみたところ、スターバックスの店舗では売られていなくて、酒屋とのこと。
しかし、ここは田舎なので、在庫のある酒屋を見つけるのにちょっと大変そう・・・。
アメリカからの輸入品になっていました。
ネット通信販売の楽天市場で見つけたので速攻で購入。
Ristaさんの記事がアップされたのは、23日(金曜日)。
翌々日の25日、玄関にお馴染みの宅配業者が・・・。は、は、速すぎる!!
2本でちょうど世宗大王5枚でした。
(と、思いきや、ウォン安が進み今はなんと8枚!数年前から去年まで4枚だったのに、今の韓国はお買い得!?)
試飲のつもりなら、ちょっと小さめのを選べばよかったのに、送料が無料になるまでお買い物。
コーヒーのお酒なんて、最初はおっかなびっくりをしながら栓を開けてみると・・・
さすがにコーヒーの香りがして、美味しそうです。
黒いのはアルコール度20度。
まず、何も割らずにそのまま飲んでみると、あ、あ、甘いっ!!
黒はブラックコーヒーのようなものかとイメージしていましたが、「リキュール」と銘打っているお酒はどれも甘いものになっているでしょうか。
ロックはちょっときついので、試しに牛乳割りにして電子レンジでチン。
何杯もおかわりしてしまいそうで美味しいです。
白い瓶の「クリーム」はブラックコーヒーで割ってみるのも良さそう。
スターバックスのあるところは都会の駅前や街のストリートに多いですが、御蔵島もありました。
でも、よく見ると、真ん中の絵はドルフィンですね。
ここは御蔵島郵便局向かいのお洒落な喫茶店「ふくまる」でした。
オーナーは大阪から御蔵島にあこがれ、移住してきたそうです。
御蔵源水のまろやかなお水を7~8時間かけて抽出したコーヒーはとても格別。
今年は丑年にちなみ、青ヶ島牛祭り実行委員会のTシャツが期限限定で半額セール中なので、思わず発注してしまいました。
去年のTシャツは水色で鮮やかな印象を受けるもの・・・・(ん?去年は青ヶ島に行っていないのに、ほぼ毎日更新中の青ヶ島ブログで知りました)
伊豆・小笠原諸島のなかでリアルタイムで情報を提供しているのは、青ヶ島がナンバーワン。
日本一小さな村が全国いや世界に向け、発信中とは素晴らしいことですね。
すっかり話をそらしてしまいました。
去年の水色Tシャツが欲しいなあと思っていたのですが、あっという間に売り切れてしまい、2007年のが少し残っていたらしいなので、速攻で購入。
今すぐ早く送って!!とはそそかしたわけではないのに、こんなに早く入手できたのは驚きです。
胸のところに「AOGASHIMA 32°27′28″ N 139°45′33″ E TOKYO」のマークがついているところがお気に入り。
もちろん、背中も青ヶ島の地図と農水産物の紹介も載っています。
さて、「32°27′28″ N 139°45′33″ E」は何を意味するかというと、Nは北緯、Eは東経。
ふだんの日常生活ではあまり馴染みのない地球上の住所のようなものなんですね。
販促用のお試し版「ひんぎゃの塩」も同封されていました。
我が家の塩はいつも八丈島から取り寄せている「ひんぎゃの塩」なので、充分評価できるほどの品質になっています。
いつも頼んでいるのは120gの袋だけど、なんと1キロ入りもありました。
120グラム 360円、1キロ 2000円。単純に計算してみると、1キロのほうがお得です。
東京・青ヶ島のローラー印。
丸型の金属印は局名や日付、引受時間帯が見えなかったので、ローラー印にしたみたいです。
21日の消印だけど、当日のヘリや船が出た後の引受なので、22日発送。
翌々日配達とは速いですな・・・。
昭和30年代だと、年に数回のはしけ作業に成功すると、真っ先に運ばれるのは島民宛の郵便物が入っている郵袋。
電話もテレビもなかった時代なので、本土とつながりのある手紙が何よりも楽しみだったそうです。
今を逃すと次に来るのは3ヶ月後か4ヶ月後なのかわからない状態なので、その場で開封し、返事をしたため、今来たばかりの船に託していたそうです。
あれからおよそ50年、携帯やネットなどの通信環境と郵便事情は内地と変わらなくなりました。
今度は地上デジタル放送、八丈島(今年3月開局予定)からの電波で青ヶ島も受信エリアになるかどうか気になるところ。
東京都の伊豆諸島・小笠原、奥多摩を知り尽くし、地元・房総半島を知らなすぎました。
これから千葉県も勉強します。
とても気持ちいいお布団で熟睡、いつの間にかに爽やかな朝になってしまいました。
朝食の前に温泉へ。
昨日は「檜」でしたが、今日は入れ替わりで「石」。
タタミがついているのは「檜」だけかなと思ったら、そちらもあったのですね。
昨日は暗くてあまり見えなかった露天風呂の景色。
外国人に「日本の温泉」を紹介するのに適していますね。
この旅館の裏に「スギ」がたくさん見えました。
もうすぐ花粉シーズンに突入。
でも、このあたりだと空気が澄んでいるので、大丈夫でしょう。
青ヶ島村もスギはあるのですが、都会よりも症状が和らぐそうです。
小笠原は「花粉」とは無縁な場所。
心がなごむ日本庭園。
2階からの眺め。
朝ごはんも豪勢すぎます・・・。
焼き魚もサバ、アジ、カマスの3種類を選べるようになっていて、前日のうちにリクエスト。
これはアジの開きですね。
サバ。
身がたっぷりついていました。
カマス。
山口の故郷でもよく出ました。
ここでも新鮮な魚を味わえるとは・・・。
千葉県でも獲れたての美味しい魚が味わえるなんて、わが郷土の自慢。
伯母からよく送ってくれる日本海側の魚と同じように美味しかったです。
(国王さまご用命の宿なので、魚も厳選されたものしか出さなかったかも?)
本当にごちそうさまでした~
千葉県の報告書(詳しくは1月19日の記事下部)は紙ひと切れではなく、分厚い冊子のようで、まだまだ続きがあります。
・炊き合わせ
海老芋揚煮 穴子 鳥味噌 ずわい蟹 牛蒡 木の芽 梅人参
この小鉢だけでも、旬のものたっぷり。
国王さまのこだわりは地産地消費。そういえば、穴子は東京湾が名産なのですね。
むつの魚を粘り気が出るまで包丁で細かく叩いた「なめろう」。
もともとは漁師が漁船の上で獲れたての魚を細かく叩き、料理を盛っていた皿をなめるほど美味しいという由来で「なめろう」になったそうです。
安房地方の郷土料理。
これも料理を運んだ女将さんの丁寧な解説。
以前、別のところで「なめろう」をいただいたことはあるのですが、やはりここのほうが格別に美味しい。
土佐酢ぜりーは四国の高知県。さきほどの「ずわい蟹」も北海道。
全国各地から取り寄せた食材ばかりですね。
これで「千葉県の報告書」といえるかどうかは微妙。
・止椀
なめ子 布海苔 万能葱
ごはんとセットで味噌汁も運ばれてきました。
「ひじき」はやはり房総半島の名物。
日本海の「ひじき」は細めだが、そちらは栄養分たっぷり、ちょっと太めになっていました。
最後のデザートです。ここまではおよそ2時間の食事タイム。
ゆっくり一品ずつ味わえたので、あっという間でした。
本当にごちそうさま~
今日は山口の伯母から宅配便が届きました。
その宅配業者は私と顔見知りになってしまい、お互いにクルマに乗りながら道ですれ違うと軽く会釈してしまいます。
この間も市名と下の番地だけで真ん中の地名が抜けていて、郵便番号も下4ケタにちょっと誤りあり、それでもちゃんと配達してくれました。
段ボールを開けると、畑の土の香りがほのかに漂いました。
白菜は虫食いの跡が少しありますが、これは「無農薬」のしるし、手塩にかけて育ったものでしょう。
高菜は新鮮さを戻すために、水にしばらく浸かるとパリパリになりました。
長ネギも根がついたままなので、庭に埋めるとまた生えてきそうです。
これも自家製。
ごぼうと里芋、かぶ。
近所のスーパーでは太くて長いものがほとんどだけど、料理しても硬い。
ハン尚宮(母)いわく「伯母の作ったものは、柔らかくて本来の味を引き出すものだよ」とのことです。
山口の庭で採れたレモン。
例年ならたくさんの実がつくはずだが、今年はなぜかちょっと少なめだそうです。
下関産の「みかん」までも・・・。
色とりどりの荷物が届いたのは、久しぶりでした。
本当にありがとう・・・。
本土の東京都内でただひとつだけ「村」が残っているのは「檜原村」のみ。
(伊豆・小笠原諸島は 利島・新島・神津島・三宅・御蔵島・青ヶ島・小笠原)
千葉県も「印旛村」「本埜村」「長生村」があるのに、山口県は平成の大合併で完璧に「村」は消滅。
ほとんど「市」を占めていますが、わが故郷の小学校も「市立」とはいえ生徒数は1ケタなので、「村」の様相をさらしています。
この「畑の幸」を見ると、田舎に帰りたくなってしまいました。(笑)
じゃーん!アワビの酒蒸し。
フォークとナイクで食べやすくように切ってくれました。
さっきまで生きていたアワビ、火を通すととても柔らかくて美味しい。
ドックおじさん(父)もここに移す前までは日本海でアワビを山ほど採ってきたのを思い出します。
毎年夏になると、刺身、アワビのバターいため、ステーキなどアワビ三昧でした。
向こうにいた頃はタダで食べられたものなのに、本当は超高価な食材・・・。
・煮物
海老新丈東寺巻
隠元 湿地 煮鮑 イクラ (漢字の読めないものが1つ)
えーっ!!これが煮物!!色々な材料が入っています。
真ん中の海老新丈東寺巻は本当に不思議な味。
まろやかさがお口に広がります。
・箸休め
カシスシャーベット
デザートは食事終了の合図だが、こちらは「箸休め」なので食事中の休憩。
シャーベットというよりも、甘さ控えめなアイスクリームのようなお味がしました。
ドックおじさん(父)「カシスって何だべか?」
「カシスの名前聞いたことあるけど、見たことないな」
ネットで検索してみると、ブルーベリーに似たような小さな果実になっていました。
ビタミンCもとても豊富。
畳も青々しく広すぎる部屋に晩餐とは贅沢なひとときでした。
あれほど色々な献立があっても、テーブルに埋め尽くすほど配膳されるのではなく、1品ずつ出来立てのが運ばれてきます。
テーブルもすっきりしていました。
・揚物
河豚唐揚
蕗薹(ふきのとう) タラの芽 抹茶塩
おおおーっ!千葉県なのに、フクが出ました!
(正しくは「フグ」だけど「不具」になってしまうので、本場下関では「福」にあやかり、「フク」と書きます)
ふきのとうは春を待たずに雪解けの最中に芽を出す春の使者と言われているので、これは春らしい揚げ物ですね。
ハン尚宮(母)いわく「ふきのとう、といえば、山口では3月頃芽を出すのですよ、ここは早い春だねぇ」と珍しがっていました。
アワビが「海の王様」いや・・・「海の王様」は真鯛でしたっけ。さきほど刺身を戴きました。
「磯の王様」に対し、タラの芽は「山菜の王様」。
タラの木は夏になると緑色の葉で生い茂るものですが、春先の新芽を天ぷらにしたもの。
比較的温暖な房総半島南部では、ひとさき早い春が訪れたようで、「春尽くし」の揚げ物でした。
「王」の晩餐はまだ続きあります・・・・。
韓国ドラマ「チャングムの誓い」に出ている水刺(スラ)=王の食事も朝鮮半島内の海のもの、山のもの、各地の特産物など今あるものを集めて宮廷内人が調理します。
そして、王は目の前に並ぶご膳で国の現況を知ったといわれています。
つまり、水刺(スラ)は国の報告書。
そちらのはまるで「千葉県の報告書」。
「宮廷女官チャングムの誓い」が韓国で2003年9月から2004年3月まで全54話放送、日本に入ってきたのは半年後の2004年9月から。
王様の豪勢な食事をテレビの画面を通してうらやましく思っていたのが、やっと現実に・・・。
王室のような部屋に案内されると、上座や下座とかの位置をあまり意識していないのに、おのずと席が決まるのですねぇ・・・。
窓に1番近い席は上座で、出入口側は下座。
国王さまは上座のはずなのに、なぜか配膳担当の女将さんと話ができるように出入口に近い席で、なんと・・・私は上座でした。
檜原村の「たから荘」の予約はいつも私がして、食事の部屋に案内されると若旦那さんと話がしやすくするように私はいつも決まって出入口の近くの席。
国王さまもご自身が手配なさったので、おそらくそうしたのでしょうか。
席に座って、1番最初に目につくのはこちら。
・食前酒
・先付
鮑塩辛 鮟肝白子ポン酢 浅月 紅葉卸し
手巻きのような「御献立」を開くと・・・・
目玉が飛び出すほどのすごいメニューが書かれてあって、食事の進捗を見計らいながら一品ずつ丁寧に運ばれてくるわけなのです。
今度は
・造里 地魚の盛り合わせ
・椀 雲丹豆腐清澄仕立 菜の花 花びら百合根
ここの旅館は三か所の漁港と契約しているので、新鮮な地魚を刺身にしているとのこと。
ヒラメ・むつ・さざえ・真鯛・まとう鯛・かんぱちの6種を1度に味わえるなんてとても贅沢・・・。
椀は・・・・・私にとって恐怖の「ウニ」が!!!
故郷でドックおじさん(父)の採ってきたウニ割りの様子を2歳、3歳頃見てしまったときは、大きな無数の針がついているソフトボールのようなものに突き刺さり、真っ二つに割ってもまだ針が動いている。
中身のオレンジ色を取りだしても、まだ動いている。
「これはどうしても食べられないもの」と認識してしまったのか、トラウマになってしまったんです。
その様子を見ないで先にウニを食べてしまえば、その美味しさがわかると思いますが・・・。
国王さま「だまされたと思って、食べてみたまえ」
「いや~ウニの姿がはっきり見えるものはダメなんです。ウニだとわからないようにすればいいのだけど・・・」とウニは国王さまに差し上げ、ウニのダシが効いているスープは美味しかった。
・主肴 伊勢海老又は鮑選択
さきほどリクエストした、「鮑の酒蒸し」が運ばれてきました。
アワビが踊るかように苦しみもがく姿はちょっと可哀想だけど、美味しくいただきました。
まだまだ続きはあります。動画も編集中、今日はこの辺で・・・。
筆談と身ぶりを交えながら、貸切露天風呂の予約や夕食の選択メニューについての打ち合わせ。
1部屋につき、貸切露天風呂を45分間ご利用になれることや、夕食は伊勢海老とアワビを使ってどのように調理されたものを召し上がるか選ぶらしい。
伊勢海老のボイル焼きがいいかな~と思ったら、国王さまいわく「伊勢海老はどこでもあるんだけど、アワビはここでしか食べられないかも?私だったら、アワビ」
ドックおじさん(父)は伊勢海老、アワビどちらでもいいだけど、あえて選ぶとしたらアワビがいい。
ハン尚宮(母)は山口の日本海が懐かしいけど、伊勢海老は今まで食したことないから、そっちのほうがいいな。
・・・結局
国王さまはアワビの踊り焼き(バター)
ドックおじさんと私はアワビの酒蒸し
ハン尚宮は伊勢海老の姿蒸し をリクエスト。
貸切風呂は夕食前に入りたいとリクエストしたが、あいにく先約が入っていたため、早いうちに行ってしまいました。
貸切の露天風呂。
そこから見える風景が海だったらよかったのに、ここは静かな山間なので、民家が2、3軒、畑の広がる風景になっていました。
房総半島南部で沸く温泉はブラックコーヒーまたは紅茶のようなお湯が特徴になっているみたいです。
ここもちょっと紅茶のような色になっていました。
緑水亭の温泉は時間帯により、男女入れ替え。
夜の7時から男性の「檜風呂」が女性に入れ替わってしまうので、夕食の前に行ってみました。
温泉に向かう途中の廊下からの風景。
さすがに国王さまご用命の高級宿、「和」の眺めにうっとり。
客室がとても広いので、5タイプ9室しかありません。
この橋を渡ったところの突き当たりに温泉。
うわーっ!!すごいなぁぁと思ったのは、タタミが敷かれてあったのです。
露天風呂。
1人が入れるスペースの露天風呂。
空を見上げると、とても眩しいくらいの小さな星が輝いていました。
写真ではちょっとわかりづらいですが、真ん中あたりの白い点。
しばしの非常的な空間を味わい、とても気持ちよかったです。
今度は、お待ちかねの夕食タイム。
「チャングムの誓い」に出ていた王座並みの広すぎる、全面タタミの部屋に案内され、私たちもびっくり。
腰を痛めている父のために食事は椅子も用意して欲しいとあらかじめお願いしてあったのか、とても広い空間の真ん中あたりにテーブルと椅子。
その部屋のとなりはスラッカン(水刺間=厨房)、テソンカン(退膳間=配膳する部屋)でした。
まるで「チャングムの誓い」に重ねているかように見えますが、こちらは日本、「和」の伝統を大切にする雰囲気が漂います。