風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

初冬の朝焼け

2020-11-30 | 生活の風景

新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に 健やかな胸を
この香る風に 開けよ
それ 一 二 三

新しい朝のもと 輝く緑
さわやかに手足伸ばせ 土踏みしめよ
ラジオとともに 健やかな手足
この広い土に伸ばせよ
それ 一 二 三
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媒介者

2020-11-29 | 風屋日記
かつて企業の採用担当をしていた時、
就活中の学生には
「特定の業種に絞らなくて良い」
「もっと本質的な部分でやりたいことを考えて」
と話してきた。
物を作りたいのか、たくさんの人と会いたいのか
あるいは誰かを支援する仕事をしたいのか
それによって希望する仕事や会社を考えるべきだと。
例えばものづくりしたい人は
製造業はもちろん、メディアづくりの会社も範疇。
人と会うのは営業職もだが、小売業も合う。
本質的なことを考えるとはそういうこと。

自分の仕事は一体何だ?と最近自問自答していた。
出版プロデューサー、編集者、ライター・・・
とはいえ様々なメディア以外の企画にも携わっている。
今は店まで始めてしまった。
昨夜、人と話をしながら
採用担当だった頃の自分の言葉を思い出した。
もっと本質的に、自分にできること、
自分の役割として求められていることは何か。
もしかしたら人と人、人と文化やメディアとの
媒介者なのではないか。
様々な形のメディアを通じて情報を伝えたり、
リアルに人と人を繋いだり、
誰かや何かをプロデュースしたり。
そう考えると腑に落ちる。




今月、毎週土曜日。
映画上映会と言いつつ、
実は人と人との媒介やっていたことに気づいた。
どんどん人の輪が広がっていくことが楽しい。
そこからまた新たに何かが生まれてくる気配がする。
大変だけれど、ワクワクしかない。
これから先はまったく見えず手探りだけれど、
とりあえず前を向いて歩いてみようか。
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地方都市における大学の重要性

2020-11-28 | 社会

花巻には富士大学がある。
毎年のようにプロ野球選手を輩出したり
バスケットボールやサッカー、柔道、ホッケーなど
スポーツでめざましい活躍を見せている大学だ。
経済学部の単科大学だが
そういう意味でもそれなりの学生を集めている。

岩手県内に大学があるまちは盛岡、滝沢と花巻だけ。
(遠隔学部や実習地はほかにもあるが)
スポーツのみならず、学問的にもそれを生かさないてはない。
以前ココに富士大学と盛岡大学の改革私案を書いた。


花巻としては、これをさらに生かすために
この案による「新大学」のサテライト教室を
市街地に誘致することを提案したい。
場所はいくつかそれなりの場所があるが、
できれば新図書館設置候補地にもなっているまなび会館内、
もしくは旧新興製作所跡地。
それにより、
①学生がまちを歩くことにより、商店街活性化が見込める
②アルバイト学生という労働力が見込める
③市街地活性化や地方都市振興学のフィールドワークに最適
④市民講座や社会人向け講義を市民が受講しやすくなる
という効果が期待できる。
なによりも花巻駅が近くなるために
東北本線沿線に多くいる学生が通学しやすくなる。
(北は沼宮内から、南は一関までが通学範囲にできるから
 JR東日本としても願うところだろう)

市民と学生が一体となってまちづくりに携わり
なおかつ賢治や伝統芸能など地域文化を学ぶ拠点ともなり
これは観光産業的にも効果があるのではないか?

少子高齢化や市の財政縮小を見越して、
花巻市はいまコンパクトシティをベクトルとしている。
その方向性にも合致する施策だろう。

せっかくある大学というコンテンツ。
地方都市として生かさないてはないと思うのだが。
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「エール」

2020-11-27 | 映画・芝居・TV

朝ドラの歴史に残る名作だと思った。
戦時中の仕事に関して主人公の戦後の想いは
おそらく高村光太郎なども同じだったろう。
そういうことを描いた朝ドラは今までなかった。
細部までこだわりの演出も見事。
何度泣かされたことか。

特に最終回、
志村けんさんが出てくる演出は胸に迫るものがあった。
そして最終盤の言葉
「会えてよかった。出会ってくれてありがとう」
は、私も、
これまで私と出会ってくれたすべての人に言いたい言葉。

コロナの影響で後半の展開が早すぎたことが残念。
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摂理

2020-11-26 | 風屋日記

当たり前のことを書こうか。
みんな普段は忘れがちであるほど当たり前なこと。

人は誰もが母のお腹から生まれ、
そしていつかはみんな必ず死んでゆく。
胎児として生きていても
生まれた時にはもうこの世を去っている子もいれば
生まれてすぐに、あるいは幼少期に不幸に見舞われることもある。
生き残った者たちは子ども時代を過ごし、
さらに生き残った者たちは青春を生き、大人になっていく。
その過程でさらに命のふるいにかけられていくが
中年期を生き抜き、老年期を迎え、
やがて朽ちていく。

明治に生まれたものは立身出世を夢見て生き、
大正期に生まれたものは戦中を必死で生き抜き、
昭和の戦前に生まれたものは戦中から混乱の戦後、
そして高度成長期を駆け抜け、
戦後の混乱がまだ抜けきらない時代に生まれたものは
(私の世代だ)高度経済成長の恩恵を受けて育ちながら
バブル経済時代からの後始末に追われた。
生まれた時代は誰も選べないが、
各々が自分の人生を笑いながら、泣きながら、悲しみながら
必死で生きてきたということだけは確かなことだ。

いま私は人生の秋を迎えている。
初秋なのか、晩秋なのか、はたまたもう初冬なのか
それはわからないけれど
自分のこれまでの人生を振り返ってみてもいい時期だ。
自分の人生のみならず、
いろんな人の人生に思いを馳せることもこのところよくある。
明治期に生きた人々はどんな青春、どんな仕事を経て
どんな人生を歩んだのだろうか。
戦中に必死で生き残った人たちはどうだったのだろう。
いま高齢者と言われる人たちの青春は?・・・などなど。

仕事で過去の人たちのことを調べることがよくある。
今もそういう仕事を2〜3本持っている。
その時には、単に事実だけを資料から読み取るのではなく
その人の生きた時代を考え、どんな思いで生きていたのかや
どんな体験をしてきたのかなど想像してみる。
そうすると、とうの昔に亡くなった方々が
生き生きと目の前に現れてくるのだ。

目の前にいる高齢者、もう亡くなってしまった方々の
青春時代、壮年時代に思いを馳せてみるのも
もしかしたら若い世代の方々には必要なことかも知れない。
誰でもいきなり年寄りにはならない。
必ずみんな若い頃があり、紆余曲折の人生があった。

10代〜30代はまだ自分の人生を振り返るのは早すぎる。
40代、50代前半もまだまだかも知れない。
しかし、50代後半ぐらいから、この先の人生を考えた時
思わず過去を振り返っている自分がいる。
後悔はない。
それどころか、寄り道ばかりの人生だったが
その寄り道が全て今に生きている。
そしてこれからもたぶん寄り道し続けることになるのだろう。
もう走ることは無理だけど、
もう少し歩けるうちに前を向いて歩いてみようか。
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菊の花

2020-11-25 | 食べ物・お店

岩手の伝統的エディブルフラワー。
東北全域ではデフォな秋の味覚でだと思うし
スーパーでも普通に菊の花を売っているのだが、
全国的にはどうなんだろう。
コメント (4)
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新穀感謝祭

2020-11-24 | 神楽・芸能

例年通り、昨日開催。
ただし参列者を絞り、直会も時間制限つき。
それでも、山の神さんへ収穫の感謝を込めて祀る。
自然に対する畏れと信仰が生きている。

権現舞はウチの次男が頭、長男が後幕。
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キャンデーズ

2020-11-23 | 音楽

先日NHK-BSPで放送された番組を録画し
ようやく数日前に見た。
解散した時まだ22〜23歳ということに改めて驚き。
ということは「年下の男の子を歌っていた頃は
まだ10代後半だったということか。
同時代の、ダンスが売り物だったピンク・レディーや
例えば現代のAKBグループなどとは一線を画し
単なるアイドルではなかったと思う。

ミキは歌声も一番キレイで振り付けもセンスがいい。
ランは色気のある声とお姉さんキャラ。
スーは鼻にかかった甘い声と愛らしいルックス、
不器用そうな振り付けも含めて
一番アイドルっぽかったかもしれない。
当初はスーがセンターでメインボーカルを務めていたが
それはプロデュース的にアイドル路線を狙ったからだろう。
恐らく売り出した当初目指したのは日本のスリーディグリーズ。
しかしキャンディーズのキャラクターは違った。
ランがセンターでメインボーカルを務めるようになると
「誰かのような」とか「誰か路線」ではなく
唯一の存在「キャンディーズ」でしかなくなった。
単なる「かわい子ちゃん」ではなく、
しっかりハーモニーを聴かせつつキャラクターも売るという
立派なアーティストだったのだと思う。

なかなかいい番組だったなぁ。
加藤茶や伊東四朗、都倉俊一、喜多條忠などのインタビューを挟み
当時の彼女たちの素顔にも迫った。
喜多條の言葉から最後の1年の戦略を初めて知った。
なるほど、引退宣言してからの最後の1年は見事だった。
より深く、キャンディーズの魅力を知ることができた。
プロデュースの世界は面白い。
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Machicoco便り vol.77

2020-11-22 | マチココ

花巻まち散歩マガジンMachicoco23号の
編集が始まっています。
先日は「光太郎レシピ」の撮影。
季節に合ったメニューとなりました。
どんなレシピかお楽しみに。
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「風の電話」

2020-11-21 | 映画・芝居・TV

ほとんど音楽もない、効果音もない、
手持ちカメラによるシーンが続いていて、
なんと主人公の台本上のセリフもないという
役者さんたちが出ているからこそ劇映画とわかる
まるでドキュメンタリーのような映画。
出ている人々がみんな自然で演技とは思えない。
根底に流れる主人公はじめ登場人物たちの悲しさと優しさ。
震災に津波で家族を失ったひとりの少女が
身を寄せていた広島から、故郷の大槌まで旅をする
ある意味ロードムービーなのだが
それまで心のうちに閉じ込めていた感情を
最後には解き放てるぐらい成長する姿を淡々と描く。

途中、40歳を超えてシングルマザーの道を選ぶ女性や、
日本に亡命しながら入館に拘束されるクルド人たち、
やはり津波で家族を失った男、
福島第一原発で故郷を壊された家族などが横糸となり
主人公の旅に絡んでいくのだが
そのすべての人々がみなさりげなく優しい。
たぶんそれは自分の内にも哀しみを抱えているから。

とにかく主人公役のモトーラ世理奈さんがすごい。
2020年ベルリン映画祭において
準グランプリにあたる国際審査員特別賞受賞。
重いけれど、何度も見たい作品。
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うみべの女の子

2020-11-20 | 読書

久々のコミック全2巻。
こんな生活を送る中学生は
私の年代にも地域にもいなかったと思うが
その心情はとてもよくわかるから不思議。
社会は大人だけのものじゃない。
子どもたちには子どもたちの社会があり、
それは大人の社会と別物ではない。
大人によって大きく揺れ動き、
子どもの社会の価値観や思考が
そこに加わるから厄介だ。

分別を持ってしまった大人は忘れた
中学生ならではの、
理屈では説明できない社会が描かれる。
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どば蕎麦

2020-11-19 | 食べ物・お店

久しぶりのいち膳さん。
イカ天も合わせて。
ツユがちょっと甘いのが玉にキズだけど、
ずっしりと食べ応えある蕎麦は好み。
たまに無性に食べたくなる。
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映画上映会3回目

2020-11-18 | 風人堂

今週末のゲストは
映画の主人公のモデルとなったデザイナー。
映画のストーリーより
ディープな話が聞けると思います(^^;
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一服

2020-11-17 | 文化

梅のモナカは春のお菓子。
(懐紙も桜)
志野っぽい平茶碗は夏の道具。
いただいた季節は初雪後の初冬。
でも良いと思うんだ。
確かに季節を楽しむのもお茶の醍醐味だけど
春や夏を懐かしんだり、
来年の季節に想いを馳せてみたり、
それもまた一興。
千利休もイノベーターだった。
あるもの、できることで楽しむことこそ
本当のお茶の真髄だと思う。

仕事の合間の一服。
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コーヒーミル

2020-11-16 | 風人堂

カフェなどでよく見るデザインながら
これははるかに安くて小ぶりサイズ。
だけど安定して動いてくれる。

ネットで発注したのが10月21日。
月中に届くはずが、なかなか届かず、
配送状況を見ても近くまで来てると書いてあるのに
11月に入っても届かなかった。
果ては
「11/10を過ぎてもお届けできない場合は
 返金か商品交換をお願いします」
などと報告があった。
11/5の店のオープンには間に合わず、
自宅から簡易ミルを持ってきてしばらく代用。
結局、製造元の中国から直接届いたのは
ギリギリの11/10だった。
その間3週間❗️

とはいえ使ってみるとなかなか良い。
まぁ結果オーライということで😅
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