風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

音楽

2024-06-21 | 音楽
ちょっと抽象的な表現になるけれど
音楽とは対等の立場でいたいという気持ちがある。
どういうことか。

壮大な交響曲が苦手だ。
同じように、オペラなどの圧力ある音楽も。
例えは悪いが、ヒトラーが愛したというワーグナーなどは
最も苦手なジャンルかもしれない。
大きな表現と、体の表面に迫ってくる圧力。
聴く側の気持ちや心情などお構いなしに
「どうだ!」「感動しろ!」と感動の押し付け。
どこかマウンティングを感じるのだ。
「旨いから食え」と言われている感覚。
実はプログレをはじめとするブリティッシュロックにも
多少そう感じるところがあるので
これまではあえてあまり聴いてこなかった。

音楽と対等であるとは私的にどういうことか。
体に「感動」がぶつかってくるのではなく
淡々とした表現で体の表面からじわじわ沁み込んでくる感動。
美味しそうでつい箸が伸びる素材を生かした料理。
例えばショパンのようなピアノ曲、例えば弦楽カルテット、
例えばフォークソング、例えばブルース音楽。
ぶつかってくるのではなく、包まれる音楽、
こちらから感動を汲み取れる音楽。

最近、朝ドラ前のBSで
クラシック音楽や「名曲アルバム」が放送されていて
いろんなクラシック音楽を聴く機会が増えたけど
そんなことを思いながら聴いている。
もちろん、普段触れることが少ないクラシックにも
とてもいい曲もあると感じながら見てます。
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