72年からの純正35mmフォークブラケットです。
アッパー(アルミ製)はバリなどをリューターで削り落とし、サンドブラストを掛けて綺麗にして、ガラスビーズのブラストで仕上げ、サイドの部分はバフの掛けなおしです。
ロワー(鉄製)はハンドルストッパー部分が大き過ぎて、リジッドフレームには合わないので、カットしてつくりなおしてあります。ウインカーが付いていたボスは、削り落として穴を溶接で埋めて仕上げてあります。
小物のバフ仕上げは、このようにグラインダーにバフをつけて磨いています。専用のバフ機に較べて速度が遅いので時間が掛かりますが、小物には充分ですし手で磨くよりはるかに早い。
バフの磨き材には、青棒と呼ばれる写真のものを回転しているバフに押し付け付着させて使います。
バフ仕上げの作業をするときは、必ずセイフテイーグラスと防塵マスクを着用してください。
アルミを磨くときは、強く押し付けると、バフについた金属分によって傷がついてしまうので、やさしく扱います。
大きいものは専門の磨きやさんに依頼したほうが良いでしょうね。
私たちの仕事は組みあがってしまうと見えないところも、このように細かいプロセスの積み重ねです。どんな仕事も同じだと思いますけど。
ビッグツインの4速ミッションのオイルドレインです。
ミッションケースの雌ネジはよく壊れています。
修理してあったのですが、ヘリサートは・・・・・・・。
ヘリサートは場所によっては有用ですけど。オイルは止まりません。
ねじ山を伝わって洩れてきます。
頭のデカイドレンボルトなら止まるかもしれませんけど。
今回はミッションケースのこの部分は肉が薄いので、国産のM14ピッチ1.25というネジとしては特殊のドレンボルトを使いました。
タップでネジを切り直しますが、もちろん切り屑が中に入らないように細心の注意が必要です。
本当は、ミッションばらして中身を空にしなくては、やりにくいのですね。
皆様はバイク屋の工賃が高いと仰りますけど、工賃を切り詰めるためにこういったこともやります。
次の掲載予定は、オイルポンプ、ブリーザーバルブ、インチネジについて です。
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