氷菓、第4話は「栄光ある古典部の昔日」。千反田が里志と摩耶花にも協力を願い出て、古典部全員で45年前の出来事について議論を交わす話です。
・千反田のくしゃみ
恐らくですが、第3話から冒頭の下校シーンが地続きであることを示すために入れられたのかなと。
・「僕が貶める時には、君は無色だっていうよ」(里志)
手芸部や総務部、古典部に所属し高校生活を満喫する里志を「ショッキングピンク」に例えた奉太郎。対する里志は奉太郎を「灰色」に例えつつも貶めているわけではないといい、その後このセリフが発せられました。
無色だからこそどんな色にも染まれるという利点はあるにせよ、そんな人間が里志同様に色々な部活に入部した場合、多くの色が混ざり合って自分が何色か、自分がどうしたいのか分からなくなってしまうかもしれません。他人の言葉に耳を貸すのも大切ですが、それでも譲れない自分の色を持つことも大切なんでしょうね。また、灰色が灰色であり続けなければならない理由もなく……
・千反田家までの道のり
車が行きかう町の中心部?らしき場所から、少しずつ郊外に向かっているのが背景から読み取れます。何なら同じ背景を映すか、この後の推論のシーンのようにイメージ図が展開されていても本筋に支障は無いのですが、千反田が普段自転車通学しているのにも納得がいきますし、季節を感じられますから、こういうところも凝って作ってくださっているのは本当に嬉しいですね。
・千反田の推論と奉太郎の反論
「金目のものがなければ文化祭荒らしは寄ってこないのでは」と反論する奉太郎でしたが、あっさり返されて二の句が継げず。奉太郎も決して万能ではないということが示されるのと同時に、千反田も奉太郎の発言を何でもかんでも鵜吞みにするわけではないことが描写されています。奉太郎を頼ってこそいるが、イエスマンにはなり下がらない。里志の反対意見等があって千反田の推測は取り下げられますが、このように奉太郎一人で全てを解決できるわけではないってのが良いんですよね。
・庭の池
なんかテンション上がるのわかるわかる……
・縁側にて
向かって左から千反田、里志、奉太郎、摩耶花の順に座っています。里志と奉太郎の位置に若干の違和感を覚えましたが、庭の池について一番興味をもってそうな里志が、家主である千反田の隣で説明を受けていた、という感じですかね?奉太郎が隣に来た時の摩耶花の反応が気になります(笑。
・摩耶花の推論
千反田や里志の推論のイメージ図と比べると、登場人物がアニメや漫画のキャラクターっぽい感じにデザインされており、摩耶花らしいイメージ図になっているんだなと今更ながらに気づかされました。やっぱ何回でも見ても面白いわ……
・俺たちの部長が黒髪ロングのポニーテールで手作りおにぎりを振舞ってくれる件について
ポニテ千反田、良いよね……里志の推論の後ろでせっせと作っているのも良いよね……そんな千反田の手作りおにぎりをウキウキしながら頬張ろうとする里志に対して嫉妬する摩耶花も良いよね……
あと本筋と全く関係ないですが、ちょくちょく出てくる麦茶のポット。祖父母の家にもあんな感じのがあったので懐かしかったです(笑。
・「僕の資料だと摩耶花の説が部分否定されるんだ。言い忘れてたよ」「そうそう、それが言いたかったんだ。さすが摩耶花だね」(里志)
前者は推論を話す前、後者は後の里志の言葉。摩耶花が推論を話している最中に「部分否定」しなかったのは、摩耶花に最後まで話をさせてやりたいがため……だったんですかね?そして摩耶花の説を部分否定しつつも、彼女ならば自分の言いたいことに気づいてくれると期待し、敢えて最後まで話さなかったようにも思えます。
・急いで取り込まないと(しいたけを)
取り込むものにも千反田らしさが出ているの好き。
・「こんなに調べてたか……少しは頭を使ってみるか」(奉太郎)
用意した資料は以前手にした学校史という点からして、省エネ主義らしさが感じられます。直前になってやらなければならないことかと迷い、一時は流そうとした奉太郎でしたが、千反田の机の上に置かれた資料を見るや否や考えを改めました。
千反田がいくら調べていようとも、直接的には関わりの無い話。後に里志も語りますが、ここで何かしらの結論を出せなくても奉太郎だけの責任にはならない。それなのに頭を使おうとするあたり、千反田の存在が奉太郎に大きな影響を与えているのが伺えますね。
・奉太郎の推論
どこか抽象的な描写だったこれまでの推論に対し、人物像がくっきりとしているあたり「まるで見てきたかのよう」な描写がなされていたのだなと気づかされました。しかしこれで全てが終わったわけではない。まだ千反田からの最初の依頼は果たされていない。その真相は次回明らかに。
・摩耶花はいずこ?
奉太郎は傘を借り、里志は用意周到に雨合羽を装着して帰路についていましたが……摩耶花はどうしたのでしょうか?奉太郎たちと同じ中学校ということは、自転車で行き来できる距離とも考えられるわけで。行きは別々でも帰りは同じであってもおかしくはないはず。それなのに一人ということは、親に送り迎えしてもらったとか?
そんなこんなで氷菓第4話でした。それぞれの推論描写に個性があったことに気づけたのは大きな収穫です。
・千反田のくしゃみ
恐らくですが、第3話から冒頭の下校シーンが地続きであることを示すために入れられたのかなと。
・「僕が貶める時には、君は無色だっていうよ」(里志)
手芸部や総務部、古典部に所属し高校生活を満喫する里志を「ショッキングピンク」に例えた奉太郎。対する里志は奉太郎を「灰色」に例えつつも貶めているわけではないといい、その後このセリフが発せられました。
無色だからこそどんな色にも染まれるという利点はあるにせよ、そんな人間が里志同様に色々な部活に入部した場合、多くの色が混ざり合って自分が何色か、自分がどうしたいのか分からなくなってしまうかもしれません。他人の言葉に耳を貸すのも大切ですが、それでも譲れない自分の色を持つことも大切なんでしょうね。また、灰色が灰色であり続けなければならない理由もなく……
・千反田家までの道のり
車が行きかう町の中心部?らしき場所から、少しずつ郊外に向かっているのが背景から読み取れます。何なら同じ背景を映すか、この後の推論のシーンのようにイメージ図が展開されていても本筋に支障は無いのですが、千反田が普段自転車通学しているのにも納得がいきますし、季節を感じられますから、こういうところも凝って作ってくださっているのは本当に嬉しいですね。
・千反田の推論と奉太郎の反論
「金目のものがなければ文化祭荒らしは寄ってこないのでは」と反論する奉太郎でしたが、あっさり返されて二の句が継げず。奉太郎も決して万能ではないということが示されるのと同時に、千反田も奉太郎の発言を何でもかんでも鵜吞みにするわけではないことが描写されています。奉太郎を頼ってこそいるが、イエスマンにはなり下がらない。里志の反対意見等があって千反田の推測は取り下げられますが、このように奉太郎一人で全てを解決できるわけではないってのが良いんですよね。
・庭の池
なんかテンション上がるのわかるわかる……
・縁側にて
向かって左から千反田、里志、奉太郎、摩耶花の順に座っています。里志と奉太郎の位置に若干の違和感を覚えましたが、庭の池について一番興味をもってそうな里志が、家主である千反田の隣で説明を受けていた、という感じですかね?奉太郎が隣に来た時の摩耶花の反応が気になります(笑。
・摩耶花の推論
千反田や里志の推論のイメージ図と比べると、登場人物がアニメや漫画のキャラクターっぽい感じにデザインされており、摩耶花らしいイメージ図になっているんだなと今更ながらに気づかされました。やっぱ何回でも見ても面白いわ……
・俺たちの部長が黒髪ロングのポニーテールで手作りおにぎりを振舞ってくれる件について
ポニテ千反田、良いよね……里志の推論の後ろでせっせと作っているのも良いよね……そんな千反田の手作りおにぎりをウキウキしながら頬張ろうとする里志に対して嫉妬する摩耶花も良いよね……
あと本筋と全く関係ないですが、ちょくちょく出てくる麦茶のポット。祖父母の家にもあんな感じのがあったので懐かしかったです(笑。
・「僕の資料だと摩耶花の説が部分否定されるんだ。言い忘れてたよ」「そうそう、それが言いたかったんだ。さすが摩耶花だね」(里志)
前者は推論を話す前、後者は後の里志の言葉。摩耶花が推論を話している最中に「部分否定」しなかったのは、摩耶花に最後まで話をさせてやりたいがため……だったんですかね?そして摩耶花の説を部分否定しつつも、彼女ならば自分の言いたいことに気づいてくれると期待し、敢えて最後まで話さなかったようにも思えます。
・急いで取り込まないと(しいたけを)
取り込むものにも千反田らしさが出ているの好き。
・「こんなに調べてたか……少しは頭を使ってみるか」(奉太郎)
用意した資料は以前手にした学校史という点からして、省エネ主義らしさが感じられます。直前になってやらなければならないことかと迷い、一時は流そうとした奉太郎でしたが、千反田の机の上に置かれた資料を見るや否や考えを改めました。
千反田がいくら調べていようとも、直接的には関わりの無い話。後に里志も語りますが、ここで何かしらの結論を出せなくても奉太郎だけの責任にはならない。それなのに頭を使おうとするあたり、千反田の存在が奉太郎に大きな影響を与えているのが伺えますね。
・奉太郎の推論
どこか抽象的な描写だったこれまでの推論に対し、人物像がくっきりとしているあたり「まるで見てきたかのよう」な描写がなされていたのだなと気づかされました。しかしこれで全てが終わったわけではない。まだ千反田からの最初の依頼は果たされていない。その真相は次回明らかに。
・摩耶花はいずこ?
奉太郎は傘を借り、里志は用意周到に雨合羽を装着して帰路についていましたが……摩耶花はどうしたのでしょうか?奉太郎たちと同じ中学校ということは、自転車で行き来できる距離とも考えられるわけで。行きは別々でも帰りは同じであってもおかしくはないはず。それなのに一人ということは、親に送り迎えしてもらったとか?
そんなこんなで氷菓第4話でした。それぞれの推論描写に個性があったことに気づけたのは大きな収穫です。