風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「冬京」

2012-11-30 | 音楽
ぼくの部屋の タ暮れは
君が去った ドアの方から始まる
あの頃ぼくと そして君の夢は
同じものだと 思っていた
ぼくの胸に 顔をうずめて
潮の香りがすると
故郷のない君だから わかるのだろう

あの頃ぼくは 何のために
君と同じ朝を むかえてたんだろう

赤い電車は 止まらないほどの
その小さな駅の 見える部屋で
階段のぼる ぼくの足音
響き始めたとき
読みかけの本にしおりを はさむ人もいない

こんな淋しさ それも東京
そして生きていくため
暖かい愛がなければ 冬は越せはしない
          (詞・曲:伊勢正三)

懐かしい曲、風の「冬京」。
明日から12月。
冷えてくるらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊かさ

2012-11-29 | 文化
何百年(あるいは千年単位?)もの間
人々の願いや想いを蓄積し
今も篤い信仰を集める神社を中心とした
昔ながらの慣習が残る我々神楽の地元。
同じく今も神が宿る御獄を中心とした
沖縄の島々や辺鄙な地域の人々の暮らし。
江戸から明治~大正の近代を今も残す
東京下町の文化。
他にも全国各地の山の幸、海の幸、
伝統的生活慣習や宗教行事、
工芸品や地域毎独特の農産物、
歌、踊り、衣装・・・。
それら多様多彩な日本の文化は豊かだ。

それに比べ
自分中心の政治、
成長し続けないと堕ちてしまうと
走ることを止めない経済、
俯瞰で物事を見ることができず
相手と同じレベルでいがみ合うだけの外交、
混んだ電車内でにらみ合う精神の荒廃、
他人よりいい生活をしたいと
隣を横目で眺めながら張り通す見栄、
匿名のネット内の罵詈雑言、誹謗中傷、
金儲けが成功のすべてと信じて疑わない金主主義、
味よりも値段や店の名で選ぶ食事、
コンクリートと人混みの中で感じる孤独・・・

さて、上記2つのどちらが豊かなのだろう。
お金をいっぱい持ってる方が豊か?
マンションや車、IT機器にブランドものなど
高価なものをいっぱい持っている方が豊か?
その基準は人によりけりかもしれないけど
少なくともワタシは
屋根の下で寝られて3食食べられさえすれば
そんなにお金はいらないから
前者の生活で豊かさを感じたいな。
国家を愛するつもりはまったく無いけど
日本の文化はとても愛おしく思う。

さて「国家を愛せ」とか「ニッポンが一番」とか
やたら声高に言う人たちが目立つけれど
彼らは前述の日本の文化について
どれだけのことを知っているのだろうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウチナー文化

2012-11-28 | 文化
急速に
三線への興味が高まりつつある(笑)
以前からBEGINや夏川りみなどが好きで
古謝美佐子さんの「童神」などをバンドで歌っていたし、
沖縄民謡や奄美の島唄などにも興味があったので
今に始まった関心では無いけれど
(どこかで三線を見るたびに触ってみたりしていた)
今回の旅で加那兄の演奏と歌を聴いてから
いきなり興味が雪崩を打って来た感じ(笑)
まぁ生半可じゃ始められないけどね。
「やってみる」程度の気持ちだと沖縄の方々に失礼。

でもやはり個人的に関わりたいのは歌。
これまで爪弾いてきたギターも、関心が出てきた三線も
あくまで歌の伴奏としての興味ではある。
つまり沖縄民謡や島歌を唄いたいということ。
そうなるとウチナーグチも覚えなきゃいけない。
方言もまた昔から激しく興味がある分野。
ハマるべくしてハマったかな?



ところで首里城を見学していたら
本殿の中に茶道具があった。
茶碗の形こそ慣れ親しんだものとは違ったが
(足付きの3重の茶托に乗せた形)
棚が設えてあり、風炉先屏風の前にある
風炉や釜、柄杓、火箸、建水、水差などは同じ形。
袱紗もあるし、茶入は仕覆に入っている。
道具を見るとこれは明らかに中国からの伝来ではなく
日本の茶の湯文化が流入した感じだ。
(現物は古絵からの復元とのこと)
当時の琉球は独立国家だったはずだが、
日本文化との融合もあったのだろうと思われることに
これまたとても興味がそそられる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今回の旅

2012-11-27 | 
いつもなら、旅行帰りは祭のあと状態となり
翌日からの日常を思うと憂鬱な気分になる。
「もう終わったのか」と気持ちの反動が激しい。

・・・が、今回は違った。
島々を巡って石垣や琉球瓦の古い集落を眺め、
小さな御獄(ウタキ)に手を合わせ、
サトウキビ畑と青い海のコントラストに感嘆し・・・
そのクライマックスが最後の夜の八重山民謡だった。
言い古された言葉で表現すれば、命の洗濯。
夢のような4日間。
文化人類学的な興味をくすぐられ、
ゆったり流れる時間に浸かった。

御獄や民謡に
古からのたくさんの人達の想いや願いが
篭っていることを感じ、
そんな長い時間が込められた歌が
波音と混じって暗い渚に流れていくのを聴いていて
何も言葉が出てこなかった。
一生忘れることの無い体験だった気がする。
普段頭を悩ませている出来事がみな小さく思え、
大きな括りで物事を考えながら
ポジティブに仕事にも向かえる気持ちだ。

去年実現しなかった結婚25年記念の旅行だったが
しっかりと25年を締めくくれた。
登山に例えるならハーケンを打ち込んだ気分。
これからの人生に何が待っているかわからないが、
とりあえずここまでの人生の決算はできた気がする。
だからこそ切り替えができたのかな。
今日からまた新しい人生。




あちこちに点在する一族の墓。
写真のものは伊江島で撮影。




浜比嘉島にある
琉球伝説の最も古い御獄と言われるシルミチュー。
岩の洞窟の中に小さな社があり、
今も祭日にはノロが神を祀るという不思議な空間。






伊計島のビーチおよび
サトウキビ畑とその向こうに広がる太平洋。
ざわわ、ざわわ。






那覇から首里城に至る古い道の名残りとされる
金城町の石畳の道と
その脇にあった小さな御獄。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄最後の晩

2012-11-26 | 
豊見城の海岸で
月の光の下で八重山古民謡

波音も混じり
三線と笛の音に歌声が乗る

穏やかな渚

月の光
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄旅行3日目

2012-11-25 | 






まずは勝連城跡。
世界遺産だけあって、
構造も景色もすごい迫力。

その後は平安座島を経由して浜比嘉島。
石垣と琉球瓦の集落を抜けると
琉球の始祖に関わる聖地シルミチュー。
長い歴史の中で
たくさんの人達の願いや思いが篭る場所。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄旅行2日目

2012-11-24 | 
本部港から
フェリーに乗って伊江島へ。
写真は聖なる場所ニャティア洞。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄旅行中

2012-11-23 | 
写真は瀬底ビーチ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「吉原手引草」

2012-11-22 | 読書
東京の下町に住み
江戸から続く歴史や文化を身近に感じていると
この周辺のことについてもいろいろ知りたくなる。
向島、本所や浅草、上野に千住。
特に吉原はかつての面影すらない割に
その名は陰を含みながら今も知られる場所。
その独特な文化について書かれたものとして
この本のことを知り興味を持った。

さすがは直木賞受賞作。
こちらがインタビュアーという形で
吉原に暮らしたり関わったりしている人達に
花魁葛城について語らせる構成を取りつつ
端々にその地ならではの文化や価値観、
そして作法、しきたりなどを知らしめてくれる。
その手法は秀逸でうまい。

一応ミステリーのような内容ではあるけれど
(花魁は何をしたのか、インタビュアーは誰かが謎)
実際には吉原で働く、いわば底辺の人間達の矜持も含め、
ホロリとさせられる人情話。
それぞれの人間がそれぞれの場所で
さまざまな思いを抱きながら懸命に生きているのだ。
苦界と言われる場所を描きながらも
何となく暖かな空気が流れているのはそのためだろう。

ところで、
小説の世界はともかく現実はどうだったんだろう。
以前読んだ「吉原花魁日記」は痛ましい内容だったが
それは時代が下った大正~昭和初期の話だからだろうか。
江戸期の価値観や考え方は近代と違っていたとはいえ
人間の思いや感情、身体的辛さなどは
時代が違っていてもそう変わらないと思うのだが。
そして女性達は吉原という場所をどう感じるのだろう。
女性である作者が
当時苦界に身を沈めていた女性達の辛さを踏まえながら
あえて暖かい人情の物語を描いたのだとしたら
それはそれである意味「救い」にはなるのだろうが
しかしきっとこんなものではなかったはずだと
男性諸氏は気づかなければならない。

「吉原手引草」松井今朝子:著 幻冬社時代小説文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二の酉

2012-11-21 | 生活の風景
入谷の鷲神社にて。
暮も間近か。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「なつかしや」

2012-11-20 | 食べ物・お店
新橋でこんな店を教えてもらった。
70~80年代のアイドルや流行曲の映像が
リクエストにより見られるという店。
狭い店内は40代以上と思われる人たちで満杯。
小泉今日子や松田聖子、石野真子、キャンディーズ、
そしてピンクレディーなど当時のアイドル達の若い姿や
沢田研二、チューリップ、松山千春などの歌声に
みんなノリノリで歌い、身体を動かす。
終始不思議なテンションの高さが店中に充満していた。
客も次から次へとやってくる。
ここには普段のサラリーマンの疲れた姿は無い。
自分の若い頃、ブイブイ遊んでいた記憶が
この店に入った瞬間によみがえっているようだった。

ちょうどタイミング良く
友人の作家水野麻里さんがこんなブログを書いていた。
まさにそれを証明するようなこの店の雰囲気。
ある種の現実逃避には違いないんだけど
次から次に現れる懐かしい映像に
会話も途切れがちでついスクリーンに釘付けになる。
「これが終わったら」と言いつつ
次の映像が映し出されるとまたつい「おっ」と言ってしまい
店を出るタイミングを逸してしまいそうな
面白い・・・と言おうか、不思議な店。
歌謡曲バー「なつかしや」。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶやき

2012-11-19 | 生活の風景
先週から風邪屋。
今日は頭痛もあってちと辛い。

故あって自宅や実家の片付けをしている。
思わぬところからから写真や手紙が出てくる。
まるで大事なものをあちこちに隠すリスみたい。
20年前に死んだ親父から
学生時代に貰った手紙がわんさか。
一体全部で何通くれたのだろう。
読み返してみる。
懐かしい親父の字を辿ってみる。

親父は息子に「生きる強靭さ」を求めていた。
自分がそうではなかったからか、何度も。
しかし残念ながら
50を越えた今も強靭に生きていない。
でもね、強靭さだけじゃないと思うんだ。
「しなやかに」とは口が裂けても言えないけど、
すくなくとも今はのらりくらり生きてる。
人生の半ばも過ぎたから今更変えられやしない。
これがワタシの生きるスタイル。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅四季

2012-11-18 | 生活の風景
これで780円。
量はそれぞれが他店の大盛り。
それがセットになっていて凄まじい量。
食べたあとはしばらく動けなかった。

これは湯麺と炒飯のセットだが、
他にも麺やご飯ものがいろいろあり、
選べるセットをランチで食べれば
100円安い680円でコーヒーが付く。
不思議なのは炒飯単品でも680円だってこと。

値段設定の不思議さも美味しいから許す(笑)
花巻の台湾料理店。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「樂」

2012-11-17 | 食べ物・お店
友人で作家の水野麻里さん
ご自宅のある湯河原に新しい店をオープンさせた。
アコースティックライブも楽しめる大人の遊び場「樂」。
「大人の遊び場」なんて書くと、
人によってはニヤリとしそうな表現にも見えるけど、
こんな店がホントの大人の遊び場なんだと思う。

以下、麻里さんが書いている「樂」のコンセプト。
これを読めばよくわかると思うんだ。

  ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

「樂」

今度開店する「樂」は、結局、
私やダンナ自身が行きたい店・・・というのがコンセプトとなったのだ。
いいお酒が揃ってて、旬の手造りの肴が出て、
帰りは無料で家まで送ってくれる店。

そしたら、同世代に絶大なる共感を持って応援されたんで、
これは行ける!!と・・・。

言ってみればR45みたいな店だ。
ステージで、毎日やるライブも「フォーク」「昭和歌謡」「GS」何かが主。
ゆくゆくはフォークのプロも迎えようと思っている。
ライブ出演者も随時募集中。



お店のシステムはお料理は「おまかせコース」2500円に、飲み物代。
収容人数は、普段の予約は15人位まで。
だけど、プロのライブが開催されれば、
30人くらいまで対応できる広さだ。

宴会もOK。
多人数のご予約には、大皿料理で臨機応変に対応していく予定。
忘年会のご予約、どうですか?

予約&問い合わせは12時~4時(FAX は24時間)

0465-43-8244

場所は、湯河原駅から、タクシーでワンメーター。
「湯河原中央温泉病院」の真向かい。
駅からはちょっと遠いけど、
連絡いただければ、お迎えに上がりますので・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスイルミネーション

2012-11-16 | 生活の風景
ニュースで
「世界一高いクリスマスツリー」と言っていた。
とは言えクリスマスツリーには見えないなぁ(^^;
確かにツリーには違いないけど(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする