風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

キッチンあべ

2008-05-31 | 風屋日記
岩手大学近くの食堂。
月・火・水と週休(?)3日の営業形態もさることながら
半端なく量が多いことで有名な食堂「キッチンあべ」。
母ちゃんが学生時代から伝説があった老舗でもある。
幸か不幸か、次男のアパートは店の真ん前。
となればもう「我が家の食卓」化したのは自然の流れだ。
安くて量が食えるというのは体育会系には何より。

写真は次男が撮ったカツ丼。
普通よりも深い丼にご飯がめいっぱい入れられ、
上に載ったカツが丼からはみ出している。
コレどうやって食うの?
カキ氷並みのテクニックを要求されるかも(^^;

一番のウリは「カツカレー大盛り」と聞いた。
何でも器が洗面器みたいなヤツなのだとか。
カバの餌じゃないんだから・・・(笑)
普通盛りですら残す客が多いという量らしいが
「いやー、大盛りやっと食ったよ」(次男談)
って完食したのかい!!(@o@)

「今度はカツカレーの写メ送ってよ」とメールしたら
「父さんも来て食えばいいじゃん」との返事。

ムリ・・・(^^;






※とあるサイトにキッチンあべのメニューがありました。

■650円 あんかけ炒飯
■600円 カツカレー大、とりカツカレー大、中華丼、天津丼、激辛ラーメン
     固焼きそば、肉焼きそば
■550円 カツ丼、肉そば、酢豚ランチ
     チャンポン麺、チャーシュー麺、広東麺、エビフライ丼
■500円 カツカレー、とりカツカレー、炒飯、からあげ、
     レバにら炒め、にら玉、みそラーメン、もやしラーメン、玉子丼、肉炒め
■450円 レバ炒め、にら炒め、野菜炒め、タンメン、カツカレー小、とりカツカレー小
■400円 とんカツ、とりカツ、焼きそば
■380円 ラーメン
■350円 カレーライス
■250円 ライス大
■150円 ライス
■100円 ライス小、漬物
■60円  味噌汁
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今日の新聞より

2008-05-30 | 風屋日記
桜の満開がついこの前のような気がしてるけど
もう5月も終わろうとしている。
怒濤の5月。
長いようで短く、あっという間のようで長かった。
リンゴの花の写真を
今月はじめ頃ここに載せたばかりなのに、
もう小さな実をつけはじめた。

   ◇     ◇     ◇

日本政府がこれまでの主張を転換させて
クラスター爆弾禁止条約に署名するという。
英断を称える。
このひとつだけで福田首相を評価できるほど
とても大事な決断だったと思う。
歴史的な日。
アメリカ、ロシア。中国への働きかけも
日本だからこそできることだと思う。
ぜひそこまでお願いしたい。

   ◇     ◇     ◇

今日の朝日新聞の天声人語に
5年生から始まる英語教育を3年生からにすべしと
教育再生会議が提言したと載っていた。
どうやら会議メンバーは英語に堪能な人がおらず
自身の苦い経験に基づいた提言ではないかと
コラム執筆者は茶化していたが、
私としては英語よりもまず国語教育だと思うのだ。

「チョーウケる」という言葉がある。
もちろん20年前には全く通じなかった言葉であり
特に高校生をはじめとした若い女性が使うようだ。
どうやら聞いていると
「嬉しい」「楽しい」「可笑しい」などの感情表現を
「ウケる」とひとことで済ましているものらしい。
ボキャブラリーが極端に少なくなってきつつある。
これは流行り言葉というだけでは済まないものではないか?

ところで「チョーウケる」については別の思いも実はある。
現代の価値観が「ウケるかウケないか」「楽か楽じゃないか」
あるいは「好きか嫌いか」「勝ち組か負け組か」など
2極分化してきてはいないだろうか。
あいだに存在すべき曖昧な部分を認めないことにより
「味方か敵か」という区分がイジメや差別に
実は根っこのところで繋がっているのではないかと思うのだ。
ボキャブラリーばかりではなく、
懐の深さというか、許容範囲が狭まっているように感じる。
近頃話題のモンスターペアレントやクレーマー、自己チューも
もしかしたらその類いかも知れない。

国語教育だけで解決は難しいかも知れないが
少なくとも急いで英語教育を取り入れるよりは
まだ改善の方向を期待できるのではないか。
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四川大地震被害にむけて

2008-05-29 | 風屋日記
 たかが地面が揺れたくらいで
 友達が瓦礫に埋まってしまった
 この場所でこの歌を歌おうって約束したのに
 君と同じバスケットシューズを買ったのさ
 同じ色のバスケットシューズ
 君の気持ちがここにある
 君がそばで聴いてくれている
      (「HOPE SONG」 A-Showより)

この歌は神戸を歌ったものだけど
四川にもそのまま通じるよね。
この曲が納められている
A-Showさんのアルバム「Trust」には
下記のようなメッセージが巻末に書かれていた。

 誰かは言う。
 それは綺麗事だと。
 誰かは言う。
 それは絵空事だと。
 僕は思う。
 綺麗事とは「キレイなこと」。
 絵空事とは「空に絵を描くこと」。
 僕は信じている。
 それが素晴らしい事だと。
 僕は信じている。

悲しい出来事がきっかけになったとしても、
その悲しい出来事を乗り越えるためにも、
武器のバランスや利害の思惑ではない、
国境を越えた心の交流が深められる事を願う。
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英霊たちの応援歌

2008-05-28 | 風屋日記
東京六大学野球春のリーグ戦では
早稲田大学の連覇を阻止して
明治大学が意地の優勝を昨日決めた。
リーグ戦直前に手首を骨折した
明治大学の主軸打者佐々木大輔くんは
リーグ戦途中から大怪我をおして出場し、
対法政大学2回戦では同点に追いつく本塁打を打つなど
なりふり構わぬ、明治スピリッツを体現した優勝。
心から拍手を送りたいと思う。

さて彼らは今だいたい20歳前後。
今年の新入生は現役入学生なら全員平成生まれだ。
今から60年以上も前にも
20歳前後の選手達が神宮で青春を野球に賭けていた。

「英霊たちの応援歌~最後の早慶戦~」
            神山圭介 著 文春文庫

そして戦局悪化によりリーグ戦中止、
現役学生の徴兵猶予解除、学徒動員と運命が変わる中、
それぞれの野球少年達は特攻へと駆り出されて行く。
大正12年生まれの死んだ親父と同じぐらいの人達かな。
まだ紅顔の少年ぽさを残した若者たちだったろう。
血気に任せて敵艦に飛び込んで行った若者たち。
生きていればもう80歳を越している。
そんな老人たちも20歳前後の頃は生き生きと、
今の選手たちとまったく同じように白球を追う姿が
この本には描かれていて眩しく感じた。
なんだ、今の選手たちと何もかわらないじゃないか・・・と。

いつの時代も老人はいる。
私のようなオッサンたちもたくさんいる。
しかしその人達にもかつては若者と呼ばれる時代があり、
その時、その時でそれなりに若い血を燃やしただろう。
過ごした時代や社会に揉まれ、翻弄され、
そして「今」があるはずだ。
「ジジイ」「オヤジ」とひと括りに蔑むのもいいが、
(若者は大人を乗り越えていかなければならないからね)
それらの人達にも自分たちと同じように
笑い、怒り、悩み、遊びながら過ごした時間があった事を
どこか頭の片隅に置いて欲しいと思うのだ。
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ふと思い出した14行詩(ソネット)

2008-05-27 | 風屋日記
 《序の歌》   立原道造

 しづかな歌よ ゆるやかに
 おまへは どこから 来て
 どこへ 私を過ぎて
 消えて 行く?

 夕映が一日を終らせよう
 と するときに――
 星が 力なく 空にみち
 かすかに囁きはじめるときに

 そして 高まつて むせび泣く
 絃のやうに おまへ 優しい歌よ
 私のうちの どこに 住む?

 それをどうして おまへのうちに
 私は かへさう 夜ふかく
 明るい闇の みちるときに?


高校時代に合唱で歌った曲。
朝日コンクールの課題曲じゃなかったかなぁ。
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ラッキー

2008-05-26 | 風屋日記
金曜夜はka@さんとラッキー本店へ。
ka@さんはラッキー初体験。
ついで・・・と言ったら叱られそうだけど
「晩メシ代を浮かしたければ・・・来るか?」
と次男にメールしたらチャリでやってきた。
次男の食いっぷりにka@さんの目も(@o@)

ラッキーラーメン

名物の超あっさり中華そば。

ねぎ飯

これは最高!! 私の大好きなねぎ飯。
50年近く生きてきた中でも5本の指に入るうまさ。
要は「猫まんま」なんだけど、タレがGood!!

この他に餃子やら焼き鳥やら特製手羽先やらハムカツやらを
つまみに頼んでモリモリ食ったのだが、
次男はその他にチャーシューたまご飯も完食!!
いろいろなものを少しずつ食べたい方は
ぜひうちの次男をお連れ下さいまし。
残ったものはすべて片付けますので(笑)

    ◇      ◇      ◇

昨日は長男の所属するアメフト部が
大学チームトップクラスの法政大トマホークスと対戦。
わらさんが試合会場に応援に行って下さり
(わらさんは法政OBなので、どちらの応援? 笑)
Q終了の度にメールで途中経過を知らせてくださった。

学芸大 0 0 0 0 = 0
法政大 0 14 0 34 = 48

選手層の薄い長男のチームは
ほとんどの先取がオフェンス・ブィフェンスのリャンメン。
最後の第4Qはもうみんなバテバテだったそうだ。
・・・が、第3Qまでは大善戦。
いい勉強をさせてもらったらしい。
うちの長男は元々WR(ワイドレシーバー)だが、
昨日はCB(コーナーバック)での先発出場だったと
あとからメールで苦笑い。
でも選手層が薄いからこそ出場できてるのかも。
ラッキー♪

次の試合は6/7 アミノバイタルフィールドにて
一昨年の入替戦で惜敗した因縁の立教大との対戦。
翌日はうちの親父の17回忌があるし、
また行けないよなぁ・・・。
アンラッキー(^^;
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バトン

2008-05-25 | 風屋日記
風懐さんからいただいたバトン。

1.名前
 風屋。
 ペンネームとして使い始めた頃は情報屋ってな意味だったけど。

2.恋人
 コイビト・・・こいびと・・・今さら聞かれてもなぁ(^^;

3.タイプ
 内面的にも外面的にも笑顔が似合う人。
 内面的にも外面的にもナチュラルな人。

4. 好きな漫画
 コチラを参照

5.好きな音楽
 Soul、Blues、Folk・・・
 基本的にエスニックな音楽が好きかな

6.好きなブランド
 SSK。・・・あ?野球用品じゃないの?(笑)
 じゃあユニクロとしまむら(^^;

7.次に回す人と、その人のイメージ色
 選ぶのが難しい・・・。
 今までは「誰でもどうぞ」にしていたけど、
 このバトンはイメージカラーを書かなくちゃいけないんだよねー(^^;
 それでは、独断と偏見で、

 ほんわか桃色のimuimuさん
 小粋な朱色のbikkiさん
 初夏の野山、山吹色のたまびとさん ってとこでいかがでしょう?

 でもこれおもしろいな。例えばイメージすると・・・
 若さのイメージ群青色のmkさん、朝日・夕陽に染まる茜色のrinrinさん、
 元気な橙色の園長さん、透明なイメージ瑠璃色のみれどさん、
 味があって深い藍色♪ひばりさん、高貴な藤紫色ekoさん、
 かわいいイメージ珊瑚色の花まきさん、もちろん琥珀色の酔流亭さん、
 応援団といえば臙脂色Danchoさん、燃える緋色のmackさん、
 優しい鬱金色のフィーママ、いつも可愛く萌黄色のにっちさん、
 そしてこのお2人は表現を変えて
 C80%+M80%+Y30%のnanaponさん、C20%+M80%+Y70%の川島さん・・・
 ってあたりのイメージでいかがでしょうか?

・・・脱線しました(^^;

8.ルール
 特にないそうです。

こんなもんでいいのかな。
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朝食

2008-05-24 | 風屋日記
3月までは
毎週末次男の弁当が必要だった。
部活引退後も学校で課外があったから。
前夜のうちに炊飯器をセットし、
起きたらすぐ弁当を作りつつ食べられるよう
朝食分もおかずを用意していた。

4月以降の週末は
起きる時間も朝食もケ・セラ・セラ。
…ってことで、
今朝は起きてからパンを買いにミッシェルへ。
この店は花巻・盛岡の方々にはお馴染み。
最近花巻にある本店が新しくなった。
石窯を備えた新店舗は大人気。
朝7時でも駐車場にはずらりと車が並ぶ。
焼きたてでまだ熱いパン、
大変おいしくいただきました(^-^)
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マンガ

2008-05-23 | 風屋日記
「狭間世代vol.2」の記事に対して
園長さんからいただいたコメントに関連してマンガ遍歴を。

小さい頃はあまりマンガは読んでいなかったが
唯一ハマったのが当時の男の子の例にもれず「巨人の星」。
単行本を揃え、隅から隅まで何度も読み込んだお陰で
大学へ入ってから「巨人の星オタク」との称号を得られた(^^;
何せ「巨人の入団テスト時の星の受験番号は?」とか
「星の恋人として報道されたのはオーロラ3人娘のうちの誰?」
なーんていう質問を友達同士で出し合って完勝してたから(笑)

中学時代は妹が時々買う「りぼん」をパラパラ見る程度。
それでも五十嵐ゆみこの「レモンスカッシュ4人組」は好きだったかも。
そして高校入学。衝撃的な出合いが私を待っていた。
「フーテン」「漫画家残酷物語」の永島慎二、
「ねじ式」「紅い花」のつげ義春、
「赤色エレジー」の林静一らの作品に夢中になった。

永島慎二の作品は私を上京へと導いてくれた。
彼の描く雑多で渾沌としていて茫洋とした東京、
迷い、戸惑い、彷徨し、内に隠っていく登場人物達は
将来自分に訪れるであろう嵐の季節を期待する田舎の高校生を
がっちり捉えて離さなかった。
・・・が、満を侍して上京した私を待っていたのは
すでに嵐の時代が過ぎ去った後の砂漠のような東京だったけれど。

つげ義春の作品のうち、特に印象に残ったのは「紅い花」。
大自然の中の素朴な少年少女の心の機微を描くこの作品は
永島慎二とは対極にあるように見えながら
どこか根っこのところでは繋がっていたように思う。
初潮を迎えたキクチサヨコの淡々とした表情が忘れられない。

そして「赤色エレジー」。
はっぴいえんどの伝説の名盤「風街ろまん」に
インスピレーションを与えたこの作品を知っている方も多いと思うが
私は今でもこの作品に対して語るべき言葉を持たない。
ラストの場面で主人公がひとり呟く言葉が印象的。
「明日になれば・・・きっと明日になれば・・・」
「・・・昨日もそう思った」

高校から大学にかけて単行本を全て買い揃えた
立原あゆみの「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」を忘れてはいけない。
今も我が家の本棚に並んでいるこの作品は
当時大学生活、都会生活に行き詰まり、荒んだ気持ちの私を
優しい、けれどもどこか寂しい気持ちにさせてくれた。
この作品を読んで私は、麦ちゃんが繊細な感受性で過ごした季節が
すでに私から知らぬ間に過ぎ去っていったことを知ったのだった。
そして果てなく夢を追うことばかりじゃなく
手の届くところにある身近な胸キュンを感じることの大切さも。

大学時代は別マやビッグコミック系をよく読んだ。
薪村さとる、くらもちふさこ、水島新二、池上遼一、西岸良平、
そしてたがみよしひさの「軽井沢シンドローム」。
「軽シン」の舞台である軽井沢という土地に憧れたことが、
似たような風景や環境を持つ故郷花巻に帰京することになった
ひとつのきっかけであったことを否定するつもりはない。
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分水嶺

2008-05-22 | 風屋日記
人には人生の分水嶺ともいうべき岐路がある。
それは例えば身近な人の不幸だったり、
新しい命の誕生だったり、
あるいは人によっては転職だったりするわけだが、
それらが一気に来た人間が私の友人にいる。

Kは中学時代の同級生。
押し出しの強い、目立つ人間ではない。
しかし頑な生真面目さではない人の良い真面目さを持ち
しかも清濁合わせ飲む懐の深さもあって
グレていたヤツらも、優等生達も一目置いていた。
悪い連中と授業のサボタージュにつき合いつつも
部活引退後は受験に向けてぐんぐん成績を伸ばしたヤツだ。
私の中学時代の仲間の中では貴重なバイプレーヤー。
何か相談する時はこいつ・・・と信頼が置けるヤツだった。
同級生の神輿も今は亡きSやIとともに立ち上げた仲間だ。

ひとりっ子だったせいか結婚は遅かった。
仲間の中では最後に近い結婚であり、
ずいぶん年下の奥さんをやっかみながら皆でお祝いをした。
お袋さんを早くに亡くした後の親父さんとの長い2人暮しも
結婚の後は慎ましくも楽しい日々だったと思う。
子どもにはなかなか恵まれなかったが元来の子ども好きで、
うちの息子達も小さい頃から可愛がってもらった。

ここのところ私も忙しく、とんとご無沙汰で、
久しぶりにKに会ったのは彼が幹事を務めたGW中の同級会。
その席上「実はまもなく子どもが生まれる」と聞いた。
良かったなー、他のヤツらの子達と2世代違うぞ(笑)などと
みんなで祝福の言葉をかけていた。
「親父さんもようやく孫の顔が見られるわけだ」
と私も彼のグラスにビールを注いだ。

彼の親父さんが亡くなり、もう葬儀も終わったと聞いたのは一昨日。
慌てて昨日、会社の帰りに香典を持って彼の家を訪れた。
建て直したばかりのこぎれいな家の中、祭壇とともに彼はひとりでいた。
彼の話によると、
昨年諸般の事情で会社を辞めた頃から親父さんの体調が悪くなり、
肺ガンでもうそんなに長くないことはわかっていたとのこと。
ただしGWあたりはまだ元気で、その日はまだ先だと思っていたらしい。
仕事が見つからず、時間があったので同級会の幹事もやったが、
1年近くかけてようやく5月から再就職したばかり。

子どもが生まれる予定日だった5/16が過ぎ、
そろそろ・・・ということで奥さんが病院に入ったのは17日。
そしてその日、突然の悪化で親父さんが亡くなった。
いつ生まれるかわからないし、他に家族はいないしで、
通夜から葬儀、納骨まで3日で、ひとりで済ませたとのこと。
「だから誰にも知らせるヒマなくてサ。悪かったな」
と2人でいろいろ話しているところへ電話。
奥さんに付き添っていた奥さんのお母さんから
「そろそろみたい。今夜中かも」とのことだった。
「いやー参った。慌ただしくて申し訳ない」と謝るk。
「それにしても、ほんの3週間の間に一気に来たな。
 親父さんはタッチの差で孫の顔を見られなかったけど
 もしかしたら生まれかわりかもよ」と私は言い
「悪りぃな。後で電話する。飲むべ」と言うKの家を辞した。

ほんの数カ月前とこれからの生活は一変。
でも彼のことだ、慌てず騒がずいつもの通り淡々と
新しい家族の生活を築いていくことだろう。
彼と彼の家族のこれからの幸せを願わずにいられない。
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「雨ふり熊の子」

2008-05-21 | 風屋日記
♪お山に雨が降りました 後から後から降ってきて、
 ちょろちょろ小川が出来ました

 いたずらくまの子駈けてきて そーっと覗いて見てました。
 魚がいるかと見てました。

 何にもいないとくまの子は お水を一口飲みました。
 お手てですくって飲みました

 それでもどこかにいるようで も一度覗いて見てました。
 魚をまちまち見てました

 なかなか止まない雨でした 傘でもかぶってみましょうと、
 頭にはっぱを乗せました。♪

長男は生まれて半年で高熱による強い引きつけを起こし、
救急車で大きな病院に運ばれて入院することになった
脳全体が腫れ上がり、左半身が動かない状態で
最初は障がいが残るかも知れないと言われたのだが、
酸素テントの中で1昼夜を過ごして何とか危機を脱した。
それから退院までの2週間ほど私は毎日病院から会社へ通った。
元気になるにつれ、ベッドの上では退屈になりグズる長男。
私は彼を抱っこし、この歌を歌いながら
廊下の端から端まで毎晩何往復もしたものだ。
それからというもの、退院後もこの歌は何度も歌われることになる。
長男と一緒に入る風呂の中で、寝かし付ける布団の中で。
私も、そして長男も大好きだった歌。
今も頭の中で歌う度にあの頃の光景が目に浮かび
鼻の奥がツーンとしてくる。

母ちゃんから今朝聞いた話だが
今の幼稚園の園児達はこの歌を知らないのだという。
昨日グズっていた子を抱っこしてこの歌を歌ったら「知らない」とのこと。
仕方なく「ゆりかご」を歌ったらそれも「知らない」と。
「○○レンジャーの歌を歌って」と言われ
「それは先生が知らないよー」と笑ったらしいのだが
それでは今の子ども達はどんな歌を聴きながら寝付くのだろう。

ところで私には、もうひとつヤバい歌がある。
ほんの少し、メロディーを聴いただけで今もウルウルする歌。
息子達の卒園式で聴いた時には、2度とももうグジョグジョだった(^^;
健気に大きくなっていく園児達の姿が目に浮かぶんだよねぇ。

   「想い出のアルバム」

♪いつのことだか 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 嬉しかったこと 面白かったこと
 いつになっても 忘れない

 春のことです 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 ポカポカお庭で 仲良く遊んだ
 きれいな花も 咲いていた

 夏のことです 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 麦藁帽子で みんな裸んぼ
 お船も見たよ 砂山も

 秋のことです 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 どんぐり山の ハイキング ラララ
 赤い葉っぱも 飛んでいた

 冬のことです 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 樅の木飾って メリークリスマス
 サンタのおじいさん 笑ってた

 冬のことです 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 寒い雪の日 暖かい部屋で
 楽しい話 聞きました

 一年中を 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 桃のお花も きれいに咲いて
 もうすぐみんなは 一年生♪

ほら、歌詞を見ただけでもうウルルン状態。
ヤバい、ヤバい・・・。
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ハッピーリーフ

2008-05-20 | 風屋日記
先日タイパンツを買った店は
新しくできたショッピングエリア「銀河モール」の中の
「花巻純情横丁」というお店。
もともとは東京は福生にあるアジアン雑貨・衣料の店で
全国あちこちを回って歩いているのだとか。
たまたま北上で評判がよく、テナントのお誘いがあったので
今回の新規出店になったと店長の志乃さんが言っていた。

私たちがお邪魔したのは閉店真際。
時間が時間だけにお客様は他にはおらず
東北に住むのは初めてという志乃さんといろいろ話ができたよ。
月1度ぐらいのペースでタイへ買い出しに出かけるという志乃さん。
「東北もいいところですよねー」と言っていたが
ここいらの風景は確かにタイの田舎に近いものがあるかも知れない。
のんびりとした農村地帯だからね。
「マイペンライ(気にするなの意味のタイ語)」気質のタイ人と
「やンべ(いい案配、適当にの意味の方言)」気質の岩手人。
その辺も似てるのかもね(笑)
でも熱帯とこの北国じゃ湿度と気温が大きく違うでしょ?

さてタイパンツがすっかり気に入って購入した私たちに
「開店セールでプレゼントがあるんですよ」と言う志乃さん。
いただいたのが写真のハッピーリーフ。
特殊加工で木の葉の葉脈だけを白く残したものだという。
確かに柔らかいし、枯れたものではないな。
「持ってるだけでハッピーになれますよ」
という言葉を信じることこそハッピーへの近道だよね(笑)
楽ちんなタイパンツで「サバーイ(気持ちいい)」。
細かいことには「マイペンライ」。
ハッピーリーフをもらって「チョークディー(幸運を!!)」。
そんな気持ちで毎日を過ごしたい。
いいものもらった(^-^)
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狭間世代 vol.2

2008-05-19 | 風屋日記
先日話題にした「1969ハイスクール」の四方田犬彦氏。
彼は私のよりも7歳年上の年代なので、「前世代」と書いたが
よくよく調べてみると四方田氏と同年代の方々に
私の世代は大きな影響を受けていることがわかった。

四方田氏と同じ世代、前後2~3年に生まれた人達を挙げてみると
音楽面では高中正義、甲斐よしひろ、天野滋(NSP)、稲垣潤一、
桑名正博、円広志、渡辺香津美、大貫妙子、喜多郎、山下達郎、
松任谷由実、内田寛太郎、森園勝敏(四人囃子)、森田童子、
坂本龍一、姫野達也(チューリップ)、後藤次利 、大橋 純子、
高橋 幸宏(サディスティック・ミカ・バンド→YMO)、加納秀人(外道)、
石田長生、忌野清志郎、近藤房之助、鈴木慶一(ムーンライダース)、
伊勢正三、松任谷正隆 、鈴木茂、南佳孝、伊藤銀次、Charなどなど。
海外でもパット・メセニー、スティービー・ワンダー、スティング、
リー・リトナー、ジャニス・イアン、スティービー・レイ・ヴォーンがいる。
中学から高校にかけて、
そしてその後も影響を受けたり、好きで聴いていた人達が勢揃い。
ちなみに河島英五、浜田省吾、ミッキー吉野、阿川泰子、今陽子・・・
なんて人達もこの世代。聴いたなぁ。

作家でいうなら高村薫や村上龍、浅田次郎 、
漫画家でいうなら大友克洋、あだち充、陸奥A子(笑)
その他大森一樹、水谷豊、平田満、草刈正雄、長倉洋海
あたりの人達が割に好きで作品や本を追いかけていた。
ヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」も読んだなぁ。

・・・というわけで、
前の記事には「前世代の残滓のような文化に身を置き」と書いたけど、
なーんだ、彼らが築いた文化が我々世代を育んでくれたんじゃん。
世界的に荒れていた1969年前後、
新しい価値観を求めて東京を、大阪を、ニューヨークを、シカゴを
それぞれ試行錯誤しながら歩き回っていた彼らの世代。
雑多ながらもそれなりの方向性を我々世代に残してくれた。
さて、我々の世代は下の世代に何か残せたのだろうか。
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タイパンツ

2008-05-18 | 風屋日記
以前タイ式マッサージを受けた時に
だよーんとした綿の作務衣のような服を着た。
ストンとした上着にウエストの絞りがないズボン。
これが実に着心地がいい。
どこかで売っていないものかと探していた。

見つけた。
昨日の夜、母ちゃんと夕食を食べに行った帰り、
新しくできたというショッピングモールに行ってみた。
その中にあったレトログッズとアジアングッズの店。
何とタイパンツやモンパンツがたくさん。
本人も10年間それらを穿き続けているという
店長の志乃さんによると「種類では日本一?」とのこと。
とりあえず無地の綿のものを買ってきた。
部屋着としては最高。気持ちいい。
母ちゃんとかりばんこに穿いてみた上で(男女兼用)
更にそれぞれバリエーションを選んでまた買ってみよう。

今回買ったものは一番無難なシルエットのもの。
片足の方が倍ぐらい太いタイプの方が女性にはいいみたい。
くるりと折り込んでロングスカートみたいになる。
染めや刺繍など色彩、模様も様々。
夏に向けて麻素材のものもいいかも知れない。
ハマりそうな気配(笑)

※タイパンツってこんなヤツ
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新緑の小岩井

2008-05-17 | 風屋日記
昨日、仕事の都合で小岩井の近くまで行ったので
ちょいと車を停めて写真をパチリ。
しばらく続いた冷え込みも緩み、
久しぶりの五月晴れで気持ちもよかったからね。

小岩井08

岩手山をバックに小岩井農場の看板。
ここから道路の両側は農場と牧場の風景が続く。

牛08

牛舎。
といっても遠くて牛さんたちはよく見えないねぇ(^^;
牛舎の背景に見える山は秋田駒ヶ岳。

羊108

まきば園の羊さんたちはよく見えた。
のんびり草を食べていたよ。

羊208

親子なのか、
子ども連れの羊さんが近くまでやってきた。
ぴょんぴょん跳ねる小羊がかわいい。

一本桜08

そして、NHKの朝ドラで有名になった一本桜。
岩手山を背景にすっくと立っている。
花の季節はとっくに終わったのに
それでも結構な人数の観光客が訪れていた。
旅番組か何かのロケも行われてるようだったよ。

新緑の小岩井の空気で深呼吸しリフレッシュ。
少々香しい匂いはただよってたけどね(笑)
コメント (7)
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