風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

自本主義

2008-09-30 | 風屋日記
暴言3連発で国交相を辞任した前大臣のことを考えてみた。
東大法学部を出て旧大蔵省へ、そして国会議員へと転身・・・
たぶんこれまで自分の何かを奪われたり、
自分がスポイルされたりって経験がなかったんだろうね。
何でも自分の思うようになってきたし、してもきた。
だからたぶん、先祖代々受け継いできて、
自分の生活の糧でもある土地が奪われるのに抵抗した成田の農民や
ヤマト民族に追い払われ、移住地に捕われてきたアイヌの人達、
自らのささやかな理念を実現しようと抵抗してきた日教組の人達の
痛みや苦しみを理解できないんだと思う。
人に頭を下げたこともない、ある意味自己中心的とも言える人だが
このままこの人は一生を送るんだろうなと考えると
かわいそうな人にも思えてくる。

新総理も同じようなタイプの人間なんだろうね。
歴史に残る大首相を祖父に持ち、生まれながらの資産家で
何の苦もなく学習院大学を出、レールに乗って国会議員へ。
少なくとも「子どもを東京の私立になんかとてもやれない」と言う
地方の一般庶民の嘆きなんか聞いたこともないんだろう。
(そういう意味では
 「地方国立なんか行くのは負け組、せめてMARCHに行くべき」
 なーんて平気で書き込む2ちゃんねるの学歴版によくいる奴らと同類。
 あ、だからねらーやオタクに人気があるのか ^^;)
もちろん人の痛みもわからない
(というより自分が痛みを感じたことがない)んだろうねー。

昨日の所信表明演説もジコチュー炸裂。
「合意形成ルール策定の用意はあるのか」
「補正予算案に同意か否か」などと野党側へ逆質問。
おいおい(^^; それを臨時国会で審議するんじゃないのかい?
審議前に「同意か否か」なんてのは欺瞞以外の何ものでもない。
まして「合意形成のルール」だなんて、まるで大政翼賛。
そんなことになったら国会の自浄作用が機能しなくなるのは自明だ。
与党が暴走しないよう監視しするのが野党の役目。
参院で野党が多数派なのは選挙前の自民党に国民がNOをつきつけた結果だ。
それを棚に上げて「合意形成」とはちゃんちゃらおかしい。
第一所信表明でご本人の明確なビジョンを示してくれないと
国民も何をモノサシに投票すればいいかわからなくなる。
政策についての話はほとんど漠然としたものだったから
ある意味「合意」や「投票」は「オレの言うことを聞け」ってことだよね。

さて、アメリカの金融不安がますます深刻化してきた。
合衆国政府と連邦議会が共同して進めようとした大掛かりな公的資金投入が
下院で(しかも与党議員によって)否決されてしまったからだ。
否決の理由は「大量の税金投入に有権者の反発が強い」というもの。
第2の世界恐慌を防ぐ法案が議員自身の当選のために握りつぶされたのだ。
世界でTOPと言われる国ですらこのジコチュー。
現代は資本主義社会などではなく、自分中心の自本主義ではないのか?

だからといって私は「国家」のために自分を捨てる気なぞさらさらない。
そういう視点で見ると私も自本主義(笑)
世界中の貧困や差別や暴力によって傷ついている子ども達のためなら
身を粉にしてもいいと思っているんけどね。
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バナナダイエット

2008-09-29 | 風屋日記
実は、今流行のバナナダイエットを始めて1週間になる。
以前納豆ダイエットの時に散々コキ下ろしていながら
「今回は何で?」と訝る向きもimuimuさんだけではなかろう。
基本的に私はTVや雑誌で紹介されたことを盲信することはない。
必ず自分で考え、その上で自分なりの判断を下すことにしている。
では今回は?・・・これには3つほど理由がある。

まず第一に、自分なりに効果の理由に納得できたこと。
納豆は大豆でできていて、プロテインだから痩せるわきゃないと
流行っているのを横目で見て鼻で笑っていた。
しかしバナナは食物繊維の固まり。確かに整腸作用はあろう。
実は昨年9kg減のダイエットをしてからというもの
どうもお通じのことで難儀をしていた。
不通→不通→不通のあとで特急→特急→特急・・・
要は定期的な各駅停車がない状態(^^;
まるでジェットコースタードラマのストーリー展開のような
毎日のルーティンだったのだ(食事中の方、ごめんなさい)
これを解消するにはやはり整腸作用を重視した食生活への改善と
今回の「バナナ」の話を聞いて試してみようと思ったのだった。

2つ目の理由・・・という程のことでもないけど、
かなり以前からバナナは我家の食卓に常に乗っていた。
血糖値を上げ、エネルギーを補給するのには即効性のある食物。
部活の息子達には、朝早くの試合時や帰宅後のおやつに最適。
しかも即効性と引き換えにその効果は長くは持たない。
いつまでも腹にもたれないから試合の時も、メシ前のおやつでもOK。
血糖値上昇に即効性があるということは目も覚めるということ。
なーんだ朝食として摂るには最適な食物じゃないか。
しかも血糖値が上がることにより空腹感も感じなくなる。
たかがバナナ1~2本で朝食が足りちゃうのだ。
ってことで
「朝食だけバナナ」というこの方法を試してみようと思ったのだ。

そして最後の理由はもっと単純なこと。
母ちゃんも朝8時前には家を出るし、帰りは20時頃になる。
持ち帰り仕事も多くて、夜寝る時間は毎日午前様近く。
私はと言えば通勤電車の時間に合わせて5時半前には起きるので
毎日かなりのカロリー消費をする息子達がいた頃は、
私の時間にも合わせてしっかりした朝食を作るために
夜遅く寝る母ちゃんも早く起きなくちゃいけないなかった。
今は2人だけだし、朝食がバナナだけなら、
自分の支度をし、モグの散歩の後で私ひとりで食べて出られる。
実際この1週間、新聞読みながら、ニュース見ながら、
時には立ったままでバナナを食す朝食になってきた。
これだと母ちゃんは以前より2~30分は長く寝られる。
特に私の土曜出勤の日は、休みの母ちゃんが寝てるうちに出て来れる。

・・・ということで、「バナナダイエット」と書いたけど、
実はダイエットのために始めたことじゃない。
「朝、簡単に食べられて」、「体を目覚めさせる」と同時に
「整腸効果もある朝食に変えた」ということなのだ。
もちろん昼食、夕食は今まで通りちゃんと食べている。
今日現在、とりあえず3つ目のメリットは享受している。
2つ目はよくわからないが、最初のメリットも効果が出つつある。
だからしばらくはこれを続けてみようと考えている。
今の悩みは、バナナダイエットが流行ってバナナが手に入りにくいこと。
早いとこ皆さん飽きてくれないかな(笑)
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残念&歓喜

2008-09-28 | 風屋日記
富士大 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
岩手大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(富士大優勝)

残念な結果となったが、
考えてみれば2位も初めてのことであり大健闘。
先週の富士大2回戦からパタリと止まった打線は
優勝を目の前にしたメンタルコントロールの難しさだろう。
リーチの後が大事なのだと、
今後に貴重な経験を残してくれた4年生の3人に感謝しつつ、
まだ若いメンバーはこれから新しい歴史を作って欲しい。
今年は新人戦も秋のリーグ戦も準優勝だったので
まずは来月行われる大舘トーナメントで優勝を狙おう!!

・・・としょぼくれていたところに
嬉しいニュースが飛び込んできた。
関東学生アメリカンフットボールAブロック
学芸大 0 14  7  7  21
一橋大 7  0  0  3  10
東京学芸大スネイルズが1部リーグ初勝利!!
1戦目の早稲田、2戦目の日大に大敗を喫していたので
「やっぱり初の1部では勝てないのか」と思ってたが、
これまでの失敗をきっちり修正し
昨年台風の目だった強豪に大金星を挙げることができた。
長男からの知らせによると、長男自身も
今日の試合でようやく戦力として結果を出せたとのこと。

今後の試合予定は
慶応大、東京大、専修大、東海大の4つ。
このうち慶応戦と東海戦は応援に駆けつける予定だ。
まだ楽しみが続く。
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優勝持ち越し

2008-09-27 | 風屋日記
八戸大 0 0 3 0 0 0 5 8
岩手大 0 0 0 0 0 0 0 0
(7回コールド)

残念ながら今日の敗戦により富士大と同率首位になった。
明日プレーオフで優勝を争うことになる。

時折激しく時雨、強い西風が吹いて、気温は10度前後。
上下のカッパを着込みながらも寒さに震える観戦となった。
今日の敗因は、
スコアだけ見れば3回に道広選手に打たれたスリーランホームラン。
それまで相手村上投手のキレのいい落ちる球に押さえられていた岩大も
5回、6回とチャンスを作ったが、3点差をはね返すには小技も使えず
三浦投手から田上投手に代わったところで連打&2ランホームランを浴びた。
試合中2度にわたる雨による中断があり、集中力の持続に苦心しつつ、
強風でレフトが目測を誤った2塁打などもあったし、
勝てば優勝という意識が働いたのか、序盤は動きも鈍かった。

・・・が、本当の敗因は審判。
アンダースローからの多彩な球種と細かいコントロールが身上の三浦投手。
外のまっすぐをすべてボールに取られると配給が狂ってくる。
普段は1試合中四死球が1個程度の三浦くんが四球を連発。
苦し紛れのストライクをホームランされた。
3回以降も制球に苦しんだが、バックの守備に助けられて反撃を待った。
一番ひどかったのは1・3塁塁審。
1死1塁からの、誰が見ても完全なセーフティーバントをアウトと宣告。
7回にもピクリとバットが動いただけでスイングの判定。
(その前の八戸大のバッターはヘッドがかえってるのにボール)
八戸大ランナー2塁からの3盗時は、キャッチャーからの送球もストライクで
サードはそのままランナーを待つ形でタッチしたのに
3塁塁審はセーフのコール。
「また明日、頑張ろう」という私からのメールにも、次男の返事は
「雫石の審判、八百長じゃねーのか?」と怒りまくっていた。

正直言って岩大にとって今日の試合は6回で終了。
あまりにひどい審判の判定に。何だかヤル気を失った感じだった。
(6回はそのセーフティバントがあったイニング)
案の定7回から登板の田上くんはめった打ちに遭い、中屋敷くんにリレー。
田上くんも、もう明日をにらんだ試合展開になっていることを感じ
集中力が切れたようだった。

まぁ負けたことをとやかく言っても仕方ない。
明日また富士大との試合に全力集中。

岩手大vs富士大(優勝決定プレーオフ)。
9月28日13時~ 於:雫石球場
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決戦の日

2008-09-27 | 風屋日記
八戸大のエースは、高校時代に1学年上の涌井(西武)から
背番号1を引き継いだという櫻田投手(3年・横浜高)。
昨秋八戸大が神宮大会に出場し早稲田大と対戦した時に、
斉藤祐樹投手と投げ合いを演じたプロ注目の左腕だ。
今年も日米大学選手権や世界学生野球の日本代表に選ばれ、
国際試合を経験してきた全国屈指の好投手。
櫻田投手以外にも150km/hに迫る速球を投げる
前橋投手(4年・浜松工業)、村上投手(3年・葺合高)の両右腕、
その他にも鹿内投手(4年・光星学院)や
新人戦で活躍した塩見投手(2年・帝京五高)もいて豊富だ。

攻撃陣も強力。
4番のアベレージヒッター菅原選手(4年・甲府工業)を中心に
高校時代も注目を浴びたパワーヒッター勝田選手(3年・常総学院)、
1年春からレギュラーの北東北のイチロー道広選手(4年・関西創価)、
バイプレーヤーの村尾主将(4年・豊川高)に秋山選手(2年・横浜創学館)、
不動の切り込み隊長岩本選手(4年・上宮太子)など破壊力バツグン。

100人に迫る部員を抱えるそんなスター&エリートチーム八戸大に
小粒で泥臭い、まるで高校野球みたいなプレーが身上の岩手大が
今日13時より、雫石球場で優勝をかけて対戦する。
北東北大学野球リーグの最終戦。
勝つか引き分ければ優勝、負ければ富士大とのプレーオフ。
有利な状況には違いないけれど
言うまでもなく全国レベルで強豪の八戸大が相手だ。
(何しろ神宮大会で全国4強メンバーがほとんど残っている)
後に控える富士大も、八戸大よりたくさんの部員を抱える
負けずとも劣らない強豪チームであることを考えると
八戸大に負けたリズムのままのプレーオフでは逆に危うい。
何とかして八戸大から勝利を奪い、今日中には優勝を決めたいところ。
応援に行く。頑張れ。
そしてその後の北海道・東北代表決定戦を勝ち抜き
神宮大会に出場することを心から願っている。
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異文化・食文化

2008-09-26 | 風屋日記
仕事で横手へ。
昼メシは有名な横手焼きそば。
とろみのある出しベースのたれで焼き上げ、
仕上げに目玉焼きを載せたジャパニーズ&アジアンテイスト。
うん、なかなかいける。
「横手焼きそば」と名乗れるのは関係機関に認められた店だけで
我々が食べたのはNo.1と認められた
横手ふるさと村の中にあるお店だったから、美味しいのも当然。
その他にも稲庭饂飩や比内鶏ラーメン、きりたんぽ
いぶりがっこにハタハタの天ぷらなどなど
秋田は美味しいものがたくさんあるねー。
もちろんふるさと村の中で地酒も沢山売っていたよ。
岩手も美味しいものがたくさんあるのだから
もう少し宣伝を上手にすればいいと思うんだけど。
何せ松茸を新聞紙に無造作に包んで売る土地柄だからねー(^^;

毎週木曜21時からのTV「秘密のケンミンショー」を見ていて
土地柄の違いや文化の違いに驚くことが多い。
(この番組、我家では母ちゃんと欠かさず見ている)
昨夜の放送で一番驚いたのは
愛知以西に「タンメン」というメニューがないこと。
これまで一般的な中華料理のメニューだとばかり思ってたけど
西日本の人たちは知らないんだね(@o@)
ま、べつに「タンメン」という名前がなくてもいいけど
「野菜たっぷり塩ラーメン」という料理そのものがないのかな。
ワンタンを入れたタンメンであるワンタンメンはどうだろう。
あるのだろうか? ギモンは深まる。

それと、これも昨日の放送で見たけれど
名古屋のコメダ珈琲店がいよいよ東京23区内に進出とのこと。
以前初めて知った時から
シロノワールにえりゃ~興味を持っとるんだワ(^_^)
でもねー、23区内と言っても新丸子は遠いなー。
出張の時にちょいと寄って見るってわけにはいかないかな。

さて、そろそろ当地では芋の子汁の季節(芋の子とは里芋のこと)。
牛肉を入れるという山形の芋煮とは違い、
当地では鶏肉を入れた醤油味と豚肉を入れた味噌味がある。
(豚肉+味噌味は豚汁に近いかも)
河原で火を熾し、みんなでワイワイという時代もあったねー。
今じゃ夫婦2人、家で静かに食べるだけだけど
大鍋でたくさん作った方が間違いなく美味しいから
一度作ると何日も食べ続けることになる。
段々味が滲みて美味しさが増してくるから、まぁそれでもOK。
かつて母ちゃんがつわりに苦しんでいた時
母ちゃんの指示の元に初めてひとつで作った思い出がある芋の子汁。
話題にしてたらそろそろ食いたくなってきた(笑)
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こんな日があった

2008-09-25 | 風屋日記
 「こんな日があった」

 日が暮れていた
 みぞれが降っていた
 オーバーを着てはいたが
 頭からびしょ濡れで
 うつむきながら歩いていた
 ふと緑色の傘が
 「どうぞ」とさしかけられ
 恐縮しながら
 ぽつりぽつり言葉を交わして
 我家まで遠回りさせることになった
 ほんとうはもっと歩きたかったのだが

 こうした日がたしかにあった

 西の空はあかく染まり
 山はグレー1色になった
 家路をたどるその人に
 不意に出会うのは奇蹟のようだった
 山の稜線はますます美しかった

 こうした日がたしかにあった

 とあるカフェで
 2人でグラス1杯のキュラソーを注文し
 のむというより
 交互に香りを楽しんだ
 「いいですか?」
 酒に弱いのを気遣ってのことか
 これから先の暮らしのことなのか
 微笑が浮かんでいた

 こうした日がたしかにあった

 食堂で鉄火丼を注文した
 ポケットの金は
 2人分にはぎりぎりだったが
 なぜかいつも鉄火丼だった

 こんな日がたしかにあった

 カラスが元気よく鳴いている

        (平成3年12月5日)


私の親父の遺稿集「こんな日があった」詩編より。
50年前の親父とお袋のロマンス。
書いた日付は親父が亡くなる半年前になっている。
今お袋はひとり、こんな思い出を抱いて生きているんだな。
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邂逅の森

2008-09-24 | 風屋日記
3部作の1作目。
著者の熊谷達也氏はこの小説で
山本周五郎賞と直木賞をダブル受賞したという。
「マタギ小説」というだけで「重そう」と敬遠していたが
周囲の人の薦めと、出だしに「大正3年春」とあるのを見、
以前から明治後半~大正時代に興味があったので読んでみた。

いや、なかなかにしてすごい小説だ。
マタギの里に生まれた次男坊の1代記ではあるのだが
この後に続く物語がその子孫達、先祖達と続くらしいので
ある意味ガルシア・マルケスの「百年の孤独」に繋がる
壮大な叙事詩のような物語だと思う。
主人公である富治の生涯をさらっとなぞると平凡だろうが
ひとつひとつの人生の転機、出会いと別れなど
ある意味波瀾万丈の生涯を淡々と描く物語を読むと
「平凡な人生なんてのはあるわけがない。
 この世に生きるひとりひとりの人生こそがドラマ」
だとつくづく感じる。

特にも富治を巡る女性達・・・
名主の箱入り娘文枝と娼妓上がりのイクの
それぞれ心のうちに秘める激しさが印象的だ。
仙台に住むという作家らしく方言も的確。
マタギ文化や鉱山文化に関する知識もすばらしい。
かつて日本の片隅に、本当にこんな人生があったと思える
リアリティーもこの小説の魅力だろう。

薦めてくれた周囲の人たちは
「ラストシーンがまたいいんだ」と言っていたけど
残念ながら私にはそうは感じられなかった。
何だか宮沢賢治さんの「なめとこ山の熊」のようなラストは
じわりと味わえるこの小説のせっかくの魅力に
ちょっと合わなかったかな。
物語では語られないこれから先に繋がる
余韻の残るラストではあるけれど。

「邂逅の森」著者:熊谷達也 文春文庫
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結婚記念日

2008-09-23 | 風屋日記
22年目。
いろんなことがあったような気もするけど
何事もなくあっという間に過ぎた気もするな。
相変わらず行き当たりばったりの夫婦。
「~ねばならない」ことなんて考えず無計画な22年。
だからこそその時その時が楽しかった。
そういう意味では似た者同士かも知れない。

さて、あと3年で銀婚式。
ウソみたいだね(^_^;
その時には何かしらやろうと思うけど
例年通り今日は特別なことは何もなしかな。
せめて母ちゃんにこれまでのことを感謝し
これからもよろしくと伝えよう。

同じく今日が結婚記念日のお袋と平舘さん。
おめでとうございます(^-^)
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青春だよね

2008-09-22 | 風屋日記
今日は本の紹介をしようと思ってたんだけど、
昨日の印象がすごかったので急遽話題を変えてみる。

北東北大学野球リーグも大詰め。
雨で1試合流している岩手大-八戸大を除き
他の4チームは昨日が秋のリーグ戦最終戦となる。
ということはとりもなおさず4年生達にとって最後の試合。
ノースアジア大vs盛岡大(5位決定戦。負けた方が入替戦へ)
八戸大vs青森大(勝った方が優勝の可能性を残す)、
岩手大vs富士大(1位2位の優勝争い)の3試合すべて延長戦という
とんでもない激闘の1日だった。

1敗をキープしていた岩手大が2敗だった富士大を前日下し、
同じく2敗の青森大が八戸大に破れたために、
2試合を残す岩手大は富士大との2回戦に勝つか引き分けで優勝。
部員がたったの24人(大学はベンチ入り25人)の国立岩手大が
全国から集めた100人近い部員を揃える私立勢を抑え
初優勝を飾るかも・・・というシチュエーションだけですごいこと。
うちの次男もそんな年に部員として入ることができて
すごくラッキーだし、幸せなことだと思うよ。

さて、観客が少ない北東北リーグ戦。
せめて派手に優勝を祝ってあげようと紙テープを買い込んで球場へ。
(一緒に行った母ちゃんは「何それ(-"-;」って言ってたけど 笑)
試合前のシートノックが見たくて(次男はそこでしか見られない)、
試合開始予定時刻より1時間早い14時には球場入りした。
高校野球が行われていた盛岡の県営球場から
大学野球の花巻球場まで長距離はしごの平舘さんはすでに来ていた。

スコアボードを見ると・・・
第2試合の八戸大vs青森大は1-1のまま8回の裏。
「長引いてるみたいだけど、もうすぐ終わりますね」
と平舘さんとおしゃべりしているうちに目は段々試合の方へ。
すごい。
特に4年生たちが大学生活の最後をかけて必死のプレーだ。
特にすごかったのは9回裏。
150km/h右腕の豪球前橋くん(八戸大)と
リーグを代表する巨漢ホームランバッターの河野くん(青森大)。
1発出ればサヨナラの場面、勝った方が優勝戦線に首の皮ひとつ残る。
前橋くんは全力投球のまっすぐばかりミットめがけて投げ込む。
河野くんはそれを。バランスが崩れるほどのフルスイング。
何球ファールが続いたろうか。みんな場外のすごい当たりばかり。
もう息を詰めるか笑うしかないシーンだった。
何だかとても・・・青春を感じジーンとしてしまった。
結果はレフトフライに終わり、試合も延長12回引き分けということで
どちらも優勝戦線からは脱落という結果だった。

富士大の気迫もすごかった。
この試合に負ければ国立大の歓喜を目の前で見せつけられる。
どちらも前日完投した後の連投となる
3年生守安くん(富士大)と1年生三浦くん(岩手大)の投げ合いは
結局3年生の、あるいは私立の意地が勝ったということだろうか。
岩手大は今週末の八戸大との最終戦に優勝をかけることになる。
(負ければ同じ3敗の富士大と優勝決定戦)
もちろん更に大量に買い足して紙テープを持ち込むつもり(笑)
いやー、見る人は少ないけど、北東北リーグすごいわ。
(写真は宍戸さん撮影のものを勝手に拝借 ^^;)



さて、花巻球場で岩大と富士大の激闘とほぼ同じ時間、
東京調布市のアミノバイタルフィールドでは
学芸大スネイルズと日大フェニックスのアメフトリーグ戦が行われた。
日大  7  7  7 21  42
学芸  0  0  0  0   0
前半終了と同時に雷雨で3分試合が中断したという
荒れたゲームになったらしいが
先日の早稲田戦に続いて全国トップの強豪チームに大敗を喫した。
でもね、日大フェニックスといえばTVの中の憧れのチーム。
そことガチンコで対戦できたことだけでも夢のようなことだと思うんだ。
しかもスコアを見ると3Qまではいい試合してたんじゃん。
1部の初試合で思うように体が動かなかったであろう早稲田戦から
今回の日大との雨中の熱戦と、徐々に経験も積んできた。
これから今度はその経験を生かす試合にしなければ。
次戦は9/28、一橋大学クリムゾンとの国立対決。
もちろん力は相手が上だと思うが、これまでの2校ほどの強豪じゃない。
今度こそ、1部初勝利を!!
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残念

2008-09-21 | 風屋日記
岩手大 0000000010 1
富士大 0000000101x 2

せっかく紙テープまで買って持って行ったけど、
残念。
でもまだ首位。
優勝は次週の八戸大戦に持ち越し。
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いよいよ

2008-09-21 | 風屋日記
大詰めを迎えた
北東北大学野球リーグ。
昨日は現在首位に位置する岩大が
当面の敵である2位富士大を3‐0で下し、
同率2位だった青森大が八戸大に星を落とした。
いよいよ王手。
今日これから始まる富士大2回戦に勝てば
岩大の初優勝が決まる。

先発投手は昨日に続いて1年生エース三浦くん。
この秋3完封を上げ、防御率1位も狙う。
守るものは何もない。
ガムシャラに攻めて優勝を勝ち取ろう。
花巻球場での試合ということで
昨夜帰ってきて家に泊まった次男も興奮気味(笑)


なお、時を同じくして
東京では長男の所属するアメフト部が
昨年の関東1位の日大と対戦。
そっちも頑張ってひと泡吹かせてやれ!
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なんだかなー(^^;

2008-09-20 | 風屋日記
「民主党と国民新党との合流決裂」のニュース。
そりゃそーだべ。
だいたい、例えば小沢さんと菅さんと横路さんと前原さんが
同じイデオロギーの下に集っているとはとても思えない。
綿貫さんはそれに輪をかけて違和感がある。
単に「非自民」というだけで数だけ揃えてもしゃーない。
まぁ自民党も全く同じ構図なわけだけど。
小選挙区による二大政党制ってのは、
単に「YESかNOか」といった選択肢があるだけであり、
そこに自分の考えを反映させることはできない。
白黒をはっきりつけたいアメリカのような文化ならともかく
日本にはそぐわないと思うんだな。
とか何とか行ってる間に衆議院解散が近いらしい。
さっそく「後期高齢者医療制度を廃止させる」だとか
「地方を元気にする政策」だとかという人気取り発言や
税金で票を買うバラマキ発言も目立つようになってきたよ。
自ら信ずる道に沿った政策を訴えようという選挙にはならんものか。
なんだかなー(^^;

昨日、つくばエクスプレスに始めて乗った。
確かに新しい路線なので駅もきれいだし風景も新鮮に思えた。
各駅前ではどんどん新しいマンションやビルが建ち始めて活気を感じた。
・・・が、しかし、
帰りに秋葉原に着いた時、降りる人がまだ車内に残っているのに
空いた席を狙ってホームから突撃する人達を見、ふと既視感に襲われた。
これはかつて学生時代に上野駅で目撃した常磐線みたいじゃないか。
電車が着くまでは整然と並んでいるにもかかわらず
ドアが開いた瞬間にラグビーのモールよろしく人が殺到する。
当然で入り口で詰まり、降りる人はもちろん、乗る人も中に入れない。
時折怒声すら漏れ聞こえてくるほど殺気立っている。
そんなにまでして座りたいもんかね。
快速だとつくばまでたかが45分、花巻-盛岡間と変わりないじゃん。
常磐線とつくばエクスプレス・・・茨城県人気質とは思いたくないけど、
なんだかなー(^^;

今日の昼飯は、ちょっと急いでいたのでスーパーでおにぎりを買い
車を運転しながら食べようと思った。
立ち寄った先で売っていたのは手のひらに乗りそうな小さいおにぎり。
まぁこれなら4個は行けるな・・・とカゴに入れてレジへ並んだ。
ふと見ると、後ろに並んだおばちゃんが私のカゴを覗き込んでいる。
「アンタこれひとりで4個食べるの?」
(ムッとしながらもちょっと恥ずかしくなり)「2人分ですが」
「あっそう。
 じゃアタシはアタシでやっぱカゴに入れて来なくちゃダメかね」
ひとり分だと言ったら1~2個寄越せと言うつもりだったんかい!!
なんちゅーおばちゃんだ!! レジのお姉さんも目を白黒させてたよ。
かなり露骨にカゴを覗かれただけでもかなり不快だったのに、
ズーズーしいのも大概にして欲しいな!!
ホントに、なんだかなー(^^;
コメント (4)
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出張2日目

2008-09-19 | 風屋日記
東京駅にて
朝のコーヒータイム中。
昨日はホテルに帰ってから日記をUPしようと思ったら
何とホテル内が圏外で断念。
都内ど真ん中だったのにねぇ。
建て込んだビルの中だからかな。
…ということで昨日の日記はお休み。
有楽町で楽しい時間を過ごせた。

今日はこれから東京駅で人と待ち合わせ、
秋葉原からTXに乗って筑波へ。
台風よ、来るな(^_^;

まぁ、台風で新幹線が止まった時に備えて
長男のアパートを押さえてあるけど(笑)
コメント (7)
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出張

2008-09-17 | 風屋日記
またまた明日から出張なのだ。
半年以上なかったと思っていたら
ここにきて7月、8月、9月と3ヶ月連続。

明日の夜は前回に引き続きnanaponさんとお会いする。
仕事とプライベートの境目が曖昧な私ではあるけど、
今回は8割方仕事にウエイトがかかっている。
とはいえ単なるビジネスにするつもりは毛頭ない。
「理念」をきちんと持った上で楽しまなければ。
そして「仕事の編集」「人の編集」を忘れないよう
頭の中も「編集」しておこう(笑)
とにかく、持ってるものを持ち寄って、
何か新しいコトを一緒に楽しみながらやりたいのだ。

あさっては筑波初体験。つくばエクスプレスも初体験。
かつて長男が推薦入試を受けたときも
オープンキャンパス、試験当日ともひとりで行かせた。
当時の長男がどんなところをひとりで歩いたのか
いつか行ってみたいと思っていたので
今回はちょっと楽しみ。
当時はつくばエクスプレスがなくて
東京駅からバスで行ったらしいけどね(^^;

明後日家に帰るのは夜遅くになるけれど
今週末花巻球場で試合がある次男が帰宅している予定。
少しでも早く帰ろう。
コメント (2)
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