風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

イマドキの駅弁

2012-05-31 | 食べ物・お店
昨日の昼
東京駅発の新幹線でまた岩手へ。
新幹線車内での昼メシは
「スペイン産ベジョータ イベリコ豚重」!
東京駅グランスタの人気No.1・・・らしい。
味も量も千円の値段に負けないものだったが、
コレ駅弁の必要あるのか?
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角度

2012-05-30 | 世界・平和
野田さんや、岡田さんや、小沢さんを
政策のみならず、その人となりを含めて否定する人達は
彼らの何を知っているのだろうか。
何を愛で、何を嫌い、何を大切に考え、
政治信条や尊敬する人物や目標とするところなど。
どうも見ていると、
マスコミが報じたほんの一面だけを見、
ネット上のウワサ話を鵜呑みにして
その存在そのものまで否定しているように見える。
今民主党が叩かれているから上記の方々を例に挙げたが、
対象は自民党だろうが、社民党だろうが、共産党だろうが
はたまた公明党だろうが状況は一緒。
まるでウチのお袋がドラマを見ながら
悪役の役者を指さして「この俳優は性格が悪いから嫌い」と
ぶつくさ言っているようなものだ。
まぁ役者さんの場合はそう思わせるほど
役づくりがうまいってことで逆に称賛されることだと思うけど。

かつて岩手県和賀郡東和町(現花巻市)に
小原秀夫さんという町長がいた。
岩手には縁もゆかりもない農水省キャリアを、
同じく有名シンクタンクのリサーチャーを
それぞれ町職員にヘッドハンティングしてきたり
政策論文を町職員から広く募り、
優秀者を長期間海外に視察に行かせたりしながら
新しい取り組みを実行してみせた。
果ては国の農業政策に反旗を翻し、
「自主減反」を唱えて現代の一揆と言われたものだ。
そんな人も「独断専横」と非難され、座を退いた。

現花巻市長も独断専横と言われている。
しかし彼が市長になってから市役所は休日も窓口を開け
しかも全ての手続きがひとつの窓口でできるという
画期的な住民サービスを行っている。
担当者の方が窓口に来て、役所によくある「たらい回し」がない。
利用者が少ない新花巻駅の周辺の開発が進まないと見るや
周辺一帯を無料駐車場にした慧眼も見事。
車を停められるからと
盛岡や北上に近い人達まで新花巻を利用するようになり
利用者は激増した。
単なる観光地政策ではなく
スポーツコンベンションという概念を取り入れ
各競技の全国大会を誘致し始めたのも秀逸だ。
ハンドボール高校選抜大会は
花巻市に約2億円の経済効果をもたらしたという。
そんな市長でも見る角度が違うと
「休日勤務手当で無駄な税金を市職員に払っている」
「税金かけて箱ばかり作る」
と非難される。

人は一面だけでは判断できない。
常に様々な角度から見方を変えてみる必要がある。
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NINE LIVES

2012-05-29 | 食べ物・お店
関西出身の
アコースティック夫婦デュオとして
あちこちで活躍していた彼らが
向島でbarを開店させてから間もなく1ヶ月。
上京した2年前から
ワタシの食生活もメンタル面もずーっとお世話になった
ファンキーな音楽天ぷら屋コトブキの閉店と
まるで入れ代わるような開店だった。

ワイワイ楽しく話したり歌ったりしていたコトブキでの彼らや
毎月のライブハウスROCK BOTTOMでのライブ時の彼らとは
また違う顔を店で見せてくれるヒロキちゃんとsuzuちゃんご夫妻。
(suzuちゃんは以前の仕事の時の顔とも違うね)
関西弁でポンポン飛んでくる2人の明るい機関銃トークはもちろん
優しいギターの音色とパワフルな歌声もまた彼らの魅力だろう。
それをライブの時以外でも聴けるのは
なんかとても嬉しいし、ホッとする時間だ。

ギターの音を聴けばわかるが
ヒロキちゃんは実は繊細でこだわりを持つ性格。
歌声を聴けばわかるが
suzuちゃんは実はズバッと思い切る竹を割ったような性格。
2人を見てるだけでも楽しいな。
店を訪れるのが最近の楽しみになった。

目下の目標は
コトブキ店主だったりっきーさんと彼らの店に一緒に行くこと。
だからりっきーさんには早く元気になってもらわなきゃ(^^)


開店から1ヶ月、
だんだん慣れてきたと思うので
そろそろ店の宣伝してもいいかなと
今日の日記のネタにしたのでした(笑)
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ここいらで・・・

2012-05-28 | 風屋日記
どこか広い景色を眺めながら
何も考えず膝を抱えて
タバコを1本くわえたい
大きなため息とともに
ゆっくり煙を吐き出したあと
辺りを見渡し、方向を定め
ちょっと立ち止まってみた場所から
また次の1歩を踏み出す
今はそんな時かも知れない
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ビジネスとは

2012-05-27 | 世界・平和
営業妨害はしたくないので
今日までこの件を書くのは我慢してきた。

昨日~今日と、盛岡で東北六魂祭が開催されている。
震災復興を目的に、
昨年仙台で数十万人を集めたイベントだ。
東北6県の祭が一同に会すもので、
今年はJRの岩手DCにも乗っかって盛岡で開催。
観光客はそれなりに集まるだろう。
各交通機関や飲食店などには恩恵があるに違いない。
しかし何か釈然としないものが心に残る。

シナリオと影の主催者は国内最大の広告代理店D。
同社では昨年3月11日の巨大地震発生30分後には
「この災害はビジネスになる」
とプロジェクトチームが立ち上がったらしい。
そして計画されたのがこのイベントだ。
開催地の経済効果は確かに多少あるだろうが、
地元企業や店が宣伝のためにイベント名ひとつ使うにも
D社に少なからぬ使用料が落ちる仕組み。
イベントに直接関わる業者はD社出入りの県外企業。
イベントの円滑な運営のために
盛岡市内の物流をも止め、
通常の経済活動に犠牲を強いてしまうほどの
さんさ踊り以上の交通規制を張れる強引な力。
盛岡への一極集中・・・
それらを考えると
果たして岩手県にとって有益なイベントだろうかと思う。
被災地を食い物にしていると感じるのは
部外者の単なるひがみ根性だろうか。
本当に被災地のことを考えるなら
岩手DCを進めるJRとコラボしてもいいと思うが
実際にはお互い全く知らん顔だ。
「儲けネタ」の取り合いをしているようにすら思える。
おまけに、青森のねぶたや秋田竿燈などの関係者には
通常の祭前に観光客を横取りしてしまう同イベントに
苦々しい思いを抱く人もいるようだ。


「なるほどうまいビジネスをしてるな」と、
経済人としては参考にするべきなのかも知れないが
どうも嫌な気持ちになるのは
ビジネスマンとしてまだまだ甘いのだろうか。
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水彩画の町

2012-05-26 | 音楽
水彩画の町に花あんずが匂うと
風にぶらさがる海ほうずきのように
髪をほどくんだね くすくす笑いながら
そんなにすますなよ
うってほしいんだから あいづちぐらいは

水彩画の町に花あんずがいちりん
しなやかにまわる風車のように
ぼくのまなざしを からだに巻きつける
そんなにすますなよ
うってほしいんだから あいづちぐらいは

      (詞:松本隆 曲:大瀧詠一)




リリシズム溢れる静かな歌。
改めて書き出してみると
大瀧さんの曲も素敵だけれど
松本さんの詩もすごい。
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「空夜」

2012-05-25 | 読書
静かなラブストーリー。
加えて、自分を取り戻す女性の物語でもある。
山村の素封家に生まれ、
自分の立場だけを考えて生きてきた30歳の女性が
少女時代に心の内に秘めていた気持ちに改めて気付き、
新しい1歩を踏み出していく。
それを引き出したのは同級生の医師ではあるが、
先に歩き出したもうひとりの女性の存在が大きい。

自然描写が美しい。
人知れず咲く山の桜で主人公の心の内を表現し、
薪能の「松風」で感情を表現している。
その静謐で訥々とした語り口も本作品の特徴。
古くから勤めている老作男の、
亡くなった主人公の祖母への秘めた思慕
(というより、2人が密かに交わしたであろう心)も
この物語に厚みを与えていると思う。
こんな小説が好きだ。

この作者の作品は
これまでも何度かココココで紹介しているが
東大文学部を出たあと
九州大医学部を卒業した現役精神科医でもあり
こんなリリシズム溢れる作品を書いてしまう才能がすごい。
しかも男性作家なのに一人称は2人の女性。
どうやらこの作者が書いた初めてのラブストーリーとのこと。
すごいなぁ。

「空夜」帚木蓬生:著 講談社文庫
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もうすんだとすれば

2012-05-24 | 風屋日記
  もうすんだとすれば


もうすんだとすれば これからなのだ
あんらくなことが 苦しいのだ
暗いからこそ 明るいのだ
なんにも無いから すべてが有るのだ
見ているのは 見ていないのだ
分かっているのは 分かっていないのだ
押されているので 押しているのだ
落ちていきながら、昇っていくのだ
遅れすぎて 進んでいるのだ

一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ
やかましいから 静かなのだ
黙っている方が しゃべっているのだ
笑っているだけ 泣いているのだ
ほめていたら けなしているのだ
うそつきは まあ正直者だ
おくびょう者ほど 勇ましいのだ
利口にかぎって バカなのだ
生まれてくることは 死んでいくことだ
なんでもないことが 大変なことなのだ

          (まど・みちお)
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「深夜食堂」

2012-05-23 | 読書
少し前まで
老いたら好々爺になりたいと思っていた。
いや、今でも思ってはいるのだが、
「なりたい」気持ちは「will be」から
「want to be」ぐらいに少々後退している。
何人かから「好々爺ってどんな人?」と聞かれたからだが、
今は
「水草のように、川の流れには逆らわず漂うけれど
 川底の1ヶ所に揺るぎ無くしっかりと根を張ってる人」
と言える。
・・・と同時にそこに至る遥かな道程に失望したからだ。

このコミックを読んで「好々爺」を思い出した。
春風駘蕩のように生きるご主人。
それぞれの客たちもあまり生に執着せず
川の流れに逆らわず生きている。
そんな生活の中で感じる哀しみを描いた作品。

なんか、いいなぁ。
とてもいい。
こんなにも穏やかで、
なおかつ哀しみを内に秘めた生き方。
こんな世界にちょっと憧れたりして。

「深夜食堂」安倍夜郎 小学館
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開業

2012-05-22 | 生活の風景
ツリーは本日8時開業。
周辺のスカイツリータウンにある東京ソラマチも含め
すべて今日オープンとなる。
見るだけ(笑)のツリーはともかくとして、
生活に直結するショップのオープンはちょっと嬉しい。
盛岡冷麺でお馴染みのぴょんぴょん舎も6階イーストタウンに入るし、
レストラン、カフェ、総菜屋さんもいろいろあるらしい。
一気に食生活が豊かになる予感(^^)
カルディが入っておいしいコーヒーが買えるのも嬉しいし、
錦糸町や銀座まで出掛けなくてもユニクロにも行ける。
他にもマツキヨや生活雑貨屋などなど
会社帰りに寄り道することが増えそう(笑)
なんせ毎朝、毎晩利用する駅構内から直結で行けるから
これほど便利なことはない。

下部の展望デッキができる前、建設途中に押上に住み始め、
ちょうど2年住んだところで完成。
再開発や建設工事中だった駅前もキレイになり、
いつまでも続くと思われた北十間川沿いの道路も完成した。
自分の周囲にも
この2年間いろいろあったなぁと思うとなんか感慨深い。
またちょっとは生活が変わるのだろうか。
自分の人生の、ある意味時間的ランドマークなのかも知れないな。

写真は20日夜の最終点灯試験時のスカイツリー。
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竹芝桟橋にて

2012-05-21 | 生活の風景




出勤前にちょいと立ち寄り。

すごい人。
みんな準備万端みたい。
外国人もたくさんいたけど
たぶんこの日に合わせて来日したんだろうねぇ。

なぜかフラフープ持ってるガイジンさん達もいて
なんかとてもシュールな感じ(笑)
なぜ今ここでフラフープせにゃならん?
「輪っか繋がり」ってか?(^^;
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実家にて

2012-05-20 | 生活の風景






庭の花々。

今日は難病に罹り
8歳で亡くなった姪の命日。
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荒れ野

2012-05-19 | 生活の風景
数年前まで
ここいら一体いい田んぼだった。
春から夏は青々とした稲が風になびき、
秋は一面金色の穂が揺れていた。

減反農政のせいなのか、
それとも被災県ということで
放射能の風評被害のせいなのか、
はたまた後継者がおらず引退したのか、
ここも、この向かい側の田んぼも
今年は田興しもされず
そのまま放っておかれている。

そんな景色を見るのはちょっと辛く寂しい。
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カプチーノ詩季

2012-05-18 | 食べ物・お店
盛岡駅前、
開運橋手前にある老舗喫茶店。
時々ここでエスプレッソ飲むようになってから
もう20年以上になるかなぁ。
久しぶりにここでゆっくり。
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「WILL」

2012-05-17 | 読書
人間っていいな。
アニメの歌じゃないけど、そんな言葉が浮かんだ。

主人公はいつも死の隣にいるから
余計にそう思わせてくれるのかと思った。
我々のいる場所からちょっと離れて
どこか憂き世離れしたところから
我々にそう見せているのかと。
でも違った。
彼女は立ち止まっていただけだった。
いや、立ちすくんでいたのかも知れない。
そこから歩いていく人々や流れる時間を見ていた。
ちょっと醒めた、そして諦めた目で。
で、改めて「人間っていいな」と思うのだ。
そして、人を愛することっていいなと。
そう感じながら読み終えた途端泣けてきた。
人を愛することっていいな。

本作を読むなら
まず先に「MOMENT」を。

「WILL」本多孝好:著 集英社文庫


盛岡駅前の喫茶店「カプチーノ詩季」にて。
昔からの好きな店。
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