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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ノスタルジー

2025-06-12 | 映画・芝居・TV

ここ数年、懐かしいドラマの再放送が相次いでいる。
BS民放では以前からその傾向があったけれど
(おそらく制作費をかけずにコンテンツ揃える関係)
NHKの朝ドラや大河ドラマも、リバイバル放送が人気だ。
これまたBS民放中心だが、
懐メロ番組や昭和のカルチャーを再検証する番組も。

おそらく
旧メディアといわれるテレビの視聴者年齢層が絶対的に高く、
視聴率を上げるには
ノスタルジーに訴えることが一番近道だからだと思われる。
でもさ、昭和世代が元気な今はまだいいけれど
その世代は徐々に減っていく一方だろう。
旧メディアはますます旧メディア化していき、
ノスタルジックな番組以外はどのチャンネルを回しても
(チャンネルを回すって表現そのものがノスタルジック😅)
同じ芸人が出ているクイズか食べ物かドタバタ。
それが若い人たちに響いているかどうか疑問ではある。
奇しくも、そんなベクトルの延長線上にあったフジテレビが
今苦境に落ち込んでいる。

この現状を打破できる
新たな価値観やコンテンツを提供できるかどうか。
そこに旧メディアが生き残れるかどうかが試されている。
新聞や雑誌などの紙媒体の退潮が続いているが
これに関しては「ローカルシフトが生きる道」だと
経験上感じているのだが
果たして電波はどうなんだろう。

あ、ちなみに、昭和の爺さんたる個人的には
ノスタルジックな番組は大歓迎です😆
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「ゆきてかへらぬ」

2025-05-29 | 映画・芝居・TV

どうしても観たかったにも関わらず、
盛岡の映画館での上映時にはタイミングが合わず
結局断念した映画が、早くもプライムで配信。
もうこれは配信初日に観るしかない。

天才詩人中原中也と稀代の評論家小林秀雄が
長谷川泰子を取り合ったという史実をもとにした愛憎劇。
原作は泰子自身がのちに書いた回顧録だ。
この物語は、単なる三角関係の文春報的醜聞ではない。
中也を語る時には外すことができない
彼の人となりがよくわかるエピソードだ。

泰子が中也の元を離れ
小林の元へ走った情景がイメージとちょっと違っていたし
その後の泰子を陰に陽に支えたり絡んだりと
いつまでも執着していた
中也の姿が描かれていない不満はあるが、
友人富永太郎や小林秀雄、泰子たちによって
人間中原中也像が形づけられている興味深い映画だった。

高校時代に中也を知って以来
彼を自分に重ね合わせてその存在を追いかけていた。
私の祖父と中也が同郷ということもあるが
どちらかというとその性格に共感し
その体験を自分の痛みとして感じたのちに
作品の詩に自分の気持ちも投影してきたのだった。
宮沢賢治を生前に評価した数少ない人のひとりでもあった。
中也の詩にも「修羅」の言葉が散見し
賢治に影響されたと思われる形跡が残っている。

自分と中也は似ていると思う。
だから同時代を生きていたとしてもおそらく交われない。
双方傷つけあってボロボロになるのが関の山。
ただ、中也が私と違うのは
彼は常に身近な死を心の澱として抱え込んでいたことだろう。
まだ小学生だった頃に、仲が良かった弟亜郎が病死。
東京でデカダンな生活をしていた時に父親が病死。
(世間体を気にした母親は葬儀に帰らせなかったという)
そして決定的だったのは
溺愛していた長男文也の2歳での死だった。
しかもおそらくは中也から感染した小児結核で。
そして翌年、中也自身がその結核性脳膜炎で死去している。

黒いマント、黒いソフト帽の中也は
今も変わらず私の憧れだ。
映画で中也を演じた木戸大聖さんは性格も容姿もイメージ通り。
泰子役の広瀬すずさんも、小林役の岡田将生さんも。
2時間超の作品だったが
もっと観ていたい(安子に絡み続ける姿の描写など)
激しく静かないい作品だった。
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ロシアパン

2025-05-07 | 映画・芝居・TV
NHK-BSやBS4Kで朝ドラを見ている。
いま放送されている「あんぱん」の前に
再放送として昔の「チョッちゃん」が放送されているが
その中でロシア人がパンを売っている様子があった。
大正から昭和初めにかけて
ロシア革命から亡命してきたロシア人たちが
日本でパンを売っていたのは事実。
以前↓の記事をここに書いたことを思い出した。


悲哀を感じる亡命者たち。
主人公のチョッちゃんもそれを感じたのだろう。

現代の日本では
亡命してきたミャンマー人、クルド人、アフガニスタン人などが
人権を無視したような扱いを、しかも国から受けている。
一般人による差別もある。
かつての亡命ロシア人たちは、差別は受けていたと思われるが
直接国から過酷な扱いを受けていたわけではない。
昔の東京巨人軍にはスタルヒンという選手もいて人気だった。
窮屈な現代日本。
一体どうしてそうなってしまったのか。

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「君たちはどう生きるか」

2025-05-06 | 映画・芝居・TV

先日のテレビ放送を見た人も多いだろう。
どこか村上春樹チックのストーリー。
元となった吉野源三郎の本は中学生時代に読んだが
このアニメ作品は全く違うストーリーだ。
でもね、宮崎駿監督の想いを強く感じる作品だった。
まるで言い遺すメッセージのよう。
「生きろ」
「新しい世界を作れ」
「跡を継いでくれ」

宮崎作品はほとんど観てきたが
実は一番好きなのは「ハウルの動く城」だった。
次が「風立ちぬ」、「もののけ姫」「ナウシカ」と続く。
みんな宮崎監督のメッセージを感じる作品群だ。
もちろん「紅の豚」や「ラピュタ」のような
エンタテインメント作品も好きだし
監督は違うけど「コクリコ坂」は自分の高校時代を思い出し、
ノスタルジックな気持ちで楽しむことができるけど
やっぱり観たあと深く心に残るのは
考えさせられる作品が多い。
この「君たち・・・」はその最たるものだと思う。
何度も観直したい作品だった。
映画館で見るべきだったな。
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「35年目のラブレター」

2025-04-16 | 映画・芝居・TV

実話に基づいた映画を鑑賞。
タイトルの「ラブレター」とは
見る前に想像していたのと違うものだった。
その予想外の展開に涙。
これはこれでとてもいい作品なんだけど
主人公の子どもの頃のこととか
2人の若い頃のエピソードがもっと盛り込まれていたら
さらに深い感動が生まれる気がする。
もちろんこのままでも2時間の長さなので
尺の問題はあるんだけどね。

文字が生業の大きな部分を占め
活字中毒の私にしてみれば
読み書きができない人のリアルが想像できない。
空気のように、あって当たり前の知識で
社会に生きるための必要不可欠な道具だと思うが
現実にはたぶん読み書きできない人が
まだまだいるんだろうなぁ。
さまざまなマイノリティと同様、
あたかもいないことにされているんじゃないかなぁ。
そんなことを思いながらの鑑賞。

それにしても鶴瓶さん、いい役者だなぁ。
原田知世さんも。
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「ロストケア」

2025-04-04 | 映画・芝居・TV

Netflixで視聴。
まさにこのテーマに直面する年代だけに
深刻に観てしまった。
とても重いテーマではあるけれど
これは個人の問題ではないだろうと思った。
特に主人公が役所の窓口に相談に行った時のエピソード。
テレビドラマ「御上先生」にもつながることだ。
まさに「 The personal is political」。
殺人とは?
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「御上先生」

2025-03-27 | 映画・芝居・TV

「VIVANT」「海に眠るダイヤモンド」に続き
TBSの日曜劇場は毎回内容の濃いすごいドラマを持ってくる。
今回のストーリーはひとことで言うと勧善懲悪だし
政官の闇を暴くという意味ではカンテレドラマと似ているが
本作はそんなストーリーに載せながらテーマは違うところにある。

「たとえ答えが出なくても、考え続けることが大事」

日常に潜むたくさんの問題、課題に目を瞑ることなく
なんとなくスルーすることなく考えろ!
その結果答えが出なくてもいい。
とにかく考え続けろ!
自分の頭で考えることなく誰かの言葉を盲信することで
闇バイトや陰謀論に振り回される人が出てくる。
そしてそれが嵩じるとオウムやナチスに繋がってくる。
戦前の日本も同じだ。
相手を論破したりマウント取ることに汲々とするよりも
たとえ言葉にできなくても、考えること。

考え続けることを、自分も大切にしたい。
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「ナミビアの砂漠」

2025-03-19 | 映画・芝居・TV

続けざまに河合優実主演作品を鑑賞。
この人の存在感はなんだろう。
NHKで放送された連続ドラマの
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
でその存在を知り、TBSの連続ドラマ
「不適切にもほどがある!」で惹きつけられ、
彼女の演技を見たくての2作連続鑑賞。

「あんのこと」も「ナミビアの砂漠」も
社会の枠から外れたZ世代の生きにくさを描いているが
「あんのこと」の監督は40代半ばの男性である入江悠さん。
「ナミビアの砂漠」は主人公と同じZ世代の女性である山中瑶子さん。
もちろんストーリーもシチュエーションも違うけれど
主人公の描き方の違いは監督の年代や性別にある気がした。
「あんのこと」では社会的な問題を客観的に切り取っている。
というより、どこか俯瞰目線を感じる。
一方の「ナミビアの砂漠」の目線は主人公とほぼ同じ高さ。
主人公に寄り添っているような描写を感じた。
またひとり新進気鋭の監督の誕生。

とにかくこの作品の作り方の斬新さには舌を巻いた。
ほとんど音楽(BGM)がなく、手持ちカメラによる揺れを活かし
まるでドキュメンタリーのよう。
女性監督がここまでやるかという演出。
(それがリアリティを生んでいる)
タイトルの出し方や、唐突なエンディング。
 Z世代のリアルを表現させたら第一人者といえる河合優実さんを
最大限活かし切った演出が素晴らしい。
考えてみたら主演と監督は3歳ぐらいしか離れていないんだもんね。

入江監督も山中監督も、そして確か河合優実さんも
(中退含め)日本大学芸術学部映画学科。
なんだかんだあまり良い話題がこのところない日本大学だけど
既成概念を突き破っていく、こんな芽が育っている。

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「あんのこと」

2025-03-15 | 映画・芝居・TV

河合優実さんの渾身の演技を見た。
この子すごいな。
実話から生まれた物語というのも驚き。
今の日本にはなかなか目に触れない闇がある。

人が人として生きるには居場所が必要だ。
衣食住があれば良いわけじゃない。
安心して呼吸できる場所。
人はパンのみに生きるにあらず。
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ドラマ

2025-02-28 | 映画・芝居・TV
明らかにテレビドラマの質が変わってきた。
かつては映画とテレビドラマしかなかったのだが
最近は配信ドラマが豊富な予算と思い切った演出の
スケールの大きい作品で話題となっているので
地上波(一部BS)では違う角度から
社会派のドラマを作るようになってきているのではないか?
もうこれまでのようなラブストーリーや
医療現場、警察ものの二番煎じは通用しなくなってきている。

NHKでの注目作品は以下の2作。



「TRUE COLORS」は最初主人公の病気と
それに伴う人生の転機がメインテーマと思っていたが
回を重ねるごとに多様性を描くストーリーになってきた。
まさに「TRUE COLORS」、
2つのテーマを掛け合わせたタイトルがうまい。
「東京サラダボウル」もまたタイトルが素晴らしい。
自分が文章のタイトルや見出しをつける仕事しているから
そのうまさには舌を巻く。
こちらも国籍を中心とした多様性がテーマ。
特に歌舞伎町は確かに人間のサラダボウルだろう。
警察ものといえば確かにそうだが
通常の犯人逮捕劇とは違う視点が面白い。

どちらも見逃せないほど内容も良いが
特に個人的には「TRUE COLORS」の静謐さがいい。
以前放送された「グレースの履歴」もだったが
源孝志さんの原作・脚本・演出のドラマは本当に良質だ。
この雰囲気、好きだなぁ。

民放で注目しているのはTBSが2本。



「クジャク・・・」もある意味警察ものだが
それよりも、謎が謎を呼ぶ内容に目が話せない。
少し見えてきたのは冤罪がテーマなのではないかということ。
それだけでも単なる警察ものとは一線を画す。

「御上先生」はネット上でもかなり話題らしいが
これまたありきたりが学校ものではない。
社会を切るという意味では、
一時連続して話題となったカンテレ制作のドラマに近い。
こちらは1個1個のセリフが重い。
文科省職員の方々含め、教育関係者はどう観ているのだろう。
このドラマをネタに
教育行政に関わっている人たちと語ってみたいと思った。
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「サンセット・サンライズ」

2025-02-26 | 映画・芝居・TV

なるほどこれはサンライズ・サンセットじゃない。
あくまでサンセット・サンライズだ。
クドカンが言いたいことがきちんと表現されてる。
ある意味「あまちゃん」に通じる作品。
この映画は都会の人たちにこそ観て欲しいな。
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「日本縦断こころ旅」を観て

2025-01-22 | 映画・芝居・TV

この番組のファンだ。
火野正平さんの飄々とした人柄で
自転車で走る中、出会う人たちと軽妙なやり取り。
手紙が取り上げられた人たちの想い。
行ったことのない、知らないまちの風物や風景。
火野さんは残念ながら亡くなってしまったけれど、
2024年秋の旅では週ごとにいろんな人が
火野さんの遺志を継いで走っていた姿にまた感激。
どうやら2025年春の旅も決まったらしいし
さてどんな人が走ることになるか、今から楽しみだ。

さて、2024年秋の旅で、火野さんに代わって走ったのは
柄本明さん、田中要次さん、田中美佐子さん、照英さん、
山口智充さん、渡辺謙さん、松村雄基さん、イッセー尾形さん、
そして最後は坂上忍さん。
ドラマや、台本が基本のバラエティーと違い
ぶっつけ本番なので、それぞれの方々の人柄がよくわかる。

柄本明さんや田中要次さん、渡辺謙さん、イッセー尾形さんは
とても真面目な方なんだろうなぁという印象を抱いた。
特に柄本さんやイッセー尾形さんは演技派の役者なので
行動もどこか火野さんに寄せていたけど、
でもそれを期待した起用ってわけじゃ無かったろう。
渡辺謙さんや松村さんはぶっつけ本番に戸惑っていた印象。
ぐっさんはさすが上手すぎ😆できすぎ😆
自然だったのは田中美佐子さんと照英さん、坂上忍さん。
特に坂上さんは台本ありのバラエティに慣れているとはいえ
芸人さんばりのリアクションがウリだけあって
とても自然に馴染んでいた気がする。
でもね、やっぱり子役からの芸能人だから
一般の方々との距離感をちょっと感じてしまったり。

一番しっくりきて面白かったのは田中美佐子さん。
天然なとぼけ具合も、どこかおっさんが入っているリアクションも。
そして出会い人たちとの距離感もとても良かった。
火野さんの後釜は美佐子さんでいいんじゃないかなーと
個人的に思ったりしている。
さて2025年春の旅はどうなるかな?
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「阿修羅のごとく」

2025-01-20 | 映画・芝居・TV

Netflixドラマはすごい。
これまで「全裸監督」「極悪女王」「地面師」など
話題となったドラマを観てきたが
この作品はまた秀作といえるだろう。
宮沢りえさん、尾野真千子さん、蒼井優さん、広瀬すずさんに
本木雅弘さん、松田龍平さん、内田聖陽さん、國村隼さん、松坂慶子さんなど
演技派役者をこれでもかと揃え
何度かドラマ化された向田邦子の代表作を
なんと是枝監督がメガホンを執るという贅沢さ。
その期待を上回る内容だった。
なんといっても4姉妹の絡み方がとても自然。
そして割に情けない役の本木さん、内田さんの男衆。
國村さんはちょっと憧れるほどさすがの貫禄だ。
過去作を何度か観てよく知った内容ながら
一瞬のカメラアングルやちょっとした演出の工夫など
さすがの是枝作品という魅力も。

地上波ドラマでも、たとえば昨年の
「海に眠るダイヤモンド」「ライオンの隠れ家」「虎に翼」
そして流行語大賞になった「不適切にもほどがある」、
それ以前にも「VIVAN」「エルピス」など
注目に値するドラマは毎年何本かあるけれど
これだけ贅沢な配役、スポンサーや視聴者に忖度しない内容、
慌ただしくないストーリー展開など
まるで長い映画のような作品はNetflixならでは。
サブスクによって資金が担保できているからこその作品だろう。

ドラマは新しい時代に入ったなと感じる。
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言葉

2025-01-06 | 映画・芝居・TV


この年末年始
心に残ったセリフ、言葉。

どんな時に寂しい?」

「自分が誰からも必要とされてない時」


僕は常々、
 人と居ながら感じる孤独が
 一番寂しいと思う。
 それならひとりで居た方がまだいい」

この歳まで生きてきたけど、

 何ひとつ自信あるものがない。

 何ひとつ誇れるものがない」

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「レディ・トゥ・レディ」

2025-01-05 | 映画・芝居・TV

既報の通り、この年末年始は
元日の神楽以外は巣篭もりの寝正月。
積ん読本も読み終え、
つまらない特番ばかりのテレビ放送から離れて
TVerやNHK+やNetflixやPrime三昧。
ドキュメンタリー、ドラマ、映画の日々が続いた。
昨日は、以前から探していた本作をPrimeで見つけ、
満を辞しての鑑賞会。

公開が2020年だから、
2019年の花巻まつり時に撮影し
翌年の2020年1月に上映会を行った
内田慈さん主演の短編映画「マルカン大食堂の贈り物」と
ほぼ同時期に作られた同じく内田さん主演の作品。

ストーリー的には前半の展開がちと荒っぽく感じたが
それはたぶん90分という時間に収めたから。
もう少し長い作品だったらもっと自然な展開だったろう。
競技ダンスという題材にも興味はあったが
ジェンダー的な目で見てとても興味深かった。
コスパ重視でコンプラだらけの現代社会批判も込められ
いろんな意味で痛快な作品。

印象に残るセリフは最後に2つ。

「私空気読めないんで」「空気は吸うものだよ」

「笑顔で踊るんじゃなくて、

 踊って楽しいから笑顔になるんだよ」

その通りだ。
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