茶碗
2014-03-31 | 文化
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/f5/c0021b0797d98e90c5c46545d80ea185.jpg)
那覇の壺屋やちむん通りで購入した
若い作家の茶碗。
白地に柿渋使いで貫入に味がある。
でも買ったのはそれだけが理由じゃない。
店主によると、作家さんは
「まだお茶を極めてないので茶碗とは言えない」
と言ったらしいが、
いやいやどうしてちゃーんと茶の湯の茶碗だ。
微妙に歪んだ形ながらきちんと計算されている。
わざわざ指の跡を残した正面。
その右45度に飲みやすく緩い傾斜をつけ、
飲み口もそこだけ薄い。
しかも茶を飲む形に両手で包んでみると、
作家の手の形が残っていて手にしっくりと馴染む。
たぶん飲み口を形作ってから、
左45度にわざわざ正面を作ったのだろう。
思わずニヤリ。
これは持ってみないとわからないだろうな。
これらの造作は明らかに茶の湯の茶碗。
なかなか奥深い作り込みをしつつ
「茶碗とはおこがましい」というセリフ。
面白い作家さんだ。
ということで、また財産が増えました 笑
せいぜい使い込んで
今度は貫入に茶を染み込ませよう。
だんだん味が出る茶碗だと思うから。