風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

準々決勝

2009-03-31 | 風屋日記
今日いよいよBEST4がすべて決まる。
花巻東の相手は南陽工業。
私と同い歳だった元広島の故津田投手の母校だ。
ついでに私のルーツがある山口県の高校。

ところで、私は花巻東関係者でもなんでもないし
たまたま知ってる子が時々野球部に在席しているということと
(今も1年生に次男の後輩で近所の子が在籍中)
ごく身近な花巻の、岩手の高校を応援しているだけであり、
また野球に関しても一般的には全くの素人なので、
暴露話にもなんにもならないからあえて書くけど、
個人的に今日の試合で心配なことが2つある。
(素人の杞憂であるならいいんだけど)

ひとつは雄星君のスタミナ。
なんとなくの感じだが、一昨日の2回戦の終盤7~9回は
握力が落ちたのか抜ける球が何球か目についた。
下半身は昨年に比べてがっちりし、大丈夫のようだけど
スライダーのキレやストレートの伸びを生み出す握力は命。
中1日でどこまで疲労が回復しているか。

もうひとつは打線。
明豊との試合ではフォークを多投する3番手投手に手を焼いた。
南陽工業の岩本投手の武器はフォーク。
これを明豊の時のように強引に引っ張っていたら
相手投手の術中にはまる。
きっちり引きつけながら低めのボール球を見極め、
高めに浮いた球を素直にセンターに返したい。

ともかく雄星投手は悪くても3点以内には抑えるはず。
5点を目指すにしてもビッグイニングを作ってしまうと
逆にこっちの気持ちが守りに入ってしまう。
1点ずつでいいから地道に泥臭く点を重ねていこう。
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春の歌

2009-03-30 | 風屋日記
  最終電車で君にさよなら
  いつまた会えると聞いた君の言葉が
  走馬燈のようにめぐりながら
  僕の心に灯を灯す
  何も思わずに電車にとび乗り
  君の東京へ東京へと出かけました
  いつもいつでも夢と希望をもって
  君は東京で生きて来ました
  東京へはもう何度も行きましたね
  君の住む美し都
           「東京」詞:森田貢

  汽車を待つ君の横で

  ぼくは時計を気にしてる

  季節外れの雪が降ってる

  「東京で見る雪はこれが最後ね」と
  さみしそうに君がつぶやく

  なごり雪も降る時を知り

  ふざけ過ぎた季節のあとで
  今 春が来て君はきれいになった
  去年よりずっときれいになった
        「なごり雪」詞:伊勢正三


  恋人よ君を忘れて
  変わってくぼくを許して

  毎日愉快に過ごす街角
  ぼくはぼくは帰れない

  あなた最後のわがまま
  贈りものをねだるわ

  ねえ涙拭く木綿の
  ハンカチーフください
  ハンカチーフください
    「木綿のハンカチーフ」詞:松本隆

都会に残っているのが女だろうと、男だろうと
かつてともに過ごした時間の余韻を残しつつ
まず距離が遠く離れ、
時間とともに徐々に心も遠く離れていくことがある。
そんな人たちをたくさん見てきたし、
自分にも心当たりがないと言えば嘘になる。
そんな思いを歌った歌がかつていくつかあった。
そんな歌たちが私にとっての春の歌。

この季節になると必ず頭に浮かぶ歌がいくつかある。
そしてそれらは、
嬉しい季節、新しい季節、スタートの季節のはずなのに
なぜか別れの歌ばかりだったりするのだ。
新しいスタートは、これまでとの別れでもある。
ほっこり暖かい春の日差しの中ふと冷たい風が吹くように
これからへの希望と別れへの後ろ髪引かれる思い。
そんな歌たちが私にとっての春の歌。

  春一番が掃除したてのサッシの窓に
  ほこりの渦を躍らせてます
  机本箱運び出された荷物のあとは
  畳の色がそこだけ若いは
  お引越しのお祝い返しも済まないうちにまたですね
  罠にかかったうさぎみたい
  イヤだわあなたすすだらけ
  おかしくって涙が出そう
  123あの三叉路で
  123軽く手を振り私達お別れなんですよ
        「微笑がえし」詞:阿木曜子
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さわやかな気持ち

2009-03-29 | 風屋日記
昨日の雪も
たった1日であっという間に消え
今日はさわやかなな春の日差し。
あちこちからヒバリの声がかしましい。

春の日に誘われた母ちゃんから
「高速道路千円でどっか行こうか」
と提案があったけど
ゴメン、今日は体を休めるよ。
昨日の今日だから、
明日からの1週間に備えて…ね(^^;

花巻東もさわやかに2回戦を突破して
岩手県勢25年ぶりのBEST8。
試合後の佐々木監督の談話も
変な気負いがなくてさわやかだったね。
次また頑張ろう。
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雪2

2009-03-28 | 風屋日記
朝起きてみたら
なんと久し振りの2日酔いっす。
そんでもって外は更に雪積もってるっす。
そんなこんなでも今日は仕事っす。
今通勤途上の電車の中っす。


具合悪いっす(^^;
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2009-03-28 | 風屋日記
酔っ払いっす。
花北野球部長の送別会っす。
なんと雪が積もってるっす。
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充実

2009-03-27 | 風屋日記
昨夜1晩だけ次男が帰宅。
3日間かけた山形~福島へのオープン戦遠征から帰り
1日オフができたから・・・と突然の帰宅だった。
私と同じ電車で帰り、晩メシをモリモリ食った後は
居間でゴロゴロしながらTVを見ているうちにグーグー。o O
「家に帰った時ぐらいしゃきっとしてよ」と母ちゃんは言うけど
2月の試験期間中も練習続けながら朝方まで勉強してたらしいし、
春休み中は朝から夜までの3部練習がオフなしで続いたようだし、
精一杯毎日を過ごしているんだろう。
たまには気を抜かなくちゃね。

ところで岩手大学野球部は今年も期待できそう。
東北地区の強豪チーム3校と対戦してきて1勝2分だったとのこと。
昨春の全国大学選手権BEST8チームや
仙台6大学で東北福祉大と優勝を争うチームとも対戦しての結果だから
もう一歩でリーグ優勝できた昨秋の力が進化していると言っていい。
新1年生はまだ4人程度しか練習に参加していないようだけど
一般入試組がどれだけ入ってくるか、どんな選手達がいるか
(できればバッテリーが欲しいと思うんだなぁ)楽しみ。
あと1ヶ月もしないうちに春のリーグ戦が始まるな。
次男にとっても、また充実した1年が始まる。

    ◇      ◇      ◇

小池真理子という作家の本はほとんど読んだことがなかった。
単なるエンタテイメントなミステリーというのは
私はあまり読まないからだ。
ところが本屋でふと手に取り、つい買ってしまった本がある。

「無伴奏」小池真理子 集英社文庫

あとで解説を読んで知ったことだが、
小池さんの作品の中では、ストーリーも舞台設定も雰囲気も
この作品だけ一種独特であり、他の作品とは全く違うとのこと。
物語の舞台は1969年の仙台。
実はそれに私が手に取るきっかけとなった。
昨年読んだ本により1969年という年に興味を持ち、
しかもその本の著者と同じ世代、当時仙台で高校生だったという
小池氏自身の思い出を色濃く投影した作品だとのことで、
その頃の空気や匂いを感じたく思って買った本。

読後は不思議な感覚に陥った。
当時私はまだ9歳、両親の殻の中で世相など知る由もなかったのに
なぜかとても懐かしい思いを抱いたからだ。
旧態依然とした価値観を押し付けつつ時代に溺れまいと走る大人。
体制を批判し、若者らしい稚拙さで行動しつつ
体制の枠の中で自由と未来を模索している学生達。
(古い価値観を破ろうとしても、アンモラルには臆している)
コーヒーの匂いとタバコの煙が籠った薄暗い地下の喫茶店。
狭く古い、電話も風呂もない下宿。
人を傷つけることも気づかない青臭い正論。
理屈抜きの恋や性の問題を理論で言い訳したがる男と女。
それでも溺れる異性の体・・・。

私が高校生、大学生だった頃の周囲の風景そのままじゃないか。
確かに過ごした時代は高度経済成長中とその後という
ひとつの大きな壁を挟んではいるが、
社会が求める価値観に対して若者達が抵抗する姿は
学生運動と竹の子族(笑)という形の違いはあれど、似ている。
社会と若者達の姿、価値観は
バブル以前と以後ではまったく違うと言われているが
確かに大きな括りで言えばバブル以前はひとつの流れになっている。
だから9歳上の方々とノスタルジーをともにすることができるのだろう。
私の世代も体験していながらすでに失われてしまった日本が
この作品の中には凝縮されていた。
あの頃の若者たちも、それなりに充実してたんだよ。
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すげぇ

2009-03-26 | 風屋日記
今日は予定の原稿を後回し。
やっぱこの話題を取り上げなきゃダメだべ。
地元花巻の花巻東高校センバツ1回戦突破!!
岩手県勢のセンバツでの勝利は、
BEST4に大船渡高が入った昭和59年以来25年ぶり。
しかもプロ注目、
5球団が1位指名候補とか、メジャーが高評価とか言われている
菊池雄星投手が8回2死まで完全、9回1死までノーヒッター、
最終的には2安打1四球12奪三振の快投!!
すげぇな(@o@) 私的にはWBCよりも注目(笑)
ラッキー本店で昼メシ食べながらTVを見てたけど
勝敗以上にあのピッチングに魅了され、
食べ終えた後もなかなか席を立てなかった(^^;

中学生のシニア時代からここいらでは話題の投手だった雄星くん。
お兄さんが盛岡一高から国立大医学部に進んだらしく、
平舘さんはじめ一高関係者は「一高に来る?」と期待したらしいし、
お父さんが私の母校の私の1学年上の先輩らしいということを聞いて
「ウチに来るんじゃね?」と野球部父母会をはじめとした知人達や
当時野球部に所属していた次男と話題にしたりしていたのだが、
さすがは私立の花巻東、見逃すことなくスカウトしていったな(^^;

でも花東は野球が強い私立ながら
基本的にほとんどの部員が岩手県内出身者。
学校やグランド周辺で部員達に会うと誰にも明るく挨拶するし、
とにかくいつでも笑顔で元気。
本当に楽しそうに野球をしているチームだと感じている。
昔から毎年地区予選で戦い続けてきている私の母校相手の試合でも
格下を相手にしていながら舐めることなく全力で戦ってくれる。
(5年前は長男がいた母校が延長で逆転勝ちしたこともある)
だからこそ自分の母校じゃなくても
地元チームとして、知ってる子達が所属しているチームとして
どんな大会でも自分の母校とともに花東の応援はしたい。

ところで、
以前話題にしたように野球はメンタルスポーツだと考えている私。
花東の佐々木監督の相手へのプレッシャーの掛け方は本当にうまい。
試合前のシートノックからして違う。
相手に威圧感を与えるためのシートノックの練習までしていると
いつか誰かに聞いたことがあるぐらい。
そしてとにかくスピードが違うので(足も、球も、動きも)、
相手はそれにあたふたしているうちに花東ペースとなってしまう。
カサにかかった時の襲いかかるような集中力も素晴らしい。
スター選手ばかり集めていなくても、これまでも強かった所以。
そこに雄星くんだからね。そりゃ強いよ。

岩手県勢のセンバツでの最高成績は25年前の大船渡高のBEST4。
できればそれぐらい、あわよくばそれ以上を期待しちゃうな。
ともあれ次は今度の日曜、対戦相手は大分の明豊高校。
当然TVの前で応援しよう。
ところで雄星くん、プロ入りする前に
地元国立大で野球してみようなんて気にならないかなー(笑)
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昨日からちょっと落ち込んでいる

2009-03-25 | 風屋日記
ネット中心の人間関係の儚さについては以前書いたが、
ネットに限らず、仕事や身近な人間関係以外はとんとご無沙汰。
例えば、さもない例を挙げると
今の私の足の状態は昨日会った影山さん以外は知らない。
単に先週末のトレーニングで右足首を痛め
病院で「くるぶしの関節が変形しかかって関節炎になってる」
と言われた程度の故障ではあるけれど
(「できるだけ体重かけないで」ってムリ ^^;)
それでも足を引きずりながら歩くここ数日なのだ。

20日に芋蔓会で一緒に飲んだ直後、
21日か22日に平舘さんのお母様が急逝されたことは
平舘さんご自身によるブログでのお知らせがあって知ったこと。
でなければ「しばらく記事UPがないけどどうしたかな」と
心配していることしかできない。
(毎日UPのなので1日途切れれば心配メールすると思うけど)
リアルな人間関係があり、なおかつ同じ地域に住んでいても
今どんなことが起きているかはわからない。
ネット上の人間関係だけの場合はなおさらだろう。
もしかしたらリアルな人間関係があっても
ネット上の付き合いがない場合は
もっと知らないでいることがたくさんあるような気がする。

昨日、とても親しい知人からメールをもらった。
今月上旬に交通事故で骨盤骨折の重傷を負い、入院中とのこと。
個人的には特別親しい相手であるため
この2週間強、その事実を知らないでいたことについて
あるいは知ることができない状況を改めて認識したことについて
とてもショックを受けたし、正直言って落ち込んだ。
もちろん救急車を呼ばれたほどの重症には違いないし、
本人はもちろん怖い思い、痛い思いをし、
家族や周囲の方々も辛い思いをしていると思うが、
もしも事故による身体状況がもっと深刻で
本人から私に知らせられる状況でなかったらどうだったのか。
知人の家族はまったく知らないし、付き合いもない中
私はいつまでもそれを知らないでいたのではないかと思う。
前からわかっていたこととはいえ、事実を突きつけられた今、
そのことを想像するのはとても辛く悲しい。

人間つぎの瞬間に何があるかわからない。
私だって今日突然倒れる可能性だって全くないとは言えない。
突然急病により意識を失って倒れる同僚を救急車で運んだことも
これまでに2度ほどあるが、それも他人事じゃない。
病気や事故によってブログ継続ができない可能性があるときは
私はきちんとここに書こうと思うが
それができない状態で(メールでのお知らせもできない状態で)
突然ブログが中断したままになってしまい
リアルな人間関係はもちろんのこと、
ネット上だけでも親しくなれた方々と挨拶もなくお別れすることも
もしかしたらあるのかも知れない。
想像するだけでもとても寂しく感じるけれど。
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しみじみ

2009-03-24 | 風屋日記
雪だワ(-"-;
週間天気予報によれば
これから週末までずーっと雪マークが続くみたいだし、
今朝の最低気温は-3度、明朝は-5度の予想(^^;
あちこちからサクラの便りもちらほら聞こえる中、
当地はまだ冬と春の狭間にいる。

さて、またまたTV番組のお知らせ。
3月27日(金)22時より、
BSフジ「旅するハイビジョン 全国百線鉄道の旅
~みちのくの大自然を行く 釜石線・山田線・岩泉線~
が放送されるとのこと。
風屋日記で時々話題にする花巻駅を出て
のんびりした風景から峠越えに至る車窓を楽しみ、
三陸の港町釜石に至る釜石線の沿線は見所満載。
山田線は釜石から宮古を通り、
早池峰山の麓である川井村を縫って終着は盛岡駅。
岩泉線は山田線の途中から枝分かれしている
鉄ちゃん垂涎の盲腸線として有名であり、
家も何もなく、何のために作ったかわからない駅もある(笑)
「岩手ってどんなとこ?」「花巻や遠野に行ってみたい」
「三陸海岸はどんな町なんだろう」と思われる方は必見。
たぶんしみじみ胸に染み入る風景を堪能できる。
当然私も(その日は送別会で見られないし)録画予定でいる。
数日前NHK BSで放送された
吉田拓郎ライブの時みたいに忘れさえしなければ(笑)

さて今日はWBCの決勝戦。
「日の丸を背負って」「ニッポンの底力を見せろ」
などと高揚して声高に言うつもりは毛頭ない。
キューバもアメリカも、韓国も懸命にやっている。
勝って負けても互いを讃え合ういい試合になればそれでいい。
昨夜のニュースステーションで
小学生の視聴者からのFaxを紹介していた。
「日本に勝って欲しい。
 そして試合が終わったらマウンド上に
 日本と韓国、両方の国旗を立てて欲しい」
なんだかしみじみ胸に迫る提案だったな。
いいなそれ。日本が勝ったらぜひやろうよ。
それでこそスポーツの国際大会。
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いつの間にか

2009-03-23 | 風屋日記
初めてメジャーリーガー達が日本にやってきたのは
昭和10年だったか、11年だったか・・・。
ベーブルースやゲーリッグ達がやってきてから
少なくとも私が子どもの頃に至るまで。
いや、もっと後、野茂投手が単身海を渡るまで、
本場メジャーリーグというのは
日本の野球から見れば雲の上の存在だった。
時々メジャーの単独チームが来日してきては
全日本チーム、セ・パそれぞれのリーグ選抜チームを
赤子の手をひねるように遊び半分で撃破していった。
フランク・ロビンソンのいたオリオールズ・・・
ハンク・アーロンのいたブレーブス・・・
アームストロング・オズマのいたカージナルス(笑)

王貞治選手がハンク・アーロンのホームラン記録を抜いた時も
「日本では」「日本だから」「日本の球場で」と
いらぬ形容詞がついたほどメジャーリーグは絶対だった。
現役メジャーリーガーは中距離打者だろうと控えだろうと
日本のチームに招くとクリーンナップで長距離砲と言われ、
ありがたがってもてはやされたものだった。
メジャーで現役4番バッターであるボブ・ホーナーが
スワローズに入った時には新聞もTVも大騒ぎしていた。
盛りを過ぎたロイ・ホワイトやレジー・スミスが
ジャイアンツに入った時にも大きな話題となったものだ。

ホークスの村上雅則投手が野球留学から昇格し
メジャーでその変則投法が通用した時には
「日本人唯一のメジャーリーガー」と騒がれた。
江夏投手がブリュワーズのキャンプに参加した時も
そして残念ながらメジャーには昇格できなかった時も
日本では大きな話題になったものだった。
それでも日本の実力はせいぜいそんなものだと思われていた。

野茂投手が渡米した直後は
勝ち投手になるたびに日本のマスコミは大騒ぎ。
オールスターに出場し、開幕投手を務め、
長谷川、柏田、伊良部、木田、吉井など各投手が後に続いた。
そして大魔神佐々木投手、イチロー外野手。
彼らの活躍が当たり前のように私たちに見え始めた頃から
メジャーリーグは「挑戦するところ」ではなく
「向こうから声がかかるところ」になってきたように思う。
今では「イチローの3千本安打なんて半分メジャーでですから」と
張本氏に鼻で笑われるような時代になった(笑)
王選手のホームラン記録の頃とは隔世の感がある。

そしてとうとう日本はメジャーに勝った。
それもフロックや親善試合ではない。
何より後から驚いたのは、試合前から「勝つだろうな」と
簡単に考えていた自分の感覚だった。
ほんの20年ほど前までは雲の上の存在だったのに。
球団数が増え、メジャーの選手不足によるレベル低下もあろう。
日本人メジャー選手が増え、スピードやパワーへの慣れもあろう。
しかし戦前から日本人プレーヤー憧れだったメジャーが
いつの間にかもう雲の上の存在ではなくなったことだけは確かだ。
極東の島国を鼻で笑い、興味も示さなかったというベーブルースを
頼み込んで日本に連れてきたという鈴木惣太郎氏をはじめ
日本の野球の礎となり、レベル向上を願った人々は
空の上で、今どんな気持ちで今日の結果を見ていることだろう。
2009年3月23日。記念すべき日となった。
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懐かしい風景

2009-03-22 | 風屋日記
旅先にて。
アジアの片隅のここいらでは
町場からちょっと外れるとこんな風景。
傾き加減の木の電柱、家の前のぬかるみ、
風雪に耐えてきた木造の家と小屋…。
忘れかけていた昭和40年代、
その風景を今見るには
映画の中か、こんな風に海を渡るしかない。









嘘だよーん(笑)
これは盛岡市内某所。
ま、アジアの片隅には違いないし、
ある意味この風景に出合ったのは
「過去への旅」みたいなもんだよな(^-^)
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芋蔓会

2009-03-21 | 風屋日記
ご期待通り(笑)
昨夜の芋蔓会会合
「影山さんNHK出演祝賀会 兼 忘年度会(笑)」
の記事をさっそくUP。
スネークマンショーから平舘さんの〇〇話まで
いつも通りのテンションの飲み会だった。
私自身はちょいと体調不良もあって
(頭痛デーなのに出かけるワタシ (^^;)
途中から話す方も食べる方も飲む方も
少々トーンダウンだったのが残念。
選挙話についていけなくてすみません。
残ったホルモン鍋の雑炊が惜しかった(笑)
写真正面はご存じ主役の影山さん。
向って左は平舘さん、右はshishiさん。
写真には写ってないけど、
ウルサいおじさん達にヒキ気味の
おこりんぼかあちゃんと
負けてない(笑)えはらさんが参加。
お疲れ様でした(^-^)
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ムクムク…

2009-03-20 | 風屋日記
春だぁ(^-^)
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娼年

2009-03-19 | 風屋日記
数年前に読んだ本をまた出してきて再読した。

「娼年」石田衣良 集英社

そう、おこりんぼかあちゃんのコメントを読んでから
また読み返そうという気になったのだ。
この作品については賛否両論いろいろ言われてるけど
正面からまともにストーリーを受け取ったら
きっと薄っぺらな内容としか感じないんじゃないかな。
あくまでこの作品は全体を通してメタファーだと思うんだ。

コールボーイとして様々な女性の欲望を受け止めるリョウ。
彼の人物描写があまりにも淡白すぎる性格・・・と
作品批判の理由のひとつになっているようだけど
あの性格だからこそひとりひとり奥が深い欲望を受け入れ
それを満たしてあげられるのだと思う。
「欲望を満たす」とはイコール「癒し」。
普通の20歳の男の子達のような自我をリョウが持っていたら
客達はあれほど癒されていなかったのではないだろうか。

「女性の欲望の幅広さと深さ」について
彼の雇い主である御堂静香が彼に言う場面があるけれど
読み進むと「女性の」ではなく「人間の」欲望を描いていると
だんだんわかって来る筈だ。
人間の欲望は幅広く深い。
そしてもしかしたらもっと嫌らしく、汚かったりする。
(だからあえて性をメタファーにしたと思うんだ)
それを満足させ、癒していくうちに、
リョウは少年から大人へと精神的な成長を遂げていく。
だからタイトルは「娼夫」ではなく「娼年」。

この作品は
普段社会の中で誰しも身に付けている鎧の下に
それぞれ深い暗部を隠し持っているというリアルな事実、
そしてナマ身の人間達と触れ合い、
「誰かの役に立つ」ことからどんどん変わっていく
リョウの成長物語の2つのテーマを持っていると思う。
石田作品の中では、私が最も好きな作品。

さてリョウと同じ20歳の頃の私は
もちろんリョウとは全く正反対の性格で、違う生活をしていた。
暗い欲望と、今思い返すと恥ずかしくなるほどの自我を持て余し、
能動的になればなるほど地べたを這いずり回っていた。
でもこの歳になって、改めてリョウがよくわかる。
欲望も自我も薄れ、ただあるがままを受け入れ、
そして自分のことよりも
ナマ身の他人を知りたいと思うようになった。
(リョウのように癒してあげることはできないと思うけど ^^;)
「リョウの成長物語」と書いたけれども
もし「リョウのような20歳の男の子なんてあり得ない」と
批判的な人がのように感じることがあるのなら
それは彼がとまどい、自分を閉ざしているところが
達観し老成しているように見えるからなのかも知れない。
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死語

2009-03-18 | 風屋日記
先日、2人で晩メシ後の洗い物をしている時、
突然母ちゃんがひと言。
「ねぇ、昔自分の彼女のことスケって言ったよね」
「なに? ス・スケ?(爆笑)いきなりどうした?(笑)」
「今日カーブスでね、一緒に汗流してる人がそう言ったら
 若いスタッフが???ってな顔してたのサ。
 イマドキの言葉じゃないんだねー」
「あっはっは(爆笑)そりゃ言わねーべ(笑)
 ハラ痛てー、涙出てきたよ」

それからしばし死語についての話題が続き、
2人で目尻に涙をにじませながら腹筋を鍛えたのだった(笑)
過去にも話題にしたことがあるけど
今日は先日出た死語を取り上げてみっか。

●スケ
会社で聞いてみたら男は30代後半までわかるようだけど
女性は知らないか、一般的な言葉じゃないと思ってるみたい。
実は当時(ってのは私が中学生の頃ね)は
同級生の間では普通に使われていたのだよ(^^;
ま、ちょっとイキがってるやんちゃな仲間達中心にだけどね。
少なくとも特別な言葉じゃなかったなぁ。
本当は「彼女」ではなく「女」って意味で、
知らないと言ってた人たちも
「スケ番っていうじゃん」と言えばわかるみたい。

●ハズ
こっちは後から知った言葉。
女性の方がお馴染みだと思うけど、年代的にはどうなんだろう。
私は使ったことがない(当たり前だ)から
詳しく知るには更なるフィールドワークが必要かも知れない(笑)

●エス
男にはもっとなじみがない言葉。
女子校限定なの?

●ハレンチ
永井豪さんの「ハレンチ学園」最終巻には泣いたねー。
五右衛門の勇姿はいまだに忘れられないなぁ。
あ、そういうことじゃない? こりゃまた失礼・・・

●ボイン
これには思い出がある。
長男が小学校2年の時の授業参観でのことだった。
産休教師に代わってきていたベテランの臨時教師による国語の時間。
自身久しぶりの授業参観でちょっとハイテンションだった彼女
つい余計な冗談(だと思う (^^;)を飛ばした。
「発音には2つの種類がありましたねー。
 子音と、もうひとつは何だっけ?
 みんなが大好きなものですよー(ムフフ顔)。
 わからない? ボインですよ、ボイン。ウフフ(微笑)」
子ども達の表情は???で引きまくり。
教室の後に立った親達も鳩豆状態から、
子ども達の反応を見て一斉にブフッと吹き出した。
たぶん先生はウケたと思ったんだろうねぇ(^^;
満足げに授業を続けたのだった。

●アベック
これが死語だと最近気づいた。
そういやいつのまにか言わなくなったねー。
近頃は、ネット用語だと「カポー」すかね>mackさん
ボーイフレンド、ガールフレンドってのもすでに死語?

●ルンペン
会社で聞いたら、30代ぐらいの人たちは
「聞いたことならあるけど・・・」という反応だった。
乞食というか、浮浪者みたいな意味だったよね。
でも(当地限定?)私が中学時代、
どこのクラブにも所属しない、今で言う「帰宅部」の連中のことを
私たちは「ルンペン」と言ったものだった。
ロシア語かなぁ? ごく身近にあった言葉で
「森とンカツ 泉にンニク かこンニャク まれてンプラ
 静かにンジン 眠るンペン ブルー、ブルーシャトー♪」
とよく歌ったなぁ(笑)

ところで「スケ」にしろ「ハレンチ」にしろ「ボイン」にしろ
その言葉の持つやたらリアルなイメージとは裏腹に
実は現代より当時の方がアクティブさはなかったよね。
言葉だけリアルにしてイキがってたというか・・・。
何しろ私が中学・高校時代はその年代向け雑誌には
「彼に求められるけど、結婚まで純潔を守りたい」
みたいな相談のハガキが普通に寄せられてた時代だもんな。
あ、「ハガキでの投書」ってのもももしかしたら死語?
コメント (16)
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