ウルトラマンブレーザー 第10話「親と子」
今回は遂にゲント隊長の家族が初登場。写真では出てきていましたが、話題に挙がらないので「現在は別居中ではないか」などと不安視しておりましたが、そんなことはなく傍から見ればごく普通の親子でした。
しかしゲントは家族に対して自身を防衛隊の施設課の職員であると説明している模様。怪獣と最前線で戦う部隊の隊長だ、なんて言おうものなら家族の心労は計り知れませんから、そこら辺を配慮してのことでしょうか。いつまでも隠し通せるものではないと思うのですが、その真意はどこに。
で、休日。息子ジュンにせがまれて向かった先は怪獣の卵と思しき物体が発掘された場所。それは果たして怪獣の卵であり、中から現れたのは溶鉄怪獣デマーガの幼体・ベビーデマーガでした。防衛隊はこのベビーデマーガを囮に成体のデマーガをおびき寄せ、アースガロンと共に総攻撃を仕掛ける……卵から産まれた子を囮に親をおびき寄せ、それに対して全武装を投じるメカ……見れば見るほど「ゴジラVSメカゴジラ」の構図ですね(笑。
目の前で必死に子供を守ろうとするデマーガを見て、ジュンは「防衛隊が皆を守ろうとしているのはわかるが、怪獣が赤ちゃんを守ろうとするのは悪いことなのか」という趣旨の疑問を投げかけていました。
確かにベビーデマーガも放っておけば成体となり、町を破壊するかもしれません。ですが、そもそも今回は人間がベビーデマーガの卵を掘り起こしてしまったのが全ての始まり。デマーガも今回名付けられていたことから既知の怪獣ではない、これまで人間に被害を及ぼしたことが無い怪獣であることが伺えます。互いに互いの領域を守っていれば出会わなかったはずなのに、人間が自分たちの暮らしを優先して一方的に排除するのは、人間にとって良いことであったとしても、怪獣にしてみればあまりにも理不尽過ぎます。そりゃデマーガも怒るって……
そんなこともあってか、普段なら頼もしい仲間であるところのアースガロンも、愛嬌のある瞳は感じられず、武力をもって一方的に人間の権利を主張する威圧感のようなものを覚えました。同じ存在なのに、見方が変わると感じ方もガラッと変わるのが面白いですね。
そして相変わらずゲントの日常に浸食しつつあるブレーザー。デマーガ相手にはレインボー光輪の新たな可能性を披露してくれました。前回の二刀流といい、スパイラルバレード同様に同じ技でもバリエーションが豊富なのは見ていて面白いですね。
また、声というか咆哮が特徴的なウルトラマンですが、まさかゼアスに後輩が出来るとは…他にもいるんですかね?
で、いつものスパイラルバレードを取り出したところで思わぬ事態が発生。話は若干それますが、個人的には映像作品を見て「スーツがー」「CGがー」「お金がー」「演技がー」などといった制作面の話はあまりしたくない派です。その方がその作品世界に浸れる気がするので。ですが、今回の「相反する二つの意思がぶつかり合う様」の表現は素晴らしかったと言わざるを得ません。圧倒されました。
個人的には「人間を守ろうとしたのがゲント」で「デマーガ親子を守ろうとしたのがブレーザー」だと思っています。ニジカガチの時も、その選択を実行に移せたかどうかは別として、横峯教授を倒すことも視野に入れていたゲントが、前述のジュンの疑問を受けていたとはいえ「デマーガを守ろう」とすぐに思い至ったかどうかは疑問が残ります。
対してブレーザーは冒頭からテレビに映った子供を気にする様や、親デマーガがベビーデマーガを必死に守る様を見つめた直後にブレーザーブレスを出現させることでゲントに変身を促すなど、「子供」に対して思い入れがあるように見えます。もしかして子持ちのウルトラマンなのでしょうか?あるいは、神に子供の命は捧げてはならないという掟があるとか?まさか「獲物は大きく育ててから狩る」なんて野蛮な理由じゃないですよね(汗。
今はまだ、人間とデマーガは共に生きていける。しかし防衛隊にしてみれば、デマーガが地の底に眠っているというのは看過出来ないことでしょう。次に目覚めた時、人間に攻撃された恨みで再び襲ってくる可能性も捨てきれません。また、デマーガが眠っている地区の開発が止まってしまうことによる影響もあるでしょうし、怪獣一体一体の事情を考えていては、それこそ対処に遅れてしまう。
「守る」ことの難しさと、それは誰かの命を奪うことにも繋がりかねないこと、そして「カッコいい」とは力の強さだけではないことが描かれた第10話でした。
次回は新たな脅威登場!ニジカガチ、ガラモン、次回の怪獣と、ここ最近強敵揃いっすね……
今回は遂にゲント隊長の家族が初登場。写真では出てきていましたが、話題に挙がらないので「現在は別居中ではないか」などと不安視しておりましたが、そんなことはなく傍から見ればごく普通の親子でした。
しかしゲントは家族に対して自身を防衛隊の施設課の職員であると説明している模様。怪獣と最前線で戦う部隊の隊長だ、なんて言おうものなら家族の心労は計り知れませんから、そこら辺を配慮してのことでしょうか。いつまでも隠し通せるものではないと思うのですが、その真意はどこに。
で、休日。息子ジュンにせがまれて向かった先は怪獣の卵と思しき物体が発掘された場所。それは果たして怪獣の卵であり、中から現れたのは溶鉄怪獣デマーガの幼体・ベビーデマーガでした。防衛隊はこのベビーデマーガを囮に成体のデマーガをおびき寄せ、アースガロンと共に総攻撃を仕掛ける……卵から産まれた子を囮に親をおびき寄せ、それに対して全武装を投じるメカ……見れば見るほど「ゴジラVSメカゴジラ」の構図ですね(笑。
目の前で必死に子供を守ろうとするデマーガを見て、ジュンは「防衛隊が皆を守ろうとしているのはわかるが、怪獣が赤ちゃんを守ろうとするのは悪いことなのか」という趣旨の疑問を投げかけていました。
確かにベビーデマーガも放っておけば成体となり、町を破壊するかもしれません。ですが、そもそも今回は人間がベビーデマーガの卵を掘り起こしてしまったのが全ての始まり。デマーガも今回名付けられていたことから既知の怪獣ではない、これまで人間に被害を及ぼしたことが無い怪獣であることが伺えます。互いに互いの領域を守っていれば出会わなかったはずなのに、人間が自分たちの暮らしを優先して一方的に排除するのは、人間にとって良いことであったとしても、怪獣にしてみればあまりにも理不尽過ぎます。そりゃデマーガも怒るって……
そんなこともあってか、普段なら頼もしい仲間であるところのアースガロンも、愛嬌のある瞳は感じられず、武力をもって一方的に人間の権利を主張する威圧感のようなものを覚えました。同じ存在なのに、見方が変わると感じ方もガラッと変わるのが面白いですね。
そして相変わらずゲントの日常に浸食しつつあるブレーザー。デマーガ相手にはレインボー光輪の新たな可能性を披露してくれました。前回の二刀流といい、スパイラルバレード同様に同じ技でもバリエーションが豊富なのは見ていて面白いですね。
また、声というか咆哮が特徴的なウルトラマンですが、まさかゼアスに後輩が出来るとは…他にもいるんですかね?
で、いつものスパイラルバレードを取り出したところで思わぬ事態が発生。話は若干それますが、個人的には映像作品を見て「スーツがー」「CGがー」「お金がー」「演技がー」などといった制作面の話はあまりしたくない派です。その方がその作品世界に浸れる気がするので。ですが、今回の「相反する二つの意思がぶつかり合う様」の表現は素晴らしかったと言わざるを得ません。圧倒されました。
個人的には「人間を守ろうとしたのがゲント」で「デマーガ親子を守ろうとしたのがブレーザー」だと思っています。ニジカガチの時も、その選択を実行に移せたかどうかは別として、横峯教授を倒すことも視野に入れていたゲントが、前述のジュンの疑問を受けていたとはいえ「デマーガを守ろう」とすぐに思い至ったかどうかは疑問が残ります。
対してブレーザーは冒頭からテレビに映った子供を気にする様や、親デマーガがベビーデマーガを必死に守る様を見つめた直後にブレーザーブレスを出現させることでゲントに変身を促すなど、「子供」に対して思い入れがあるように見えます。もしかして子持ちのウルトラマンなのでしょうか?あるいは、神に子供の命は捧げてはならないという掟があるとか?まさか「獲物は大きく育ててから狩る」なんて野蛮な理由じゃないですよね(汗。
今はまだ、人間とデマーガは共に生きていける。しかし防衛隊にしてみれば、デマーガが地の底に眠っているというのは看過出来ないことでしょう。次に目覚めた時、人間に攻撃された恨みで再び襲ってくる可能性も捨てきれません。また、デマーガが眠っている地区の開発が止まってしまうことによる影響もあるでしょうし、怪獣一体一体の事情を考えていては、それこそ対処に遅れてしまう。
「守る」ことの難しさと、それは誰かの命を奪うことにも繋がりかねないこと、そして「カッコいい」とは力の強さだけではないことが描かれた第10話でした。
次回は新たな脅威登場!ニジカガチ、ガラモン、次回の怪獣と、ここ最近強敵揃いっすね……